観劇日記(劇場編)2017年


自分で足を運んで劇場で見た芝居の感想です。(≠批評、ネタばれあり)

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髑髏城の七人 上弦の月/滅びの国/父の黒歴史/秘密の花園/OLと課長さん
近松心中物語////


No:006  近松心中物語 / シス・カンパニー
Theater:新国立劇場 小劇場
Date:02/04 M
Sheet:14-50
Price:\9,500
作:秋元松代
演出:いのうえひでのり
出演:堤 真一、宮沢りえ、池田成志、小池栄子、市川猿弥、立石涼子、小野武彦、銀粉蝶
 そこに、小道具商傘屋の婿養子・与兵衛(池田成志)が、折り合いの悪い姑お今(銀粉蝶)に追い出され、ある廓に身を沈めていた。もともと気弱で、うだつのあがらない亭主だが、女房のお亀(小池栄子)にとっては、所帯をもってもなお、恋い焦がれる相手。行方知らずのダメ亭主を案じ悲しむ娘をみかねて、姑お今が自ら与兵衛を連れ戻しに新町にやってくる。「二度とこの男を廓に近づけないでくれ」と周囲に念押ししながら、連れ戻される与兵衛。そんな与兵衛とは対照的に、廓に縁のなかった飛脚屋亀屋の養子忠兵衛(堤真一)は、店の丁稚が拾った封書に一分の金が入っていたため、親切心から、その差出人の槌屋平三郎(小野武彦)を訪ねて新町に足を踏み入れてしまう。そこで偶然出会った飛脚仲間の八右衛門(市川猿弥) の強い誘いも振り切り、店を立ち去ろうとする忠兵衛。だがその時、店には、出先から戻って来た遊女・梅川(宮沢りえ)が…!何かに打たれたように、立ちすくみ無言で見つめ合う二人…。その瞬間から、忠兵衛は憑りつかれたように梅川を追い求め、店の中へと消えて行く。ある日、幼馴染の与兵衛のもとに、忠兵衛がやってくる。愛する梅川の見請け話が持ち上がっていて、養子の自分には自由になる金もなく、与兵衛に手付の金だけでも貸してくれと泣きついてきたのだった。同情した与兵衛は、なんと店の金箪笥をこじ開けて、そこにあった大金を忠兵衛に渡してしまう。喜びいさんで新町に戻り、手付金を支払い安堵する忠兵衛と梅川だったが、運命は二人には微笑まず、更なる難題が…。そして、店の大金に手を付けたことで家を出た与兵衛と、それでも夫を慕い追いかける妻・お亀。<忠兵衛・梅川><与兵衛・お亀>の崖っぷちの男女二組の運命は…?あてのない逃避行へと向かう二組の男女の情念の行く末は…?(シス・カンパニーHPより)
 お話自体は、あまり好みじゃないけど、キャスト魅力的。宮沢さんは、出てきたとたんに、空気が変わるのを感じる。堤さんと宮沢さんが、直球なお芝居で魅せまくるなか、小池さんと成志さんが笑いを作る役。この二人がまた見事に、芝居を壊さずに、笑いを作る。小池さんはほんとに観る度に、より良い女優さんになっている気がする。この芝居に、笑いは要らないだろって、気もするけど、そこをエンターテイメントに仕上げるのがいのうえさんの凄さなんだろうなのかも。いのうえの近松が観てみたいと言った蜷川さんは天国でどんな感想を持ったんだろうか。新国立の舞台の奥行きの深さは、うまく使うとほんとに魅力的、なのでラストのほうだけじゃなくて、セットも含めてもうちょっとそこを使えたらなって思った。
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No:005  OLと課長さん / 関村と浅野
Theater:スタジオ空洞
Date:01/28 S
Sheet:自由
Price:\1,500
作・演出:関村俊介
出演:異儀田夏葉、後藤飛鳥、伊達香苗
 OLの昼休み、ベンチでたわいも無い話をしているところに女課長。弁当勝ってきてほしいだの、奢ってだの、仕事しろだの、止めたいだののどうでもいい話を面白おかしく軽演劇。
 思いっきり軽演劇なスタジオ公演。目当ての異儀田さんは、言わずもがなだけど、伊達さんが面白い面白い。今後注目。あるあるに走るわけでもない、ナンセンスなOLと女課長の会話がまたよし。
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No:004  秘密の花園 /
Theater:東京芸術劇場 シアターイースト
Date:01/27 M
Sheet:C-12
Price:\6,500
作:唐十郎
演出:福原充則
出演:寺島しのぶ、田口トモロヲ、柄本祐、池田鉄洋、川面千晶他
 日暮里にある古びたアパートの一室。この部屋に暮らすのはキャバレーのホステス「いちよ」(寺島しのぶ)とポン引きの夫、「大貫」(田口トモロヲ)。この夫婦のところに店の客であった「アキヨシ」(柄本佑)はもう二年もの間、毎月自分の給料を何の見返りも求めずに届けている。そんなアキヨシにいちよはよく「生まれる前の港で、契りを交わした」という話を語り聞かせていた。 一方で、いちよは町の権力者、「殿」(池田鉄洋)の甥っ子である「かじか」(玉置玲央)から熱烈なプロポーズを受けていた。そのかじかにもらった婚約指輪がどうしても薬指から抜くことができない。いちよをめぐり、3人の男達の想いが交錯する中、アキヨシはいちよにある事実をうちあける。そこへアキヨシの姉「もろは」(寺島しのぶ)も現れ、日暮里の森がおおきくざわつきだす。(東京芸術劇場HPより)
 唐さんも濃いアングラ芝居も初めて、今回の作品は福原さんのお芝居と似て、とっても突拍子ないことが出てくるけど、福原さんよりも、より観念的というか小難しい台詞が多い気がした。寺島さんは、体を張った演技で、2人の女性を演じて、艶っぽさ、徒っぽさ、コミカルさと色々見せてくれる。トモロヲさんが、ガンガン色んな事仕掛けてるのがおかしいけど、ちょっと、芝居が止まる感じもした。イケテツさんはその分おさえ目になってるかな。柄本さんの飄々も好感。演出で、ガンガン水が降ってくる。
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No:003  父の黒歴史 / ラッパ屋
Theater:紀伊國屋ホール
Date:01/21 M
Sheet:B-15
Price:\4,980
客演:松村武、谷川清美、ともさと衣他
 歴代の妻二人と愛人四人の子供を認知して、旧宅に暮らし、齢九十にして現役の社長から退かない老人。こともあろうに市長選挙に。それぞれ思惑を重ねる子供たち、そんな時蔵から拳銃や昔の日記が見つかり、父親の過去に後ろめたいものがあるのではと疑惑をもち大慌て。さて、この一家の行方はいかになドタバタハートフルコメディー。
 客演が多いながらも抜群の安定感のラッパ屋。老舗の定番な味ながらも、ちっとずつ時代ごとに味付けを変えたりしているところもお見事。ここに松村さんの無駄と思えるほどのエネルギー感がまたよくはまる。人間の滑稽さとか愚かさとかと共に温かさやつながりなんかをコミカルな中にもきちんと入れてくるのが鈴木さん。今回は、麻紀ちゃん大活躍なのも嬉しい。
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No:002  滅びの国 / ロ字ック
Theater:本多劇場
Date:01/20 M
Sheet:E-21
Price:\4,800
客演:吉本菜穂子、三津谷亮、黒沢あすか、オクイシュージ他
 出世頭の夫と見合い結婚した女は、部下と不倫をする夫との間もギクシャクし時間を持て余し虚無感を感じながら暮らし、心の迷いから男を買ってしまう。買った男は、シェアハウスで悪い仲間と暮らしていて、酒池肉林な状態。彼もまた、行く先を見失い、自分の居場所を探しているのであった。
 若者側の描き方や大音量の音楽がポツドールっぽいんだけど、熱量や裏に描かれる救いみたいなものがKAKUTAっぽくも。もっともっとわき道から攻めてくるものだと思ったけど、結構ど真ん中勝負。話もそんなにすっ飛んだものでもないけど、2時間半でも全然飽きなかった。随所ではプロンプトでも出される台詞がキャッチーなんだけど陳腐にならずにすごく効果的。そして、吉本菜穂子様、やっぱり素敵、際物っぽさとシリアスさって中々両立しないと思うけど、それがはまっちゃうのがいい。
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No:001  髑髏城の七人 上弦の月 / 劇団新感線
Theater:IHIステージアラウンド東京
Date:01/08 S
Sheet:15-31
Price:\13,000
出演:福士蒼汰、早乙女太一、三浦翔平、須賀健太、渡辺いっけい、高田聖子、粟根まこと、市川しんぺー、村木仁他  花鳥風月の月の上弦の月バージョン。基本的に下弦の月と同じでキャストが違う。
 全体的になんかバランス悪い感じがして、こじんまりとした感じもしちゃう。福士さんは、線が細くて粗さがないので、捨之介のキャラがつぶれちゃうかなって思った。今回は天魔王役の太一さんは、殺陣や所作が綺麗だけど、蘭兵衛役の方が好き。須賀さんは、軽やかで、三浦さん、声がいい。初めて観た97年の極楽太夫役の聖子さんが、設定は変われど同じ役なのが嬉し。下弦のまことさん、上弦のしんぺーさんの猫ホテ雁鉄斎対決は、自分にとっては月で一番の至福、どっちかっと言うと、まことさんが良かったかなぁ。終盤の絵面は、ほんとに美しい髑髏城。花鳥風月、コンプリートして、最初の花が一番勢いもあってよかったかなぁ。
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