観劇日記(劇場編)2017年


自分で足を運んで劇場で見た芝居の感想です。(≠批評、ネタばれあり)

観劇日記(劇場編)2010年  観劇日記(劇場編)2000年
観劇日記(劇場編)2009年  観劇日記(劇場編)1999年
観劇日記(劇場編)2008年  観劇日記(劇場編)1998年
観劇日記(劇場編)2007年  観劇日記(劇場編)1997年
観劇日記(劇場編)2016年  観劇日記(劇場編)2006年  観劇日記(劇場編)1996年
観劇日記(劇場編)2015年  観劇日記(劇場編)2005年  観劇日記(劇場編)1995年
観劇日記(劇場編)2014年  観劇日記(劇場編)2004年  −−−−−−−−−−− 
観劇日記(劇場編)2013年  観劇日記(劇場編)2003年  観劇日記(劇場編)1993年
観劇日記(劇場編)2012年  観劇日記(劇場編)2002年  −−−−−−−−−−− 
観劇日記(劇場編)2011年  観劇日記(劇場編)2001年  −−−−−−−−−−− 


豚小屋/ユー・アー・ミー?/世界/エキスポ/鯨よ!私の手に乗れ
陥没/お勢登場/足跡姫/皆、シンデレラがやりたい。/ザ・ダーク
あたらしいエクスプロージョン/私はだれでしょう/ハテノウタ/世界は嘘で出来ている/エジソン最後の発明
髑髏城の七人 花/あるいは真ん中にいるのが俺/おもてなし/山笑う/マリアの首
俺節/さよならだけが人生か//ドドンコ、ドドンコ、鬼が来た/怪談 牡丹燈籠


No:025  怪談 牡丹燈籠 / オフィスコットーネプロデュース
Theater:すみだパークスタジオ倉
Date:07/17 M
Sheet:G-10
Price:\5,500
出演:柳下大、西尾友樹、山本亨、青山勝、松本紀保、大田緑ロランス、児玉貴志、松金よね子他
 怪談落語「牡丹燈籠」の舞台化。
 舞台セットが3.5×7m位の大きな幕で、舞台の中心で回わる仕組み。これで、数多い場面転換、家屋や部屋の内外を表現する。また、設定は江戸のままだけれども服装は洋服。色んな効果を狙ったんだと思うけれど、自分には思わせぶりな感が強く、あまり効果的な感じはしなかった。あえて言えば、影絵を見せるあたりかなぁ。目当ての役者さんは、紀保さんはちょっとがなり気味な感じが強く違和感、児玉さんが普段と違うような舞台でもちっちゃい悪者感が健在なのが面白く。紀保さん、山本亨さんは、同時期の花園に出ててもらった方が個人的には満足感があったかも。圧倒的にハイリンド版の方が観易かった。
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No:024  ドドンコ、ドドンコ、鬼が来た / 椿組
Theater:花園神社
Date:07/16 S
Sheet:自由
Price:\4,000
作:秋之桜子
演出:松本祐子
客演:福本伸一、津村知与支、谷山知宏、佐久間淳也、佐藤銀平、辻親八他
 今世(いまよ)より二百余年の歳月さかのぼる、むかしむか〜しの物語。鬼山さまと呼ばれる火の山の麓に「鬼の里」がございました。民はみな、山を敬い、助け合い、それはそれは楽しくのどかに暮らしておったとさ。けれどもある日、江戸の町から新しい風が吹き込んで来たからさ〜大変!!江戸時代に実際に起こった史実とフィクションをごちゃまぜにして、秋之桜子が念願の花園神社の地に描く、歌あり踊りあり喧嘩ありの時代劇ファンタジー!!(劇団HPより)
 酷暑の東京、野外劇の花園神社は例年よりも暑い、暑い。そして、芝居も熱い。恒例となっているセットの後ろ壊して、明治通りが見えるようになる演出は今回も。これがなんとも味があるんだよなぁ。話は、2幕にしないで削って、スピード感もって一気にやってしまったほうが自分は好きだけど、この暑さあの休みも必要か。辻さんの良い人から狡猾、傲慢になるのが絶品。津村さんの捉えどころのない役の演じ方もらしくて良い。福本さんもいつもとちょっと違うテイストの役で観れたし、暑さの代償はしっかりと。それにしても、みんな芝居好きなんだなぁ。
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No:023  泥の中 / VAICE★
Theater:駅前劇場
Date:07/02 M
Sheet:D-4
Price:\4,000
作・演出:松本哲也
客演:小林さやか、なかの綾
 常連しか顔を出さなくなって久しそうな場末の飲み屋。出入りしている人達もどん底感。マスターの元に昔恋焦がれていた女が現れ求婚してくると、追って不思議な男も。男の胡散臭い話に常連たちは吸い込まれるが、男は復縁を求めて女を追ってきていた。行く先、施しようのないない人々が淀んでいるお話。
 アウトにならないギリギリのもの凄くダメな感じの人たちが肩寄せ合うシチュエーションがなんか前回のテイストと似た感じで、これが松本哲也さんとVAICEの組んだ空気になりつつあり。なかのさんの歌と松本さんが演じる気がふれた浮浪者の気味悪さが効果的。林さんの世捨て人感や古川さんの裏のある演技、好きだなぁ。みんなほんとに芝居好きが溢れてるのがこのユニットの素敵さ。自分が観た回の浮浪者の役はダブルキャストで別バージョンは女性、彼らの物語に終わりを突きつける役なので、いったいどんな役でどんな感じだったのか興味が湧くなぁ。
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No:022  さよならだけが人生か / 青年団
Theater:吉祥寺シアター
Date:06/25 M
Sheet:自由
Price:\4,000
このページの頭へ  遺跡の見つかった工事現場の詰所に雨の日に出入りする人々のひきこもごもなお話。
 青年団の名を世に広めた作品らしいけど、メッセージ性はなく、コミカルな作品。「冒険王」で好きになった佐藤滋さんが、かなり大きい演技ですごく違和感を感じるんだけど、見ていくうちになぜかそれがしっくりくるのは、その作風によるのかも。なんとなく自分もそこにる感覚になる青年団の舞台大好き。荻野さん、山内さん、井上みなみさんなんてキャストがいっぺんに観られるのもまた素敵。やっぱり小劇場はいいなぁ。

No:021  俺節 / TBS
Theater:赤坂ACTシアター
Date:06/03 M
Sheet:2F-B-13
Price:\11,000(okepi:\10,000)
原作:土田世紀
脚本・演出:福原充則
出演:安田章大、シャーロット・ケイト・フォックス、福士誠治、六角精児、高田聖子、桑原裕子、中村まこと、西岡徳馬
 演歌歌手を目指し青森から上京した、気弱であがり症のコージ(安田章大)。抜群の歌唱力を持ち、自分がどれだけ演歌を愛しているかを熱弁するも、唄う場面では緊張してどもるばかり。ギター弾きで調子の良さそうな男オキナワ(福士誠治)は、そんなコージの熱い想いに感化され、彼を自らの城であるドヤ街・みれん横丁へと連れてゆく。そこでコージは偶然、ヤクザに追われている不法滞在中の女テレサ(シャーロット・ケイト・フォックス)と出会うことに。彼女はストリップ小屋で働くストリッパーだった。テレサのことを忘れられないコージの演歌は、彼女への思いが募るほどに深みを増していく・・・。飲み屋街の流し演歌歌手として修行を始めたコージと相棒オキナワは、コンビで演歌界デビューを目指しアマチュアコンテストへの出場を繰り返す。そんな中、デビューの話が持ちあがったのは、コージ1人だけのソロ歌手としてのオーダーだった・・・。(ACTシアターHPより)
 演技や歌の巧拙はほんとにいつまでたっても自分には分らない。そんな中で、安田さんは歌うシーンは声量があってパワフルに、演技は一生懸命純粋な青年を演じているなぁって感じた。もう少し、卑屈さや葛藤なんかが伝わってくるとより舞台に面白みが出るのかなぁなんて思った。福士さんはかっこいい上に、素敵な声質で、出しゃばらずにはじけてて好感。西岡さんは、ライトな方向に傾けて、そのギャップに笑いも起こるんだけど、ちょっと無理してるかなぁっていうか重鎮さが薄れちゃってる感じ。六角さんは、まんまの放蕩の流しの達観した感じがイメージそのまんまでぴったりで、水を得た魚。まことさんと聖子さんは、脇に撤しているのに、ずるいくらいに美味しいとこを外さず、手練振りを発揮、二人のシーンがそこだけ小劇場みたいになる瞬間なんか至福。そして、バラちゃん、KAKUTAのでキャラつくりのまんまなのはうれしだけど、やけどしそうでヒヤヒヤしてると、客席笑いに包まれホッと。 普段の福原さんっぽいシュールさはないけど、らしいガヤガヤ感やその中で、出てくるぐさりとするような福原節は後半所々に。思った以上に楽しめた舞台。
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No:020  マリアの首 / 新国立劇場
Theater:新国立劇場 小劇場
Date:05/21 M
Sheet:C1-3
Price:\6,480
作:田中千禾夫
演出:小川絵梨子
出演:鈴木 杏、伊勢佳世、峯村リエ、谷川昭一朗他
爆撃され被爆した浦上天主堂の残骸を保存するか否かで物議を醸していた終戦後の長崎。昼は看護婦として働き、夜はケロイドを包帯で隠して娼婦として働く鹿。夫の詩集と薬を売りながら客引きをし、生計を立てている忍。鹿と忍が働く病院で献身的に働く看護婦の静。いつまでたっても保存か建て壊しか結論の出ない市議会を横目に、原爆で崩れた浦上天主堂の壊れたマリア像の残骸を、秘密裏に拾い集めて、なんとかマリア像だけでも自分たちの手で保存しようと画策する女たち。雪のある晩、最後に残ったマリアの首を運ぼうと天主堂に集まったが、風呂敷に包もうとしても、マリアの首は重く、なかなか動かないのだった......。(新国立劇場HPより)
 台詞で状況や関係性を説明しながら、観念的な独白も多く、自分の脳味噌には難解すぎた。壊れたマリア像云々とのふれこみだったけど、女性二人に焦点が当てられている感じで、物語性が薄く感じてしまったので、より苦手だったのかも。杏さん、峯村さんと好きな女優さんだったけど、自分には魅力的ではなかった舞台。古いつくりの家の庭と部屋の境の部分が回転する仕掛けのセット、舞台美術は堀尾さんで期待してたけど、なんか使い方が微妙な感じだった。ただ、このセットを壊し、天主堂の壊れたマリア像を写した最後のシーンの絵面はとても美しかった。
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No:019  山笑う / 小松台東
Theater:三鷹芸術文化センター 星のホール
Date:05/20 M
Sheet:自由
Price:\3,200
出演:川村沙也、瓜生和成、荻野友里、尾倉ケント、山田百次、松本哲也
 宮崎で母の手で育てられた年の離れた兄妹。兄が結婚してからは、長らく母と二人暮らしの妹は就職を機に東京へ行き中々地元にも帰ってこない。母の死により10歳以上もはなれた彼氏を連れて帰った妹。母との確執、兄との確執、幼き頃の出来事を一幕一場の中で周りに人達も含めて丁寧に描いた作品。
 一場一幕の1時間40分のお芝居は、ほんとにある家族のどこにでもありそうな確執や気持ちの揺らぎを丁寧に描く。どこか責任感のなさそうで風に飛ばされてっちゃいそうな手持ち無沙汰な役はお手のものの瓜生さん、小さな毒を小さな顔の演技で出す荻野さん、宮崎にいた頃の多感さと今の温度差をじわじわと伝えていく川村さん、分ってるけど突き放しちゃう松本さん、道化に徹する尾倉さん、みんな良い役振り。山田さんの演技が濃い目なのはアクセントとしてなのか、自分には違和感。正直言って地味なんだけど、こういうの好き。
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No:018  おもてなし / 玉造小劇店
Theater:スペース・ゼロ
Date:05/14 M
Sheet:5-7
Price:\5,000
出演:みやなおこ、矢代進一、福本伸一、茂山逸平
 14年にスズナリで観た舞台。
 ゼロで少し舞台が大きくなちゃったのは残念かな。前回を思い出しながらの観劇も、やっぱりふっこさんの本は暖かい。そして、みやさん所作とラストの着物を虫干しする絵面の美しさ。福本さんの関西弁になんかもじもじも関西出身らしいから自分側の問題か。
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No:017  あるいは真ん中に座るのが俺 / 東京マハロ
Theater:赤坂RED/THEATER
Date:05/03 M
Sheet:I-4
Price:\4,500
客演:お宮の松、本間剛、荒木健太郎、与座よしあき、福沢重文他
 最後の晩餐をモチーフに、キリストと12人の使徒と使えたとされるマリアにまつわる話を、それほど聖人君子ではなく人であったらと仮定して、キリストの処刑される前の日に跡目は誰かを争うお話。
 話の題材は面白いけど、元々の知識がないから、ちょっとおいてかれる感。なんか話の芯が無い感じで、裏に世界情勢や恋愛などを盛り込んでるのかもしれないけどちょっと散漫。役者さんもなんかちぐはぐな感じを受けてしまった。ダブルキャストだったマリア役、昨年のGWのマハロの公演で好印象だった彩木さんだったのは良かった。
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No:016  髑髏城の七人 Season花 / 劇団新感線
Theater:IHIステージアラウンド東京
Date:05/01 M
Sheet:25-6
Price:\13,000
出演:小栗旬、山本耕史、成河、りょう、青木崇高、清野菜名、近藤芳正、古田新太
 IHIシアターアラウンド?落としの花鳥風月年間4バージョンの最初「花」。もう5回目の髑髏城、今回はワカドクロと同じ捨之助と天魔王が別々の役者さんが演じるバージョン。  客席が360°回転する新しい劇場、舞台と稼動客製の間に可動の壁があり、これをスクリーンとして使ったり、幕の代わりにしたりというのが面白い。客席が動き出す瞬間にかくってなるのでなんか違和感とやっぱり大きすぎる感じ。今回は、この可動の壁へのプロジェクションがまず見事、ナイロンでは素敵な演出として使われる上田さんの映像だけれど、新感線の時はネタ、クレジットとして使う感じはあったけど、あまり印象になかった。これが背景だったり、絵巻物のような効果を生んだりでとっても格好がいいし、円形の劇場とマッチしていた。お芝居は、暗転の変わりに客席を回す仕組みで、間に映像も上手く入れて、スピーディーに色々な場面を見せてくれるし、壁の隙間の開け方で舞台を大きく見せたり、狭く魅せたりって重石リオ演出も。芝居自体は新感線らしく子ネタをかなりばらまきながらも、しっかりと魅せるところは魅せる新感線。今回は雁鉄斎の古田さんは、好き放題のやりすぎ感だけどさすが。その分、蘭兵衛の山本さん、天魔王の成河、太夫のりょうさんはちょっとこじんまりとしちゃう感じ。って言うのも、小栗さんの存在感なのかもしれないくらい、ワカドクロに続くこの役がほんと合ってる。楽しみにしていた清野菜名さんは、身のこなしが軽く切れがあって、動きのシーンにメリハリがついた元気な沙霧。やぁ。髑髏城って、ほんとに面白いですね。 このページの頭へ

No:015  エジソン最後の発明 / キューブ
Theater:シアタートラム
Date:04/16 M
Sheet:C-11
Price:\\7,500(okepi\5,000)
作・演出:青木豪
出演:瀬奈じゅん、東山義久、岡部たかし、まりゑ、安田カナ、武谷公雄、八十田勇一、小野武彦
 ここは、日本の下町。そこに、小さな工場がありました。社長は、名うての職人でありながら近所から「エジソンさん」と呼ばれている発明好きのおじいさん。妻を2年前に亡くし、しょぼくれてしまったのか、何だか気もそぞろの社長!?実は彼、発明王エジソンよろしく「死者と話す通信機器」の発明に取り組み始めていたのです。さあ、大変!何せそこは下町。「なぜ、そんなものを発明しようと思ったの?」「死んだ誰と何を話したいの?」ラジオ局に勤め人気パーソナリティとなっている娘や、父親の片腕として働いている息子や、娘の恋人や、おせっかいな近所の人々が、あれやこれやと憶測を飛ばすなか、謎の人物も現れ、てんやわんやの大騒動。さあ、事の顛末は如何に!?(キューブHPより)
 前半かなりライトな会話劇、そんな中にも伏線盛り込みつつ、後半にそれぞれのしがらみや思いが出てくる。死者と交信、念が生き残る的な、リアルとかけ離れた要素を描きながらの日常の一幕。結構台詞で説明しちゃうところはあるんだけど、今回の企画としてはそういうものなのかも、だから、豪さんの本に出てくる負の部分があまりない。その辺りはもっと小さい劇場で、昔みたいなキャストで観てみたいぁ。今回のキャストの方々は、凄く芝居の内容と合っていた気がして、観やすかったのも好印象。
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No:014  世界は嘘で出来ている / ONEOR8
Theater:ザ・スズナリ
Date:04/09 M
Sheet:D-12
Price:\3,900
客演:甲本雅裕、矢部太郎、異儀田夏葉、浅野千鶴、古屋治男、守富龍人
 2014年に劇場で観た作品。ここ近年で一番の印象の作品。
 当時観たときも思ったけど、時間と場所の違いで4つの部屋が描かれるのだけれど、それを一つのセットしかも小道具のみの変化、そして、メインの2人は基本的に衣装も変えないと言うのがかなりチャレンジな気がするんだけど、凄くうまいと思う。そして、業者との付き合いや香典、子作りの話だったりなリアルの日常側に笑いを担当させて、物語の芯はどっしりさせる構造も上手いなぁって。この中で描かれる女性は、本当のこと、正しいことや優しさばかりでは、生きていけないということを伝える役割を担わされるようだけれども、浅野さんの終盤の「そんな重いものは背負っていけないです」的な台詞がとても印象的。KAKUTA「痕跡」の異儀田さんがひき逃げの過去を話そうとする佐賀野さんに言う言葉となんかシンクロ。しばらくあの席から立ちたくなく、ずっと拍手をしていたかった作品。
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No:013  ハテノウタ / MONO
Theater:東京劇術劇場
Date:03/28 M
Sheet:B-13
Price:\4,200
客演:高橋明日香、松永渚、松原由希子、浦嶋りんこ
 ある薬の普及で100歳間近になっても若いままの人々。服用の度合いによって老け方が違うらしい。しかし共通しているのは、今年中に全員死ななければならないということだった。皆は集まり唄う。懐かしいエピソードで盛り上がる。ただ、未来のことだけは語れないのだ。 軽快な会話とオリジナルの曲で描く人間模様。大人による甘酸っぱい青春群像劇!(劇団HPより)
 客演に浦嶋さんを向かえて時点で、かなり歌を入れてくるのかなぁって思ったら、歌うの最後だけ、でも、それがもの凄く効果的。近未来もしこのようなことになったとしても、今の自分には考えられない世界。だけど、もの凄くカタルシス、心がシンクロできるのが土田さんの好きなとこなのかも。「燕のいる駅」「-初恋」「錦鯉」なんかも自分には無い設定なんだけど、最後のシーンは素敵。出だしの奥村さん、金替さん、尾方さんの3人の沈黙から始まるシーンで、もう持っていかれて、あっという間の90分。話が未来への危惧だったり、死を描いているのに、学生時代の確執や恋愛に終始して、そこからある種の普遍性を考えさせてくれるのは土田さんっぽくって凄く好き。ビバMONO。女優さんたちもMONO慣れしてきて、なじんでるんだけど、そう思うと増田記子さん、西野千雅子さんがMONOももう一度観たくなるなぁ。
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No:012  私はだれでしょう / こまつ座
Theater:紀伊國屋サザンシアター
Date:03/20 M
Sheet:8-16
Price:\6,600
作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:朝海ひかる、枝元萌、大鷹明良、尾上寛之、平埜生成、八幡みゆき、吉田栄作、朴勝哲(ピアノ奏者)
 昭和21年7月。日本はまだ混乱と困窮のただ中にあった。新番組「尋ね人」を担当する日本放送協会の一室、脚本班分室には、戦争で離ればなれになった肉親、知人の消息を尋ねる人々の"声"が積み上げられていた。「尋ね人」はこの無数の"声"をラジオを通して全国に送り届けるために始まった。占領下日本の放送を監督するCIE(民間情報教育局)のラジオ担当官・日系二世のフランク馬場と脚本班分室長の川北京子をはじめとする三人の女性分室員を中心に、組合のストライキ運動や放送用語問題も飛び交って、次から次へと騒動が巻き起こる。そこに登場した「ラジオで私をさがしてほしい」という不思議な男。なぜかは知らぬが歌もタップも武術もなんでもできる、でも自分自身がわからない男の「自分探し」を手伝ううち、ラジオ局の人びとも自分自身を見つめることになり、やがて、川北とフランクはある大きな決断をする―――。
 井上さん本も栗山さんの演出も自分の好みとの相性って良くないけど、比較的肩の力を抜いて観易い感じにだった。2幕3時間は長かったけど。笑いの部分の中心を枝元さんが担っていて、それがぴったりはまっているのは嬉しい限り。もう一人の目当ての尾上さんも熱演で、舞台好きの二人が出てたので観に行った分の元はとったかなぁ。吉田さんは、芝居への一生懸命さんが今回も好感、大鷹さんがちょっといつもと違う感じの役も良かった。今回は、戦争や戦後の占領下は背景として描かれるけど、物語の流れからすると、問いかけではなく有無を言わさず否定的視点になるこうぞうなので、してやったりなのかな。
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No:011  あたらしいエクスプロージョン / ベッド&メイキングス
Theater:浅草九劇
Date:03/12 M
Sheet:B-16
Price:\5,000
出演:八嶋智人、川島海荷、町田マリー、大鶴佐助、富岡晃一郎、山本亨
 終戦直後、映画を復活させようとする人々。今までタブーだったキスシーンを日本で初めて撮影しようと、大御所映画組みと、新進の監督。戦争での記憶や気持ち、映画への想いを持った人々の悲喜交々な物語。
 新しい劇場、ちょっと椅子が座り難いのと横幅広いのが残念だけど、正に小劇場なテイストで凄くいい。お芝居の内容も、八嶋さんの客いじりから始まって、舞台と客席の近さを体感できるし、しょっぱなから雨降ったり、引き戸みたいなセットなんかも素敵。みんな複数の役をこなすし早変わりも楽しい。あまり得意でない福原さんの本だけど、ベッド&メイキングスの芝居とこの前の月影は好きだなぁ。川島さんはちょっとつらいかな。
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No:010  ザ・ダーク / オフィスコットーネプロデュース
Theater:吉祥寺シアター
Date:03/05 M
Sheet:C-7
Price:\4,800
作:シャーロット・ジョーンズ
翻訳:小田島恒志・小田島則子
演出:高橋正徳(文学座)
出演:中山祐一朗、小林タカ鹿 、松本紀保、碓井将大、ハマカワフミエ、福士惠二、山本道子
 舞台はイギリスの典型的なテラスハウス。同じ間取りの三軒の家に、三つの家族が生活している。それぞれの家族には秘密があり、ある日突然訪れた「闇」を境に、それは徐々に明るみに出る。家族だからこそ、近しい相手だからこそ、正直に話せなかった想い。「The DARK(闇)」の中で少しずつ自分をさらけ出していく家族の、崩壊と再生の物語。
 翻訳劇はやっぱり肌に合わないなぁ。なんか心情の移り変わりがピンと来なかったり、習慣や常識の違いから来る台詞の違和感だったり、意図したウィットの意味が日本語になってそれをなさなくなってるようだったりと。紀保さん、中山さん、タカ鹿ってメンバーだから観てみたけど、ちょっとピンとこなかった。場によって同じセットを3家族それぞれの家として使っているなど、趣向的に面白いものもあったし、中山さんの懇願するような説得するシーンの演技とかも良かった。
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No:009  皆、シンデレラがやりたい。 / M&Oplays
Theater:本多劇場
Date:02/25 M
Sheet:J-16
Price:\5,500
作・演出・出演:根本宗子
出演:高田聖子、猫背椿、新谷真弓、新垣理沙、小沢道成
 とあるアイドル「りっくん」の追っかけで知り合った40代の3人組女性、りっくんの彼女がSNSにしたことで炎上。そこに3人が必要に油を注ぐと、デビューを控える彼女が押しかけてくる。駄目おとこりっくんを支えて、妊娠を告白した彼女、彼のホストのバイト、風俗通いもばらしてしまうと、女たちはそろって隠れてホスト通いをしたいたことがばれる。そして、熱を入れあげていた風俗嬢は、3人の内の一人の血のつながっていない娘。そんなこんなのてんやわんやな舞台。
 人気出るのもうなずける。今っぽい台詞でがんがん攻めて来るんだけど、本質的な部分をついてくるし、お客さんを置いてかない。機械音痴一人舞台にそえることで、「エゴサ」とかSNSのわかり難い表現をフォローしたりとか凄く上手。斜めから見た視線でぐさりとするところなんかは、ヨーロッパ企画なんかに似たものを感じた。キャラクタもバランスがいいし、その見せ所のちりばめ方も上手な感じ。筋読ませておいて(たぶん意図的)、最後に意外さのある華やなんだけどカタルシスな演出も好き。3人の女優陣はあてが気的なとこもあるんだとろうけど、もう天晴。
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No:008  足跡姫 時代錯誤冬幽霊 / 野田地図
Theater:東京劇術劇場 プレイハウス
Date:02/19 M
Sheet:A-18
Price:\9,800
出演:妻舞木聡、宮沢りえ、古田新太、佐藤竜太、鈴木杏、池谷のぶえ、中村扇雀
 江戸の時代、女歌舞伎が取り締まられている中、花形の役者出雲の阿国を中心に興行を続ける一座。そこに由井正雪と幕府を討とうとしている輩たちが現れる。由井正雪の幽霊は阿国の弟サルワカのゴーストライターとなって、戯曲足跡姫を書き、興行は好評を博すが役人が入って、役者の一人のやわはだが捕らえられてしまう。阿国とサルワカは一時身を隠すが、役人に取り付いがやわはだが戻ってきて、一座を乗っ取ってしまう。殿中での公演に呼ばれたやわはだの一座に、伝統を継ぐ本物とし乗り込もうとする阿国、そして、公演を利用して殿中に入り込む正雪のしもべたち。
 いつもより分りやすい台詞のお芝居になっているんだけど、ちょっと圧倒されるような世界観が影を潜めている感じ。世襲とか文化とか時代の変化とか色々暗示しているのかも知れないけど、オマージュと言うことでちょっとこじんまり感。最前列、役者さんの迫力はあったけど、セット全体として全く見られないのは残念。役者さんは、特に取り立ててと言う人はないけど、みんな素敵。そして、アンサンブルの人達の使いかたや、一つ間違えば下品になっちゃう衣装、メイクも凄く好感。あの現実味のない眉毛の色とか、うまいなぁって思った。
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No:007  お勢登場 / 世田谷文化財団
Theater:シアタートラム
Date:02/12 M
Sheet:I-1
Price:\6,800
原作:江戸川乱歩
作・演出:倉持裕
出演:黒木華、片桐はいり、水田航生、川口覚、粕谷吉洋、千葉雅子、寺十吾、梶原善
 江戸川乱歩の短編世界をモチーフとし、『二銭銅貨』『二癈人』『D坂の殺人事件』<本格推理もの3編>と、『お勢登場』『押絵と旅する男』『木馬は廻る』『赤い部屋』『一人二役』<怪奇・幻想もの5編>の短編小説を、1本の演劇作品として再構成した舞台。(トラムHPより抜粋)
 上段下段に別れたセットの下段側は、三つの引き出しのように部屋ができるするセット。相変わらず、倉持さんの舞台はセットでも楽しませてくれる。お勢演じる黒木さんは、ちょっと違った年代を描くんだけど、若い頃の可愛さとしたたかさ、そして、年を重ねての悪女な感じがいい具合。映像ではぞっこんの黒木さんだけど、舞台は野田さんの「南へ」以外は、いまいちピンと来なかったけど、今回はなんか凄さが伝わってきた。男性陣はそつなくこなし、女優陣が変化をつける流れにも、片桐さんも千葉さんも飛び道具に走らずきっちり魅せる。千葉さんの哀愁がたまらないなぁ。物語的にはあまり興味が湧かないけど、最後に用意された場面で後味は悪くなし。
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No:006  陥没 / シアターコクーン・オンレポートリー+キューブ
Theater:シアターコクーン
Date:02/11 M
Sheet:S-21
Price:\10,000
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:井上芳雄、小池栄子、瀬戸康史、松岡茉優、山西惇、犬山イヌコ、山内圭哉、近藤公園、趣里、緒川たまき、山崎一、高橋惠子、生瀬勝久  約50年前の日本を、空前の高揚感で包んだ東京オリンピック。それは、わずかな年月で敗戦から復活を遂げたこの国が、輝かしい成果を世界に示す晴れの舞台だった。メインであるスポーツ競技とは別のところで、道路の拡張と舗装、区画整理、さまざまな施設やビルの建設、新幹線の走行など、真新しく、立派になっていく街の様子を、当時の人々の大半は誇らしい想いで眺め、興奮したはずだ。それを機に一攫千金を目論んだ人も、実際に豊かになった人も少なくない。さまざまな向上心、野心、情熱、欲望が、工事の音ともにこの街に渦巻いただろう。だが一方で、その時代、その場所に居合わせながら、なぜか時流に乗り遅れた人々もいた。この作品は、それでも捨て切れないオリンピックとの因縁に翻弄される人々の群像劇である。(コクーンHPより)
 いきなり幕開きの雨のからクレジット映像までのマッピングにやられる。なんなのあのかっこ良さ、今回は二階、中二階のバルコーニーの壁まで使った映像は必見。「キネマと恋人」続きの恋愛物と意外性も。ここのところ大活躍の小池さんは、贅肉削った感じの演技(演出?)だけど、緒川さんとの掛け合いなんか至福。イヌコさんの悲哀、生瀬さんの狡猾さ、山西さんの純朴さ、山崎さんのとぼけた感じ、山内さんの威圧と矮小さ、そういった手連れの役者さんたちの中で瀬戸さんがいい味出してたなぁ。ちょっと前だったら、大倉さんやみのすけさんの信頼できる役者さんに振った役だと思うけど、ケラさんの冒険?にきっちり答えたんじゃないかな。趣里さんは初めて観た時はどうだろうって思ったけど、どんどん舞台役者っぽくなっていっている。神様が連れ戻しに来る設定やほれ薬なんて、一つ間違えば大怪我しちゃいそうなものを陳腐に魅せないのもうまさだよな。当初東京オリンピックに翻弄される人々を描くと言う触れだったけど、開催前に亡くなる父とそれを利用する男と言う以外は恋愛物だったので、もうちょっと群像劇っぽさを期待したかな、あまりにも贅沢な注文だけど。
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No:005  鯨よ!私の手に乗れ / オフィス3〇〇
Theater:シアタートラム
Date:02/05 M
Sheet:J-16
Price:6,800
客演:銀粉蝶、木野花、鷲尾真知子、久野綾希子、広岡由里子、桑原裕子他
 東北の山村の養護施設、昔、劇団をやっていた女性たちが入所していて、もう一度舞台をやろうと稽古を始めていた。過去に訳ありだった台本は、残りの部分が破り捨て去られていた。入所者の一人の娘は、東京で劇団を主宰している有名女優で、一念発起し残りの脚本を仕上げることに。朦朧とした女性たちの記憶と、今がクロスオーバーして舞台が織成される。
 あまり足を向けようと思わなかった渡辺さんの舞台だけど、バラちゃん出るので観てみた。比較的入り込みやすいけど、劇中劇中劇になっている構造とか、話の芯がつかみにくかったかなぁ。女性蔑視的なこともストレートにかかれてたけど、この舞台のキャストや客席を観ても、今や女性が社会や経済を動かしていると言ってもいい部分はあるのでなんかピンと来ない。バラちゃんは、還暦の劇団主宰の女優(渡辺さんを暗示?)を演じて、KAKUTAに比べて抑えながらも大奮闘。それにしても、贅沢な女優陣。
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No:004  エキスポ / トローチ
Theater:赤坂RED/THEATER
Date:1/29 M
Sheet:D-5
Price:\4,500
作:中島敦彦
演出:青山勝
客演:山野史人、前田こうしん、山口雅義、石橋祐、宮地大介、細見大輔、永山智啓、遠藤弘章、浅野千鶴、納葉
 2004年道学先生によって初演された舞台。2012年ハイリンドによって上演されたものを自分は観劇している。
 当時も結構面白いと思ったけど、今回はより面白く感じた。手練の役者さんたちもあり、2時間以上の舞台だけどあっという間だった。母の葬儀の家族の物語で、母親は出てこないのだけれども、その姿がはっきりと想像できる。同級生同士と言う設定の葬儀屋の永山さんと出戻りの長女の浅野さんのシーンが自分にとっては気持ちとしてシンクロしているのか凄く素敵に思えた。全体的に、役と年齢が会っていない人が結構いるのは残念かな。細見さんの使い方なんか、超贅沢。
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No:003  世界 / シアターコクーン・オンレパートリー
Theater:シアターコクーン
Date:1/22 M
Sheet:B-20
Price:\10,000
作・演出・出演:赤堀雅秋
出演:風間杜夫、大倉孝二、梅沢昌代、青木さやか、鈴木砂羽、早乙女太一、福田転球、和田正人、広瀬アリス
 千葉県船橋市。郊外のうら寂れた一角のとある家族を中心とした物語。足立家の人々。誰彼構わず噛みつく父・義男(風間杜夫)は工場を経営しているが、実質は息子の健二(大倉孝二)にまかせている。愚痴や噂話を喋り続けるばかりの義男の妻・節子(梅沢昌代)は、ある日突然に離婚を切り出し、家を出る準備を進めている。健二は8年前に妻・美紀(青木さやか)と結婚したが、スナックのママ宏子(鈴木砂羽)と浮気中。自宅に隣接する工場では、義男が知人の親に頼まれ、預かった引きこもり青年・辺見(早乙女太一)と、工場同様くたびれた風情の服部(福田転球)が働いている。彼らが仕事終わりにたむろするのは、宏子と夫・坂崎(赤堀雅秋)が営むスナックである。一方、美紀のパート先であるスーパーの店員・諸星(和田正人)は風俗嬢のあずみ(広瀬アリス)に片思いをしている。親子の確執、夫婦の問題、浮気、離婚、嘘など様々な波紋が広がっていく中、逃れられない小さな人間関係の機微、生々しい日常は、細い糸で結び合い絡まって・・・(コクーンHPより)
 前回のコクーンで自分にとって遠くに行っちゃったかなと思った赤堀さんの作風が戻ってきてくれた感じ。暴力や狂気は表に出てこないが、ほんとに日常になる小さな家族やコミュニティーの葛藤、すれ違い、苛立ち、愛情そういったものを丁寧に描いていた。そして、終盤でそれを昇華させて、シャンプーの作品よりもよりカタルシスな感情を呼び寄せた、小屋が大きくなったコクーンなのに。場面を区切った回転舞台で、こじんまりちまちますることなく、シーンをコラージュさせたことによって、上手に小さな空間を表現した感じ。早乙女さんの使い方なんかは、ニヤリだし。青木さんの細かで丁寧な演技は関心。そして、なにより大倉さん、風間さんと対峙するときの終盤なんかの色んな感情がごちゃ混ぜになっちゃうような場面の演技は秀逸。みんなどこかで他人に寄りかかりながら、生きている人達でその中の一番依存度が強い母の離婚、別居という老いてから日常からの脱皮が家族を動かし、その人達を描き物語を紡いでいくことで繋がりと言うものを考えさせてくれる舞台。赤堀さん、戻ってきてくれてありがとう!
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No:002  ユー・アー・ミー? / ラッパ屋
Theater:紀伊國屋ホール
Date:1/21 M
Sheet:Q-15
Price:\4,980
客演:松村武、谷川清美、ともさと衣他
 「ユー・アー・ミー?」は、サエないサラリーマンのおっさんが、キャラ変したもう一人の自分に出会う物語。ヤツは自分よりカッコよくて出世している。「人生はつくるものだよ。君はまだ何者にもなっていない」なんてふざけたことを言う。サエないおっさんは反発しながらも一念発起、キャラ変にトライしてみるのだが・・。深ーいような、馬鹿馬鹿しいような、大人のお伽噺。(ラッパ屋HPより)
 ちょっとパラレルワールドな世界と言うテイストでいつもとちょっとだけ違うのに、やっぱりラッパ屋。馬鹿笑いしながらも、シニカルになったり、ほっこりしたりと、上手にくすぐる。同じサラリーマンにとって、共感やグサッとくる台詞もいっぱい。劇場にいる時間がほんとに素敵な時間に思えてくるこの劇団、いつまでも続けてほしいなぁ。
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No:001  豚小屋 /
Theater:新国立劇場 小劇場
Date:1/8 M
Sheet:D2-10
Price:\6,500
作:アソル・フガード
翻訳・演出:栗山民也
出演:北村有起哉、田畑智子
 軍より脱走して10年。パーヴェル・イワーノヴィッチ(北村有起哉)は湿っぽくうすら寒い家畜小屋で、豚と隣り合わせに暮らしている。「戦勝記念の日」、その場に出て自分の存在を明らかにしようとするパーヴェル。しかし着ていくつもりだった軍服がぼろぼろだ。そこで、妻・プラスコーヴィア(田畑智子)に未亡人として出席するよう頼む。どちらにしても二人が「この場所」を出る事は危険であり、この先の運命がかかっているのだ。長い長い時が流れた。美しい蝶が舞い込み、それを豚が食べる。その豚をパーヴェルが殺す。外の空気が吸いたい!パーヴェルは女装し、二人は夜中の町に出る。風・大地の匂い・満天の星・コオロギさえも二人にとっては感動なのだ。そしてもっと先まで…あのポプラの木の先に…。「結婚式の時に着たあんたのスーツ、いつかきっと必要な時が来るかもって気がして」(新国立劇場HPより)
 二人芝居なので、心の動きみたいなもが細かく伝わらないと面白みが出ないんだと思うんだけど、いまいち状況にシンクロできないからなのか、それが伝わらない。北村さんの心が病んでゆく演技と、ラストの影の演出は素敵で、二人のその立ち姿も素敵。コメディ部分も作られてるんだけど、なんか空回りな気がして、そこが自分と合うと観やすくなるのかなぁ。
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