観劇日記(劇場編)2016年


自分で足を運んで劇場で見た芝居の感想です。(≠批評、ネタばれあり)

観劇日記(劇場編)2010年  観劇日記(劇場編)2000年
観劇日記(劇場編)2009年  観劇日記(劇場編)1999年
観劇日記(劇場編)2008年  観劇日記(劇場編)1998年
観劇日記(劇場編)2007年  観劇日記(劇場編)1997年
観劇日記(劇場編)2006年  観劇日記(劇場編)1996年
観劇日記(劇場編)2015年  観劇日記(劇場編)2005年  観劇日記(劇場編)1995年
観劇日記(劇場編)2014年  観劇日記(劇場編)2004年  −−−−−−−−−−− 
観劇日記(劇場編)2013年  観劇日記(劇場編)2003年  観劇日記(劇場編)1993年
観劇日記(劇場編)2012年  観劇日記(劇場編)2002年  −−−−−−−−−−− 
観劇日記(劇場編)2011年  観劇日記(劇場編)2001年  −−−−−−−−−−− 


なるべく派手な服を着る/夫婦/そして母はキレイになった/あぶくしゃくりのブリガンテ/逆鱗
彼の地/同じ夢/人の気も知らないで/葉子/いつかの膿
裸に勾玉/家庭内失踪/焼肉ドラゴン/たとえば野に咲く花のように/スケベの話
カガクするココロ/北限の猿/嗚呼いま、だから愛。/そして友は二度死んだ/男を読む。
女を読む。/8月の家族たち/勇気出してよ/猫を読む。/パーマ屋スミレ
日の本一の大悪党/メルシー!おもてなし/筋書ナシコ/ニッポン・サポート・センター/女子穴
贋・四谷怪談/ゴーゴーボーイズ ゴーゴーボーイズ/母と惑星について、および自転する女たちの記録/夢を叶えるとか恥ずかし過ぎる/アシバー
イヌの日/ヒトラー、最後の20000年//娼年/明るい家族、楽しいプロレス
家族の基礎/来てけつかるべき新世界/歌姫/るつぼ/あたま山心中
星回帰線/夜にて/歓喜の歌/はたらくおとこ/愚図
さようならば、いざ/キネマと恋人/ゆっくり回る菊池/サンバイザー兄弟/


No:054  サンバイザー兄弟 / 大パルコ人
Theater:サンシャイン劇場
Date:11/26 S
Sheet:11-29
Price:\9,500
作・演出:宮藤官九郎
音楽:上原子友康(怒髪天)
出演:瑛太、増子直純(怒髪天)、りょう、三宅弘城、皆川猿時、清野菜名、少路勇介、よーかいくん他
 ちょっと近未来、池袋のやくざの兄貴と弟分、サンバイザー兄弟がトレードマークの二人。兄貴には親分の妻と一度きりの間違えで、秘密の娘が一人。刑期を終えて出てくると、組は破たん、姉御は出家。そんな中、組復活の資金を稼ごうと紅白を目指す、姉御は東京に戻ってきて、やくざ撲滅を謳い都知事に。波乱万丈なサンバイザー兄弟の物語。
 おポンチなロックミュージカルは、歌うときは増子さんのもの。あとは、まるで猿時ショーな位、皆川さんがあちらこちらで、いろんな事やってる。りょうさん、意外性の壊れ役は一人でになって健気。清野さんは、ベース、ギター、アクション、お色気、こなして可愛らしさも爆発、これからが楽しみな女優さん。三宅さんのドラムは力強くて、こういう舞台に向いてるなぁ。
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No:053  ゆっくり回る菊池 / 僕たちが好きだった川村紗也
Theater:駒場アゴラ劇場
Date:11/26 M
Sheet:自由
Price:\3,300
作・演出:青木秀樹
出演:枝元萌、多田直人、吉増裕士他
 菊池を殺したという男、彼女とその姉によって、居酒屋で隣で寝ていた友人を犯人にしてしまう。菊池の妻も菊池を殺そうとしていて、謝りに来た男をここぞとばかりに奴隷に。しかし、菊池は記憶をなくして、戻ってきて、またいなくなる。菊池は、死んだのか、まだ、生きているのか、そして、本当に殺されたのか。話二転三転のジェットコースター芝居。
 「イヌの日」「明るい家族、〜」でとても好印象だった川村さんは、エキセントリックな演出にあってる。枝元さんの普段見ないがなる感じも面白い。二転三転の話で90分の長さの芝居は好感。お話し的には、さほど好みじゃなかったかな。同じ感じなら、もっと倉本さんみたいに不条理な感じを前面に出したほうが好き。
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No:052  キネマと恋人 / KERA・MAP
Theater:シアタートラム
Date:11/23 M
Sheet:立ち見R3
Price:\6,200
台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
振付:小野寺修二
出演:妻夫木聡、緒川たまき、ともさかりえ、三上市朗、村岡希美、廣川三憲、尾方宣久、佐藤誓、橋本淳他
 地方の映画館に通う人妻、旦那は放蕩で映画を見るの楽しみ。映画に詳しい彼女の気に入った脇役の男はスクリーンから抜け出して、彼女に恋してしまう。奇しくも、シリーズの映画のロケを同じ街で撮影していて、映画に詳しい彼女に本物の役者も恋してしまう。ファンタジックな恋の行方はな物語。
 全編地元の人たちは方言で通していて、尾方さんはMONOお得意の変な方言でいい味出していて、緒川さんの可愛さがこの方言でより増している。緒川さんは、それでもしっかりコメディエンヌな怪演。妻夫木さんが歌いながらウクレレ弾くシーンなんかはうっとりさせてくれる。上田さんの映像も素敵で、抽象のセットをアンサンブルが振付付きで動かすのも素敵。立ち見だけど、頑張って観て良かった舞台。
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No:051  さようならば、いざ / ONEOR8
Theater:シアターイースト
Date:11/20 M
Sheet:D-7
Price:\3,900
客演:中村蒼、瓜生和成、小林美江、永山智啓、片桐美穂
 山形の刑務所に入っていた父の死んだと知らせを受けた男、父からは、姉や父の妹たちの非情さを訴える手紙が届いていた。父の残した財産と借金、葬儀、墓、遺骨の相談をする親族たちは、父の彼らを批難する態度から皆係わり合いを避けたがる。父の元で働いていたある男は、その男と折り合いが悪く、父の親族に対する態度は男が父への手紙で作り上げたものだと彼らに打ち明ける。それを聞いた親族、そして、親族から問い詰められる男。男は、父の困ったときには、何もしなかった彼らの不満を口にするが、本当のことはどこにあったのか。そして、誰にとっての本当なのか。父はなぜ刑務所に入ったのか。
 チケット販売直前にちょっとケチのついちゃった作品。プロットは書き直したのだろうか。舞台はいつもの具象セットから抽象に変り、場所も時間も行ったり来たりで、物語は二転三転と新しい試みなんだけど。人の嫌な部分をさらりと舞台に上げて掘り下げて交わらす田村さんの本は変わってない感じ。客演陣もみんなよく、小林さんの雰囲気は物語を深めていくのにとってもいい感じの距離感。その旦那さん役の永山さんの朴訥とした感じもすごくいい。そして、ちょっと今回黒い部分があるけど、なんといっても瓜生さんの佇まいが素敵。中村蒼さんもとっても一生懸命で素敵。
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No:050  愚図 / KAKUTA
Theater:あうるすぽっと
Date:11/19 S
Sheet:D-11
Price:\-(Anniversary Passport)
客演:林家正蔵、千葉雅子、今奈良孝行、今藤洋子、谷恭輔
 勤めるスーパーの店員と不倫を疑われた男と妻。不倫相手とされる女はホストに入れ込み、男との秘密は横領。過去に妻を強姦され亡くした男は浮浪者になって犯人を捜す。父が放蕩してしまった男と無気力にホストになった弟の兄弟。オタク上がりでOLになるも恋人に振られて自暴自棄な女。それぞれの前にすすめない人たちの愚図な物語がクスオーバーする。スーパーのマネージャーの男の話と、振られたOLが励まされて女友達と写生に訪れる山の中で発見される白骨体を軸にそれぞれのエピソードがつながっていく。
 全く自分とは縁のなさそうな人々の話なのになぜか感情移入できちゃうのはやっぱりバラちゃんのマジック。一人一人が丁寧に描かれている。全部無理につなげなくっても良かった気がするけど、舞台としてはそちらのほうがエンターテイメントになるのか。OL演じる異儀田さんとバラちゃんのコンビは、朗読の夜の「炎上する君」の二人のまんまだけど、鉄板のキャラクタ。異儀田さんの明るさから泣きに至る演技は毎回ウルッとさせられる。今藤さんは、小ずるさをうまく出してたけど、ちょっとがなりすぎな感じ。千葉さんは、相変わらずしれっとした感じの笑いの取り方が素敵。観終わった後にジワジワと気持ちに入ってくる作品。
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No:049  はたらくおとこ / 阿佐ヶ谷スパイダース
Theater:本多劇場
Date:11/13 M
Sheet:G-9
Price:\6,800
客演:池田成志、中村まこと、池田鉄洋、富岡晃一郎、北浦愛
 2004年の再演。
 男性人キャストがそのままなのが凄いし、ありがたい。同じ本多劇場なのに以前見たときよりもスケールが大きくなって感じる。この頃の長塚さんの舞台がやっぱりいいなぁ。色々なものをそぎ落として、ファンタジーや狂気、ホラーを使わずに淡々と物語を紡いで人の本質を見せるような今のお芝居は深みを見抜けない自分には退屈。今回の再演はほんとありがたかった。そして、おじさんになってもあの舞台をこなす役者陣に拍手。
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No:048  歓喜の歌 / 扉座
Theater:シアターχ
Date:11/6 M
Sheet:G-9
Price:\4,500
客演:酒井敏也
 志の輔さんの創作落語「歓喜の歌」を舞台化。同じ創作の「ディアファミリー」「ガラガラ」も盛り込まれる。
 今年観た中井さん主演の「メルシー!おもてなし」が同じく志の輔さんの創作だったけど、ミックスしている話も同じって、なんと不思議な。意外にも扉座初見、岡森さん、有馬さん、伴さんなどお馴染みの方たくさんでてるのに。商業演劇的な感じもして、話もちょっと盛り込みすぎ感があるけど、劇団力を魅せてる感じで舞台のテンポ良し。笑いあり、涙ありな舞台に、ゴスペル、合唱が効果的、芝居より歌練習してたんじゃないってくらい。伴さん、有馬さんの押し引き具合もいいなぁ。
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No:047  夜にて / ジョンソン&ジャクソン
Theater:CBGKシブゲキ!!
Date:10/23 M
Sheet:I-19
Price:\4,800
作・演出・出演:ジョンソン&ジャクソン(大倉孝二 ブルー&スカイ)
出演:佐津川愛美、大堀こういち、佐藤真弓、菊池明明、鎌田順也
 さびれた温泉街で起こる不可解な事件に、雑誌ライターの調が巻き込まれる怪しげなサスペンスコメディ! 謎多き旅館の若女将、月子とのラブストーリー、町を牛耳る町長の息子と事件の真相を隠蔽するべく暗躍する住人たちとの衝突、そして幾つも張られる意味深な伏線。調は事件の謎を解き明かすことができるのか…!できないのか…!(CUBE HPより抜粋)
 所々のナンセンスさがおかしく、そこそこ筋を作ってくれているので観易いお芝居。真弓さんのおばさん然としたとことか、佐津川さんの可愛さも魅力。ブルー&スカイさんのあの淡々とした演技はわざとなのかっていつも思う。
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No:046  星回帰線 / パルコ・プロデュース
Theater:シアターウエスト
Date:10/22 M
Sheet:K-4
Price:\6,000(okepi) 定価:\7,500
作・演出:蓬莱竜太
出演:向井理、平田満、奥貫薫、野波麻帆、高橋努、岩瀬亮、生越千晴
 かつての恩人に呼ばれ、地方にある恩人の家を訪ねる三島(向井理)。そこには天体を観測しながら、自給自足の生活を営む生活があった。美しい自然の中、社会生活に疲れた人達との共同生活。三島はそこが楽園に思えた。その中に溶け込み受け入れられる三島。しかし、そのことで施設の代表である恩人からの嫉妬を受けることになる。次第にそのひずみは顕著となり、施設に集まるそれぞれの人間関係を複雑にしていく。いつの間にか、かつての恩人と対立することになる三島。何故こうなったのか。何故そうなるのか。留まることも、去ることも許されず、「人間」に巻かれていく…。(PARCO HPより)
 なんか集団が壊れていくまでの過程の描き方が大雑把な感じがする。向井さんの心情が軸なのか、集団の脆さみたいなのが軸なのかがよく分らなかった。向井さんの過去も最後に一気に描かれて唐突で、心情の変化と言うよりも時間とともに人格が変化してしまっている感じ。平田さんのお芝居は好きだけど、今回はのめりこめず。なんか消化不良。
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No:045  あたま山心中 / 近藤公園・平岩紙 二人芝居
Theater:駅前劇場
Date:10/16 M
Sheet:A-16
Price:\3,500
作:竹内銃一郎
演出:寺十吾
出演:近藤公園、平岩紙
 落語「あたま山」を下地に、頭に木の生えちゃった女性とその周りの男のお話。
 難解で全く持ってよくわかんなかった。女は男の妹にも、嫁なんかにもなるし、男の中の幻想なのか、心が弱った女の幻想なのか。ちょっと自分にはハードル高かったかな。最前列紙ちゃんが可愛いなあってずっと思ってみてただけだった。開演直前に入ってきて、舞台照明を踏み倒した女性がいたけど、誰も気が付かずに幕が開いた。見ていてそんなに大きな影響は無かったようだったからよかった。
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No:044  るつぼ / シアタコクーン・オンレパートリー
Theater:シアターコクーン
Date:10/10 M
Sheet:XB-3
Price:\10,500
作:アーサー・ミラー
翻訳:広田敦郎
演出:ジョナサン・マンビィ
 17世紀、マサチューセッツ州セイラム。ある晩、戒律で禁じられた魔術的な「踊り」を踊る少女たちが森の中で目撃される。その中の一人は原因不明の昏睡状態に。これは魔法の力か? 悪魔の呪いか? セイラムを不穏な噂が駆け巡るが、少女アビゲイル(黒木 華)は「ただ踊っていただけ」と主張する。彼女の真の目的は農夫プロクター(堤 真一)の妻エリザベス(松雪泰子)を呪い殺すことにあった。雇い人だったアビゲイルと一夜の過ちを犯したプロクターは罪の意識に苛まれ、以後、彼女を拒絶していたのだ。プロクターに執着するアビゲイルは、敬虔なエリザベスを〈魔女〉として告発。アビゲイルに煽られ、周囲の少女たちも悪魔に取り憑かれたように次々と〈魔女〉を告発していく。大人たちの欲と思惑もからみ合い、魔女裁判は告発合戦のごとく異様な様相を呈していった。悪魔祓いのためセイラムに呼ばれた牧師ヘイル(溝端淳平)は、自身が信じる正義のありかが揺らぎ始め─。(コクーンHPより)
 やっぱりあんまり翻訳劇は合わないなぁ。それぞれのポイントに行き着くまでの過程があまりないので一人一人の感情の動き方がなんか分らない。堤さんは雰囲気合って凄く伝わるお芝居なんだけど、黒木さんは期待しすぎてる分なのか、自分の欲してる役柄じゃないからなのか、なんかそつなくこなしておしまいになちゃってるきがする。見てきた一連の映画の中の黒木さんが観たかったなぁ。
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No:043  歌姫 / タクフェス
Theater:サンシャイン劇場
Date:10/8 M
Sheet:2F-6-7
Price:\5,000(タクフェスシート)
出演:入山杏奈、安部力、酒井美紀、原史奈、かとうかず子、斉木しげる、藤木孝他
 土佐の漁場町にひっそりと佇む映画館「オリオン座」。時代の流れには逆らえず、ついに迎えた閉館の日、小泉ひばりが東京から息子を連れて訪れる。そこで最後に上演されたのは、1960年代に作られた「歌姫」という作品であった。それは戦後のドサクサで記憶喪失になった男と彼を愛する女性の純愛物語・・・。この映画を最後に上演する事が、先月亡くなったこの映画館の持ち主、松中鈴の遺言であったという。この作品には一体どんな意味があるのか・・・そしてひばりがこの映画を観に来た理由は・・・。(タクフェスHPより)
 「夕」「くちづけ」などと比べるとなんか切なさが足りなく感じたのは席が遠いからだろうか。にぎやかしのキャラが楽しいのはいつもの通りで、その明るさと切なさのコントラストが宅間さんのお芝居の素敵なところだと思うのだけれど。AKBの方がいても席は満員にならないものなんだぁ。斉木さん、かとうさんなんかはもっと見せ所があっても言いと思う。
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No:042  来てけつかるべき新世界 / ヨーロッパ企画
Theater:本多劇場
Date:9/17 M
Sheet:G-19
Price:\4,500
客演:福田転球、藤谷理子、金丸慎太郎
 大阪新天地の飲み屋に集まるおっさんたちにも、VR、ドローン、などの技術革命が、そんなこんなに翻弄されて、てんやわんやの近未来ドタバタコメディー。
 ヨーロッパらしさ満載であっという間の2時間強。機械に翻弄される人間たちを皮肉るも軽妙にコメディーを貫いてる感がとてもいい。西村さんや酒井さんが途中の飛び道具としてじゃなく、最初っから出てることを不満に思っちゃうのは贅沢かしら。
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No:041  家族の基礎〜大道寺家の人々〜 / M&Oplays
Theater:シアターコクーン
Date:9/11 M
Sheet:XC-2
Price:\9,500
作・演出:倉持裕
出演:松重豊、鈴木京香さん、六角精児、真島秀和、黒川芽以、夏帆、林遺都、坪倉由幸、長田奈麻、児玉貴志、近藤フク他
 弁護士であった大道寺は、女優・須真と結婚し一男・一女を得る。芸術家を目指す息子の作品を娘がアレンジしえ世に送り出すと、大道寺家は莫大な富を得る。周囲の一癖も二癖もある人たちに奔走される日々、劇場経営に乗り出すと、反政府組織の人間がスタッフに交じっていて、大道寺はは逮捕され、それをきっかけに一家離散、再び家族が集うまでのてんやわんやの顛末を描いたコメディ。
 ペンギンの倉持さんの難解さはないけれど、ナンセンスな展開は倉持さんらしく、テンポがいいのでとっても面白かった。セットの建物を4面使って回しながら場面転換していくのはペンギンのいくつかの舞台にもあったけど。今回はそれが大掛かりで素敵に仕上がっていて、より効果的になっているのではないかと。役者さんも適材な感じだし、ナイロンの長田さん、シャンプーの児玉さん、ペンギンの近藤さんなんかがガヤ陣なのも楽し。お腹が愚図ってたのと寝不足で前半うとうとしちゃったのはすごく残念。
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No:040  明るい家族、楽しいプロレス / 小松台東
Theater:駅前劇場
Date:9/10 M
Sheet:自由
Price:\3,500
出演:瓜生和成、異儀田夏葉、今藤洋子、川村紗也、佐藤達、永山智啓、久我真希人、吉田電話、松本哲也
 祖父の会社を継いだ父は、仕事を言い訳に長く家に帰らず母と長女、長男で暮らす家族。祖母は入院し義理の娘である母が面倒をみて、祖父は頻繁に顔を出すが確執があることによって、反って父はよりつかない。息子はプロレスに夢中、長女は思春期な家庭の様々な出来事をコメディータッチにも丁寧に描いた作品。
 瓜生さん、異儀田さんの表情の細か追うない芝居が秀逸。キャストすべてがよくって、天国にいるような芝居。祖父役の永山さんはたぶん初見だけど、とっても印象に残る役者さんで、出しゃばらないんだけど、存在感のある演技。今度のONEOR8にも出るので、とても楽しみ。
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No:039  娼年 / ホリプロ
Theater:東京芸術劇場プレイハウス
Date:9/4 M
Sheet:立ち見22
Price:\6,000
原作:石田衣良
脚本・演出:三浦大輔
出演:松坂桃李、高岡早紀、江波杏子、佐津川愛美、須藤理彩、村岡希美、安藤聖、遠藤瑠奈、米村亮太郎
 「女性なんてつまらない」と無気力にアルバイトの日々を過ごす男は、あるボーイズクラブのオーナーの女と出会い娼夫となる。天職であったのか、トップクラスに上り詰めるが、男はオーナーの女性に魅かれていく、しかし、女にはある秘密があった。
 安藤聖さん、村岡さんが出るので、連日当日券の行列に並び、3時間立ち見。女優さん出てきては脱ぎ、松坂さんといたすって構成。ポツドールの時よりも過激に攻めている感があるけど、はっきりした物語があるのでエンターテイメント化されてるのかな。松坂さんの事務所はよく許したなぁって感じ。R-15指定、男性が多いのかと思いきや、大半が女性、松坂さん人気なのかなぁ。
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No:038  窓 / ハイリンド
Theater:SPACE梟門
Date:8/26 S
Sheet:自由
Price:\3,500
作・演出:早船聡
客演:工藤潤矢、勝平ともこ、高安智実
 スポーツ用品の卸をしている小さな会社。従業員は中年夫婦と広告マンを辞めた妻の弟と大手会社の経理を辞めた三十路の独身女性。弟は離婚をして子供と会えないでいて、女性は弱った母の介護に金の無心をしている妹とそれぞれに悩み。そんな中社長の浮気が発覚し、妻にばれぬようにと、二人は画策。
 90分と短い時間ながら早船さんの本はドラマと人の気持ちがしっかりあって楽しめる舞台。相も変わらずハイリンドのメンバーたちの芝居への思いも伝わるあったかい舞台。勝平さんと工藤さんも観られたので、平日ソワレに頑張って行って良かった。セットがシンプルすぎるのと勝平さんの演技が小屋にしては大きく感じたのがちょっと残念。
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No:037  ヒトラー、最後の20000年〜ほとんど、何もない〜 / cube presents
Theater:本多劇場
Date:8/18 M
Sheet:J-15
Price:\7,400
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:古田新太、成海璃子、賀来賢人、大倉孝二、入江雅人、八十田勇一、犬山イヌコ、山西惇
 ヒトラーの生涯とアンネ・フランクの一家をベースに様々な話をコラージュして仕上げたナンセンス・コメディー
 ほんとくだらないなぁと思いながらも、毎回大枚はたいて観てしまうこのユニット。風刺や歴史的背景なんかのインテリジェンスさもちらつかせながらの苦笑コメディー。いっぱいアドリブっぽいのにあれを全部台本通りっていうのも面白い。
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No:036  イヌの日 / ゴーチ・ブラザーズ
Theater:ザ・スズナリ
Date:8/14 M
Sheet:F-8
Price:\4,500
作:長塚圭史
演出、出演:松居大悟
出演:尾上寛之、玉置玲央、菊池明明、川村紗也他
 十年前の再演の公演を観ている作品。初演は映像。加筆されている再演でなく、初演の脚本で上演された今回の作品。
 演出のテンポなのか、ぐいぐい引き込まれる舞台。2つの場所が物語に登場するのに、セットは具象のものを1だけで使いまわすというちょっと面白い構成も面白い。役者は、尾上さんが観るたびに存在感が増していく感じ、川村さんは道化のようなキャラクタを演じていて、それがとってもはまっていたので次の舞台が楽しみ。やっぱり長塚さんは留学前の作品が好きだなぁ。
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No:035  アシバー / オフィスリバープロデュース
Theater:
Date:8/7 M
Sheet:D-4
Price:\4,000
作・演出:水谷龍二
出演:渋川清彦、川手淳平、林摩理子、武田優子
 沖縄の社長が夜逃げした小さな会社、取り立てにきて専務を人質に事務所を占拠するやくざ、そこに何でも屋を名乗る男達(アシバー)がやってくる。男たちは、昔チンピラで刑務所に入っていたが今は人情派。やくざは暴力で、男たちは口で逃げた社長を探し出す。そんな、事務所での沖縄遊侠伝。
 渋川さんを板の上で観たくて当日券。千秋楽、スズナリ満席。水谷さんの作品は、星屑の会なんかにもあるように、笑いあっての人情劇。安心して見られる。渋川さんは、映画なんかよりも渋くていい男な役。プロデュースをした川手さんって方は、芝居では飛び道具、芝居の中でも歌って、落語やってのワンマンショー。
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No:034 夢を叶えるとか恥ずかし過ぎる / 歪[ibitsu]
Theater:梅が丘BOX
Date:8/6 M
Sheet:自由
Price:\2,500
作・演出:土田英生
 年も重ねた売れないアイドル3人組。小さなすれ違い、嫉妬や嫌悪、それらが積もって、地方公演の楽屋でドンパチ。マネージャーとの三角関係も含めてドロドロなコメディ。
 土田さんらしい部分いっぱいあれど、女性の感情を吐露しあうお話はちょっとかな。客演の尾方さんはMONOでの役回りと同じ感じのはっきりしない男、土田さんは曲のある男、これはこれでいいかな。
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No:033  母と惑星について、および自転する女たちの記録 / パルコ・プロデュース
Theater:PARCO劇場
Date:7/24 M
Sheet:A-17
Price:\7,800
作:蓬莱竜太
演出:栗山民也
出演:志田未来、鈴木 杏、田畑智子 、斉藤由貴
 突然の母の死からひと月。徹底的に放任され、父親を知らずに育った三姉妹は遺骨を持ったままあてのない旅に出る。「私には重石が三つ必要なの。」毎日のように聞かされた母の口癖が頭をめぐる。次第に蘇るそれぞれが持つ母の記憶。あの母親は自分たちにとって何であったのか。自分たちはこれからどこに向かえばいいのか…
 初見の志田さんは好印象、他の方たちは元々印象がいい方たちなので、キャスト的には申し分ない。ちょっと描きたかったものがピンとこず、旅先をイスタンブールにしたり、三女のみ父が違う設定にしたりと、きっかけ作りにしたものになんか救いを頼っている感を持ってしまった。演出は、蓬莱さんの本なら、本人で観たかったかなぁ。
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No:032  ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン / シアターコクーン・オンレパートリー
Theater:シアターコクーン
Date:7/18 M
Sheet:2F-C-14
Price:\10,500
作・演出・出演:松尾スズキ
出演:阿部サダヲ、岡田将生、寺島しのぶ、吹越満、伊藤ヨタロウ、岩井秀人、皆川猿時、池津祥子、宍戸美和公、村杉蝉之介、顔田顔彦、近藤公園、平岩紙他
邦楽演奏:綾音  内乱状態にあるアジアのとある架空の国に赴いた作家と、その妻を軸に進んでいく。BL(ボーイズラブ)、つまり男同士の「愛」、そして夫婦間の「愛」を描きつつ、人が求める「居場所」を探っていく。(コクーンHPより)
 2階の3列目S席ってどうなんだろうなって思う、しかも、先行でって作為を感じちゃう。そんなことはおいといてと思える完成度の芝居。舞台は中東なのかアジアなのかの内乱の国、でも、つかみは舞台上部のセットの邦楽の演奏、そして、長唄(?)、これがはまる。そこからは、あの手この手の演出があるんだけど、基本的な舞台の構成を邪魔せず、とっても効果的。しかも、毒を持った笑いの要素もしかり。エキセントリックな役ばっかりなのに、役者は道を外さないし、日本と異国、時間もを行ったり来たりなのに、とっちらからない。やり方によったら、ぐっちゃぐっちゃになっちゃうようなことが、パズルのピースのようにしっかりと嵌って行き、舞台として構成される。凄いです。役者さんは言わずもがなみんな素敵。
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No:031  贋・四谷怪談 / 椿組
Theater:花園神社野外ステージ
Date:7/17 S
Sheet:自由
Price:\4,000
脚色:立松和平
構成演出:西沢栄治
主題歌:友川カズキ
客演:山本亨、松本紀保他
 四谷歓談をベースに、赤穂浪士の話なんかをスパイスにアレンジされた作品でちょと歌舞伎調にもした野外劇。
 真夏の野外劇で二幕っていうタイトなお芝居。二幕のセットの使い方が美しくキレイ。ラストはいつもの後ろの幕開放で紙吹雪に照明の中に消えて言う二人が素敵。赤穂浪士の話とか無しに2時間弱で観きらせてもらったほうが自分は好みかな。紀保さんは、ある意味ホームグラウンドで存在感たっぷり、立ち振る舞いが美しく。
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No:030  女子穴 / 東京マハロ
Theater:赤坂RED/THEATER
Date:7/10 M
Sheet:E-2
Price:\4,500
 不妊治療のクリニック。開放的で親身なことで、人々はこぞって来る。深刻な患者たちは、いつもどこかピリピリ。開放さ故からか近隣の住民から疎まれ始めるクリニックに住民の退去運動の声が聞こえ始めると、それぞれの立場の患者の心の微妙なすれ違いが起こる。
 ナイーブなお話なんだけど、なんか女性心理なんかが頭でっかちなパズルの組み合わせのような感じ。怒鳴りあうシーンなんかは、そこまでの過程が荒すぎて、きっかけと動機があっても、人間我慢するだろうよって思っちゃう。それを開放的っていう設定で、心を開けるってことで裏付けしてるんだと思ったんだけど、このテーマにしたら自分にはピンと来なかった。役者さんは、なんかみんな雰囲気はいいけど、注目の今藤さんは、やっぱり今回も設定に迷っている感じがあって、前回好印象の竹田さんは怒鳴りだす瞬間がなければ、すごくよかったんだけど。マハロは、武藤ちゃんとかが出てた時の方が自分には合うなぁ。社会派っぽくなって、なんかテーマの押し付け感が強いなぁって。
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No:029  ニッポン・サポート・センター / 青年団
Theater:吉祥寺シアター
Date:7/3 M
Sheet:自由
Price:\4,000
 生活困窮者やドメスティック・バイオレンスの被害者などの一時避難を扱う駆け込み寺型NPOのオフィス。NPO幹部職員の不祥事を抱えて、全員の善意が空回りし、喜悲劇が繰り返される。ボランティア団体の日常を精緻に描きながら、現代社会の実情に鋭く切り込み、一方で「人を助ける」とはどういうことかという普遍的命題に正面から取り組む問題作。(青年団HPより)
 扱う内容は重いけど、ポップで軽妙。あっという間に終演を迎えてしまう。笑いながらも本当はすぐ隣にも様々な問題があるんだってことに薄ら寒さを覚える。キャストもかなり青年団主要メンバーが出演する力の入れようで、そういった意味でも眼福。冒頭の志賀さんと山内さんのシーンなんかニヤニヤしてみちゃう。所長役は能島さん、副が辻さんと、若手と思った人が重要な役割、見始めたころは2人が学生の役やっていたと思うと長い月日が経っている。
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No:028  筋書ナシコ / ラッパ屋
Theater:紀伊國屋ホール
Date:6/26 M
Sheet:B-15
Price:\4,800
客演:松村武、谷川清美他
 倒産しそうな出版社、起死回生の一発と、地方の企業からの融資での業務提携、新規事業の立ち上げと創業者の2人が打ち出した打開策を発表しようとしたパーティーの会場が舞台。出版業界の不況で不安なフリーのライターたちも集まる会場にやってきた四十路のライターの筋書梨子、隣で開かれる金持ちのおじいさんたちの集まりも気になりつつ、会場にいる彼氏は他の女に心移り。華やかに見せようとするパーティーも、創業者の二人は怪しげ。融資はご破算、新規事業は詐欺にあい、会社は倒産まっしぐら。そんな中、梨子は彼氏には振られるは、詐欺師の1人は母親だは、あっていない父親が出てくるはで踏んだり蹴ったり。仕事がなくなってはと、やけくそで、金持ち親父に色仕掛けで、出版社への融資を持ちかける。色仕掛けは、効かないけど、誠意が通じて、ハッピーエンド。人生に筋書きなんてな物語。
 そんなこと無いだろってな位のシチュエーションとご都合主義だけど、そんなのどうでもいいんです。ラッパ屋の芝居は、ほんとあの時間の間、幸せになれるよなぁ。話は、強引だけど、背景や人の気持ちはリアル、しかも、同世代か少し上、これがまたいいのかも。今回は、岩橋さん、木村さん、俵木さんがメインで、客演の松村さんと谷川さんがスパイス。麻紀ちゃんはゲスい役なんだけど、可愛い可愛い。三鴨さん、おかやまさんがいないのが残念だったかなぁ。
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No:027  メルシー!おもてなし〜志の輔落語MIX〜 / PARCOプロデュース
Theater:PARCO劇場
Date:6/25 S
Sheet:C-15
Price:\8,700
原作:立川志の輔
脚本・演出:G2
出演:中井貴一、勝村政信、音尾琢真、YOU、阿南健治、明星真由美、サヘル・ローズ、陰山 泰、有川マコト他
 志の輔さんの創作落語を4編「踊るファックス」「ディアファミリー」「ガラガラ」「メルシーひな祭り」を「メルシーひな祭り」を中心にミックスして舞台化した作品。
 「踊るファックス」以外は、舞台か映像で観たことあるもので、メインの「メルシーひな祭り」数回観ている。「ディアファミリー」はどの辺が使われているのかピンとこなかったけど。なんかG2さんにしたら歯切れのよさがなく、勝村さん、阿南さん、明星さんなんかに力任せに舞台を引っ張られせている感じ。ボケと突っ込みもワンパターンな繰り返しだし、話も無理やりつなげた感じ。YOUさんの独特の間は、その中ではとっても変化があってよかったかも。そして、常に志の輔さんが演じてる姿が頭に浮かんじゃうのも残念。元が面白いので当然面白いんだけれども・・・
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No:026  日の本一の大悪党 / 明後日プロデュース
Theater:本多劇場
Date:6/19 M
Sheet:P-11
Price:\6,800
作:竹田新
演出:小泉今日子
出演:安田顕、小泉今日子、山野海、津村知与支、福島マリコ、浜谷康幸、渡部豪太他
 「四谷怪談」をモチーフにした物語。お岩はこよなく夫伊右衛門を愛するが、周りの人間たちもその愛は大きい。そんな愛が悲劇を招いてしまう。普遍的な愛の物語。
 もっと色々変化球を投げてくるのかと思ったけど、なんともどストレートなお芝居で意外だった。とすると、伊右衛門、お岩の心情が掘り下げられるような、役者芝居かと言うとそうでもない気が。声がかれてたけど、安田さんの出す男っぽさと垣間見せるだらしなさや甘さはいいと思ったし、キョンキョンは舞台での存在感はあるけど、二人の演技バトルかと言うとそうでもない。小泉さんはどんなことがしたかったのかを自分に感じられなかったのが残念。津村さんと福島さんのシーンは、小劇場好きにはいいおまけだなぁ。
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No:025  パーマ屋スミレ / 新国立劇場
Theater:新国立劇場小劇場PIT
Date:6/5 M
Sheet:D-2-15
Price:\4,900
作・演出:鄭義信
南 果歩、根岸季衣、村上 淳、千葉哲也、久保酎吉、星野園美他
 1965年、九州。「アリラン峠」と呼ばれた小さな町があった。そこからは有明海を一望することができた。アリラン峠のはずれにある「高山厚生理容所」には、元美容師の須美とその家族たちが住んでいる。須美の夫の成勲は炭鉱での爆発事故に巻きこまれ、CO患者(一酸化炭素中毒患者)となってしまう。須美の妹・春美の夫もまたCO患者となり、須美たちは自分たちの生活を守るために必死の戦いを始めた。しかし、石炭産業は衰退の一途をたどり......。(新国立劇場HPより)
 南果歩さんの印象がものすごくいい。強く芯のある女性の造詣の上のかわいらしさが、この舞台の魅力をさらに高みへ。若干、病気に苦しんだり、葛藤したり、争ったりと冗長に感じられるシーンが多く、役者さんの魅せどころなのかもしれないけど、自分には物語がぶつ切りになる感じがしてしまった。結構厳しい局面が描かれているも、笑いも所々、それが本当にリアルなのかもしれない。
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No:024  アンコールの夜〜猫を読む。〜 / KAKUTA
Theater:すみだパークスタジオ 倉
Date:5/21 S
Sheet:自由
Price:\-(Anniversary Passport)
 工藤直子「ねこはしる」
 好みの問題で言えば、男を読む。や女を読む。のほうが好きだし、音楽も「ショッキングなほど煮えたぎれ」の時のフリサトのほうが好き。ただ、なんともいえない温かな空気や役者さんの中の充実感、バラちゃんの愛があふれてる。これがKAKUTAでやったのでなければ、間違えなく観てはいないタイプのお話ですが、なんかほっこりできた舞台。終演後のアフタートーク&ライブが長すぎ。
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No:023  勇気出してよ / 小松台東
Theater:三鷹芸術文化センター 星野のホール
Date:5/21 M
Sheet:自由
Price:\2,700
出演:瓜生和成、松本紀保、武井亮介、岩瀬亮、浅野千鶴
 40歳を過ぎて未だ独身の男が、東京での生活に見切りをつけて、生まれ故郷の宮崎に帰って来た。昔、帰郷した時に偶然入ってスナックで、たった一度だけ出会った女性の姿だけを、これからの生活の唯一の希望として。けれど、再会したその女性は、長く交際していた男を病気で亡くし、生まれ故郷の川崎に帰ることを決意していた・・・・・。常連客ばかりがたむろする宮崎の小さな喫茶店を舞台に、今日もまた、そこに集まっている男女の、もどかしいほど切なきすれ違いを描く。
 小松台東いつも魅力的なキャストがいっぱい。ほんとに日常の機微を描いているので、心情的な部分に入っていかないと面白みが出てこない。と言う意味では、かなり役者さんの技量や雰囲気が大切なんだけど、自分的にはそれが十分に味わえるキャストたち。それぞれの切なさが後になってからじんわりと伝わってくる。素敵。瓜生さんとか紀保さんなんか、観てるだけで幸せなのに、それ以上のものを返してくる。至極の役者芝居。
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No:022  8月の家族たち / シアターコクーン・オンレパートリー
Theater:シアターコクーン
Date:5/15 M
Sheet:2F-C-17
Price:\10,000
作:トレイシー・レッツ
上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:麻実れい、秋山菜津子、常盤貴子、音月桂、橋本さとし、犬山イヌコ、羽鳥名美子、中村靖日、藤田秀世、小野花梨、村井國夫、木場勝己、生瀬勝久
 8月、オクラホマ州のオーセージ郡。うだるような暑さの中、ウェストン家の三姉妹のうち、長女バーバラと次女アイビーが実家に戻ってきた。詩人でアルコール中毒の父ベバリーが失踪したというのだ。ベバリーは家政婦ジョナを雇った直後に、姿を消していた。家に残されていたのは、薬物の過剰摂取で半錯乱状態となり、口を開けば罵声を娘たちに浴びせる母バイオレットだ。長女バーバラは夫のビル、娘のジーンを伴っていたが、家族には明かせない問題を抱えている。両親想いの次女アイビーもまた、家族には秘密の恋愛を育んでいる。ぎくしゃくした母と娘たちの緩衝材は、陽気な叔母マティ・フェイと夫のチャーリーだ。そして一家に、衝撃的な現実が突きつけられた。やがて三女カレンが婚約者のスティーブを連れて姿を現す。叔母夫婦の息子リトル・チャールズも到着し、ようやく一族全員が揃ったディナーのテーブルで、それぞれが抱える鬱積が爆発し…。(コクーンHPより)
 やっぱり翻訳物はピンとこないなぁって思うけど、飽きずには観られた。3幕3時間強のお芝居、他のケラさんの作品によくある前半のかなり長い時間に状況説明に費やす。そこで自分物の背景を描くからなのか、長くても後半にだれないのかもしれない。薬物中毒の役の麻実さんの演技は、心の弱っている自分にはちょっとつらく生瀬さんの軽妙さや、イヌコさんの可笑しさに救われる。それにしても、ケラさん演出のイヌコさんは絶品。豪華キャストそれぞれに光を当ててなお、それが嫌味にならないのも巧いなぁって。
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No:021  アンコールの夜〜女を読む。〜 / KAKUTA
Theater:すみだパークスタジオ 倉
Date:5/8 M
Sheet:C-10
Price:\-(Anniversary Passport)
 「朗読の夜」の女性が主役版。
・川上弘美「エイコちゃんのしっぽ」
・江國香織「いつか、ずっと昔」
・西加奈子「炎上する君」
・小池真理子「いきがい」
 西加奈子さんの作品はやっぱり飛んでた。それを演じるのがバラちゃんと異儀田さんって、面白すぎでしょ。ただ、二人自体は、普段の方がよりいい気がしたけど。作品自体は肌に合わなかったけど、ペテカンの四條さんの佇まいが素敵。こちらにも、インターミッション的なオリジナルがあって、男編と繋がってるけど、時系列で女が後になっちゃうので、逆に観るとどうなんだろ。
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No:020  アンコールの夜〜男を読む。〜 / KAKUTA
Theater:すみだパークスタジオ 倉
Date:5/7 S
Sheet:D-13
Price:\-(Anniversary Passport)
 小説の朗読を台詞の部分はお芝居にして舞台上で演ずる「朗読の夜」。
・桐野夏生「井戸川さんについて」
・いしいしんじ「天使はジェット気流に乗って」
・朱川湊人「昨日公園」
 すごく久々にお腹の調子が悪かったんだけど、あっという間の2時間。いつもなら全く読まないようなタイプのお話なんだけど、こうやって朗読+芝居で面白みが増している感じ。舞台も演技も作りこみすぎてないんで、本の魅力をちゃんと伝えられているんだろうなって。インターミッション的はさまれるオリジナル作品(別れる直前のお互い未練たらたらな夫婦の話を本当の夫婦が演じる)に、素敵な台詞も多く、それもまたアクセント。役者さんは巧拙あれど、いっぱい出演しているのがまた良し。
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No:019  そして友は二度死んだ / 東京マハロ
Theater:赤坂RED/THEATER
Date:5/6 M
Sheet:C-11
Price:\4,000
出演:今藤洋子、木ノ本嶺浩、ハルカ、本間剛、福田ゆみ、佐瀬弘幸、樹麗、竹田りさ、川口高志、きえ、山口芙未子、西野優希
 AV女優をやっていた女の葬儀に集まった元同級生たち。彼女たちは、親しくしていた訳でもなく、いじめていた側の人間であった。故人の高校生の頃に兄が痴漢を犯し、そのせいで街を去って上京していた。彼女はなぜそのような人生を歩んだのか、また、同級生たちは何故現れたのか。
 最近のマハロに感じてた押し付け感は弱い感じがするけど、設定がどうもありえない気がするのとモダンやONEOR8なんかに比べて、人の描き方が浅い気がする。物語の核がAVなった故人なのか、同級生たちの贖罪なのか、そもそも懇意の仕事仲間数人に、兄、仲良くなかった同級生のみの葬儀、そこに同級生1人は無縁の娘(いじめにあっている)を連れてきたり、彼女を一番心配してた後輩は遅れてくるなど、どうも後付け感が満載菜感じ。大好きな今藤さんも迷いがあるような感じ。竹田りささん、西野優希が好印象
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No:018  嗚呼いま、だから愛。 / モダンスイマーズ
Theater:シアターイースト
Date:5/1 M
Sheet:L-1
Price:\3,000
 3年間夫との性交渉がない妻。夫ともに芸人を目指し、雑誌の4コマ漫画を描くことを生業にしている。姉は女優で容姿も全く違う、幼い頃からそのコンプレックスを持っていて、傍から見れば見れば幸せに見えるが、夫がかまってくれないことに自分のアイデンティティを失いかけている中、親友が妊娠を隠していたこと、担当の編集者との肉体関係をもとに、それが爆発。愛って何だろうな物語。
 前半夫婦や友達たちの説明で今一入り込めないんだけど、後半、感情が爆発するにつれて、その元とはってところになってくるとぐんと芝居が集中力を増してくる。主役に人以外の感情やディテールが薄いかなぁ。津村さんのとぼっけっぷりはいいスパイス。
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No:017  北限の猿 / 青年団・無隣館
Theater:駒場アゴラ劇場
Date:4/24 S
Sheet:自由
Price:\4,000(2公演通し)
 2005年青年団若手公演を観た作品の再演
 カガクする〜に比べて、なんか役者さんたちにギクシャクした感じがしたのは気のせい。連続してみたことによって、学部生が研究員になっていたり、研究内容が進歩したりしている繋がりがわかってより面白く。この2作を観てしまうと、バルカン動物園が観たくなってしまう。 このページの頭へ

No:016  カガクするココロ / 青年団・無隣館
Theater:駒場アゴラ劇場
Date:4/24 M
Sheet:自由
Price:\4,000(2公演通し)
 2000年に青年団の再演を観た作品。
 青年団以外の役者さんにばらつきがある感じでちょっと雰囲気を壊す感じの人も。科学シリーズ一番最初のこの作品は、恋愛だったり、進路だったりと、この部分の葛藤や悩みが中心の一幕群像劇だけれど、ここから続く三部作とも思うと巧いつくりだなぁって思う、意図的かは分らないけれど。時代の変化からノートPCを持ち歩くようになったり、場合によったら現在では実現されている技術があったりで細々した部分は改定されているかもしれないけれど、根底にあるものは変わっておらず、その普遍性がオリザさんの好きなところなんだといつも思う。自分もあの研究室のスタッフになっているような感覚がたまらない。
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No:015  スケベの話 / ブルドッキングヘッドロック
Theater:ザ・スズナリ
Date:4/17 M
Sheet:A-A-9
Price:\4,500
客演:木乃江祐希、安東信助、外村道子、角島美緒他
 ある国の軍人サルマン中佐の邸宅にて、中佐の部下の少佐昇進を祝う、ある日のパーティーで、あるスイッチを渡された大尉、スイッチは、一体どこへ繋がっているのか、中佐の意図は。軍人たちは、中佐の上官の少将の失脚を目論み画策、しかし、誰がスパイなのかの探り合い。そこに怪しげなメイド、絵の先生、妻たちも入り乱れ、何か分らぬ駆け引きがされている。卑猥な暗喩をこめた台詞と共に紡がれる物語。
 ストーリーだけ追っちゃって、心理戦な内容にもやもや。目的や意図、相関関係を巧く見つけられなかったので、駆け引きの動機や意味もピンと来ずだった。頭の悪い自分。前に観たお芝居とは全然違う感じのお芝居だった気がする。
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No:014  たとえば野に咲く花のように / 新国立劇場
Theater:新国立劇場 小劇場PIT
Date:4/10 M
Sheet:C1-2
Price:\5,400
作:鄭義信
演出:鈴木裕美
出演:ともさかりえ、山口馬木也、村川絵梨、石田卓也、大石継太、池谷のぶえ、黄川田将也、猪野 学、小飯塚貴世江、吉井一肇
 1951年夏、九州F県の、とある港町の寂れた「エンパイアダンスホール」。戦争で失った婚約者を想いながら働く満喜。そこへ、先ごろオープンしたライバル店「白い花」を経営する康雄と、その弟分の直也が訪れる。戦地から還った経験から「生きる」ことへのわだかまりを抱える康雄は、「同じ目」をした満喜に夢中になるが、満喜は頑として受け付けない。一方、康雄の婚約者・あかねは、心変わりした康雄を憎みながらも、恋心を断ち切れずにいる。そんなあかねをひたすら愛する直也。一方通行の四角関係は出口を見つけられないまま、もつれていくばかりだった......。(新国立劇場HPより)
 もつれ合いながらもそれぞれが純愛な物語。時代に沿ったその日と足しhの物語が紡がれているところに好感。ともさかさんはじめ、役者さんが自分のもっているイメージと役柄を演じているんだけど、それが巧くは待っているのも裕美さんの手腕なのかな。道化役を1人で背負う大石さんと、普段だったら道化を演じる池谷さんの演じる切なさが秀逸。池谷さんは、最近大きめの小屋の舞台に立つ事が多く、ちょっと演技が変わったかなと思ったけど、どちらにしてもほんとに素敵な女優さんだと思う。
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No:013  焼肉ドラゴン / 新国立劇場
Theater:新国立劇場 小劇場PIT
Date:3/21 M
Sheet:C5-16
Price:\5,400
作・演出:鄭義信 出演:馬渕英里何、中村ゆり、高橋 努、大沢 健、ナム・ミジョン、ハ・ソングァン、チョン・ヘソン他
 万国博覧会が催された1970(昭和45)年、関西地方都市。高度経済成長に浮かれる時代の片隅で、焼肉屋「焼肉ドラゴン」の赤提灯が今夜も灯る。店主・金龍吉は、太平洋戦争で左腕を失ったが、それを苦にするふうでもなく淡々と生きている。家族は、先妻との間にもうけた二人の娘と、後妻・英順とその連れ子、そして、英順との間に授かった一人息子......ちょっとちぐはぐな家族と、滑稽な客たちで、今夜も「焼肉ドラゴン」は賑々しい。ささいなことで泣いたり、いがみあったり、笑いあったり......。そんな中、「焼肉ドラゴン」にも、しだいに時代の波が押し寄せてくる。(新国立劇場HPより)
 当時の在日の人達の日常を変に思想的にならずに、偏った感じもなく、描かれているのが好感。そのおかげで、芝居を観ながら色々なことを想えた。日常のなかゆがみや差別や偏見は、小さなものはどこかしこに色々あるもので、戦争はそれを大きくしてしまう。どんな状況においても、人は生きていこうとするもので、厳しくっても笑ったりするものなのだ。強くなければ生きていけないのではなく、状況が人を強くするものなのかもしれない。そんなことやこんなことを想える素敵な芝居だった。幕前からの焼肉シーンから飛行機の爆音とともに芝居が始まる演出は上手だなぁって関心。役所の職員のおめくさんの描き方(立ち退きなどの仕事を自分の意思とは関係なく執行させる)も巧い。冒頭の中村ゆりさんは、WOWOWのドラマでものすごく素敵な女優さんだっていう先入観があったけど、舞台では全然違う感じだった、でもそれもまたよし。いい芝居観ました。
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No:012  家庭内失踪 / M&Oplays
Theater:本多劇場
Date:3/13 M
Sheet:C-2
Price:\6,500
作・演出:岩松了 出演:風間杜夫、小泉今日子、岩松了  後妻と暮らす男の家、先妻との娘が戻ってきている。そこには、娘の夫の会社の後輩が年中様子を見に訪れ、夫のサークル仲間はその後輩の様子を伺いに訪れてくる。主の友人は、いつも変装をして現れ、妻と別居して様子を伺っているらしい。主と後妻は夜の営みの価値観で確執。訪れてくる後輩は、後妻に密かな思いを寄せている。こんな状況での騙し騙され、腹の探り合いな人間模様。
 岩松さんの長台詞芝居に、前半ウトウト。ただ、覚えてはいないんだけど、巧いなぁって台詞が随所にあって、こういうところが楽しみどころなんだろうなとは思う。疲れと集中力のない自分には不向きなのか。主演二人の存在感は凄いし、ふと見せる小野さんの艶っぽさが素敵。いつも残念な思いをするけど、こういう芝居を集中して観られるようになりたいなぁ。なんかコツをつかむととたんに面白くなるって言うのは感じてるから。
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No:011  裸に勾玉 / MONO
Theater:シアタートラム
Date:3/6 M
Sheet:J-7
Price:\3,500(早期割)
客演:山本麻貴、もたい陽子、高橋明日香、松原由希子
 弥生時代、邪馬台国の隣の狗奴の国、国境に住む村八分にされていた男に育てられた男3人、女1人の兄弟。村の中心から離れて暮らし、村人からも疎まれている。そこに現代人がタイムスリップ、1人は彼らの中に加わり、他の2人は村の中枢で暮らしていた。邪馬台国との戦いが始まりそうな時勢に、志気を煽るために村のおきてに従わない彼らを見せしめに襲いにやってくる。兄弟の中の確執、村からの差別、村に入った現代人と彼らの中に入った現代人、男と女、色々な考え方や状況、思いの違う人達の物語。だけど、最後は現代人の夢落ち。
 「橋を渡ったら泣け」にも似たテイストがあって好きな芝居。よく描かれる集団が変わり行く様子よりも、より個人の多様性みたいな部分にスポットが当てられている気がする。嘘弥生言葉も土田さんお得意の嘘方言の台詞と同様、軽妙で聞きやすく、迷い込む現代人の使う言葉とのギャップも面白い。ただ、個人的には夢落ちじゃなくてもよかったのではないかと思う。
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No:010  いつかの膿 / VAICE★
Theater:駅前劇場
Date:3/5 S
Sheet:A-7
Price:\3,800
作・演出:松本哲也
客演:小林さやか、高橋紀恵、白川和子
 ある洋館、そこの集まったのは部屋を借りていた者、現在も借りている者。部屋は期間限定で40代以上の者たちに制約付きで貸し出されていた。その制約は洋館にあるソファーを住居人の誰かが引き取らねばならぬこと、そして、その為に集まった者達。しかし、それは口実で、そこに現れた家主は元障害があり自殺した同居人母であった。友達のできない息子を思い同居人を集った母であったが、息子は友達もできず命を絶ってしまった。元々さほど交流のなかった人たちは、責任を擦り付け合い、そこに恋愛事情まで絡んでの人間模様なお芝居。
 HOBOからおかやまさんと高橋由美子さんを引いたような構成のVAICE★(赤星って読むらしい)。もう、HOBOやらないのかなぁって言うのばかり心配になっちゃう。松本哲也さんの本はほんとに市井の人達のちょっとした感情にスコープを当てるようで面白いけど、自分にはもうひとつ何かが足りてない気がするのは何なんだろう。いつものメンバーは、好きって言う色眼鏡で見ちゃうから、舞台観てるだけで十分。白川さんはあんまり自分には合う感じのお芝居じゃないかなぁ、淡々としゃべる台詞が好きになる人と合わない人といて後者かな、完全に好みの問題。もう、古川さんの気持ち悪い男に拍手です。
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No:009  葉子 / アロンジ
Theater:
Date:3/5 M
Sheet:A-6
Price:\4,300
作:金塚悦子
演出:川口啓史
出演:松本紀保、岩崎加根子、深水三章他
 資産家の令嬢で、美貌にも恵まれ、史上最年少芥川賞候補者でもあった久坂葉子という女。戦後間もなく、その才能から将来を期待されながら21歳の若さで、大晦日阪急六甲駅にて、最終急行列車に飛び込み自殺。彼女の死を選んだ背景はなんだったのか。投身自殺者が多い現在の様子とともに身を投げる当日を描いた作品。
 過去は自殺した日が慌しく描かれるがその日一日で動機を説明するのには無理な気がする。また、現代のエピソードとどういう風に繋げたかったのかがピンとこなかった。演出も役者さんの熱演ばかりが前に出て、客席が置いていかれてしまっているような温度差を感じてしまう。総じて役者さんが器用でそつなくこなしちゃうので熱いのにメリハリもない感じ。紀保さんの佇まいも半減しているような気がしてもったいない。
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No:008  人の気も知らないで / ハイリンド番外公演
Theater:下北沢ギャラリー
Date:2/28 M
Sheet:自由
Price:\2,000
作:横山拓也
演出:有馬自由 \2,000 自由 客演:宮越麻里杏
 同僚の披露宴の余興の打合せに集まった女三人。別な同僚は、社内の花見の後に事故にあって腕を失っていて、ショックを受けている女とそれに何にも感じていないと非難される女。中に入った女は新郎の元彼女。非難される女は事故の要因の一つを作っていたが、自分は過去には片方の乳房を失う病気をしていた。女たちのいろんな感情が飛び交う一場のお芝居。
 企画公演だけど、きっちり濃密な1時間弱のお芝居。ハイリンドの芝居に対する真摯さと押し付けがましくない熱さを感じる小空間。女性の会話劇だけど、うなずける事もいっぱいだし、口論しているどちらの心情も分るって言うのがリアル。枝元さんの登場シーンで客席に瀬を向けて座るところは演出だったら巧いなぁって思う。
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No:007  同じ夢 / 世田谷パブリックシアター
Theater:シアタートラム
Date:2/14 M
Sheet:F-20
Price:\6,800
作・演出:赤堀雅秋
出演:麻生久美子、光石研、大森南朗、田中哲司、木下あかり、赤堀雅秋
 OLをしている娘を暮らす肉屋の主人。妻を事故で失い、父は寝たきりでヘルパーを雇っている。10年目の妻の命日、妻を引いてしまった男と近所の幼馴染の入り浸っている文房具屋、20年以上肉屋で働く手癖の悪い男とヘルパーが集った日の一日を描く。主人は、ヘルパーの女性に悪くない感情を持ち、娘はあまり良い印象を持たない。その娘は、妻をひいた男に思いを寄せる。家をかき回す文房具屋と従業員。どこか小さな悪意を持つヘルパーと弔うと言う目的すら忘れてしまったかの様な元運転手。偶然、集まった人々の奇妙な一日。
 コクーンの「大逆走」みたいなお芝居はちょっと苦手かなって思ったら、比較的以前のシャンプー風。ただ、設定に無理があるような気がした。ストーリーって意味じゃなくてもドラマがなく、人物それぞれのエピソードが浅く、さほど大きな事も起こることもない。笑いの感じも良いしも多いんだけど、このお芝居をより面白く観られる糸口みたいなものにたどり着けなかった。たぶん、ひとつ何か入ってくるととたんに面白くなるんじゃないかと思う。それにしても、贅沢で眼福なキャスト。
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No:006  彼の地 / 北九州芸術劇場プロデュース
Theater:あうるすぽっと
Date:2/13 M
Sheet:自由
Price:\3,000
作・演出:桑原裕子
出演:若狭勝也、佐賀野雅和、異儀田夏葉、寺田剛史、大神拓哉他
 2014年あうるすぽっとで観た作品の再演
 初演後にKAKUTAに入った多田さんを除いて同キャストでの上演。やっぱり前回ウルッときた異儀田さんのあのシーンでは涙する。ちょっと長くて散漫になる感じはあるんだけど、ひとりひとりが丁寧に描かれていて愛を感じる。プロデュース公演としてのコンセプトで大人数なのかもしれないが、もうちょっとコンパクトで濃密なものが観たい感はある。高野由紀子さんという女優さんは不思議な魅力があって今後東京に出てくるのであれば見てみたい。それにしても、バラちゃん、異儀田さん最高です。
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No:005  逆鱗 / NODA・MAP
Theater:東京芸術劇場プレイハウス

Date:2/11 M
Sheet:K-4
Price:\9,800
出演:松たか子、瑛太、井上真央、阿部サダヲ、池田成志、満島真之介、銀粉蝶、野田秀樹、他アンサンブル
 イルカショーならぬ“人魚ショー”を立ち上げようとする海中水族館を舞台に展開。人魚と出会う青年モガリや人魚を引き揚げる“潜水鵜”となるサキモリの物語と、人魚により語られる昔話が、時間と空間を超えて交錯していく。水族館と海底を行き来してスピーディーに展開される舞台で、彼らの物語は、水族館館長や、人魚の秘密を探ろうとする研究者・鵜飼ザコらの思惑を絡めながら、深い深い海の底へと潜り込んでいく……。(シアターガイドより抜粋)
 人魚が人間魚雷を思わすも前半はちょっと分りにくい暗示のいつもながらの野田さん。今回は、最後に全部説明しちゃう感があるんだけど、戦争がほとんど語られなくなった現代の若い世代を意識しているのだろうか。いつものことながら、セットと衣装がとっても舞台にあっていてその絵面がすばらしい、舞台の後ろ側に曲線の傾斜が付いているところでアンサンブルの動きがより効果的に見えるのなんかはさすがって思った。
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No:004  あぶくしゃくりのブリガンテ / 東京No.1親子
Theater:駅前劇場
Date:2/7 M
Sheet:A-16
Price:\4,500
作・演出:福原充則
客演:安藤聖
 ゴミ回収で清濁問わずに財を成した自信家の父親。ボクサーで対戦相手を殺してしまった罪(相手は元から死んでいた)で留置され、父の会社で働いている息子、そして、その嫁のお話。その傲慢なやり方の父と運すら見方に付けられない息子とその息子を愛する嫁の確執を破天荒な物語で紡ぐ。
 熱量一杯の親子に聖ちゃんもフル回転なお芝居。あまり相性の良くない福原さんの本だけど、今回は比較的入り込みやすかった。所々の台詞が絶妙で面白い。B作さんの声が嗄れていたのが残念かな。
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No:003  そして母はキレイになった / ONEOR8
Theater:シアタートラム
Date:1/31 M
Sheet:F-8
Price:\3,900
客演:高橋惠子、小野健太郎、白州本樹、瀧川英次、保倉大朔、成田沙織
 2012年RED/THEATERで観た作品
 ONEOR8の中でも思い入れの強い作品の一つ。劇場が大きくなった分、密度が薄くなった感があるけど、その分映像を使ったりと工夫がされている。ラストの水槽の演出は、セット大きくなっているのに、それともだからからか、ダイナミックさが前のほうがあった感じ。相変わらず、女優三人のからみがすごくよく、冒頭の高橋さんの佇まい、トミ姉と和田さんの内面の葛藤の滲み出させ方とか、ほんとこのお芝居の魅力。トミ姉の「でも、それは知ってるってことじゃない」で泣く。
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No:002  夫婦 / ハイバイ
Theater:シアターイースト
Date:1/24 S
Sheet:I-19
Price:\3,500
客演:山内圭哉、鄭亜美、田村健太郎、高橋周平、猪股俊明、菅原永二
 岩井さんの父親の死を描いたセミドキュメンタリーのような舞台。絶対君主であり、凄腕の外科医である父。家族に対する暴君ぶりは凄まじく、子供たちは信で欲しいとさえ思っている。父の死前後の家族たちの感情を過去のエピソードも交えて描いた作品。
 演劇でやる必要はみたいなところでなんか意見が分かれそうな気もするけど、自分は興味を持って見られた。家族の心情を中心に、上手く過去と現在を行き来していて、皮肉さで笑いを取ったりして、観易く仕上げてある感じ。母親役を山内さんが演じたり、末期の父親を人形にしてたり(終盤同じシーンでは役者さん)していて、ドキュメント的要素をちょっと嘘の世界(舞台上の世界)に捻ってるのとか、上手いなぁって思った。そして、平原さんは、すごく説得力のある演技をするなぁって。
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No:001  なるべく派手な服を着る / シアターコクーン・オンレパートリー
Theater:二子玉川セーヌ・フルリ
Date:1/24 M
Sheet:自由
Price:\3,500
作:土田英生
演出:加納幸和
出演:花組芝居の役者陣、伴美奈子、杉山薫、井上啓子
 2008年劇場で観たMONOの作品をこのユニットで上演。  ちょっと過剰と言うか、商業演劇側に傾いた感じの演出な感じもするので、エンターテイメント感が歩けど、MONO版よりブラックさが増している気がするのが面白いところ。前半の伴さんの演技が個人的にはあれ?な感じだけど、後半に向けての布石だと思うと納得。客席四方で、セットもシンプルなのは、迷路のような家を演出するのに吉と出たか凶と出たか。自分は、しっくり来なかったけど、工夫があって上手いって言いそうな人もいるかな。
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