観劇日記(劇場編)2010年

観劇日記(劇場編)に戻る

観劇日記(劇場編)2000年
観劇日記(劇場編)2009年  観劇日記(劇場編)1999年
観劇日記(劇場編)2008年  観劇日記(劇場編)1998年
観劇日記(劇場編)2007年  観劇日記(劇場編)1997年
観劇日記(劇場編)2006年  観劇日記(劇場編)1996年
観劇日記(劇場編)2005年  観劇日記(劇場編)1995年
観劇日記(劇場編)2004年  −−−−−−−−−−− 
観劇日記(劇場編)2003年  観劇日記(劇場編)1993年
観劇日記(劇場編)2002年  −−−−−−−−−−− 
観劇日記(劇場編)2001年  −−−−−−−−−−− 


自分で足を運んで劇場で見た芝居の感想です。(≠批評、ネタばれあり)
★は、自分のお気に入り度

東京月光魔曲/カガクするココロ/はじめての食卓/世界の秘密と田中/悪ノ娘
アンチクロックワイズ・ワンダーランド/お代り/パパは犯罪者!?/ゴールデンアワー/残念なお知らせ
凡骨タウン/富士見町アパートメントB/三日月に揺られて笑う/明日の幸福論/富士見町アパートメントA
赤い薬/謝罪の罪/博覧會/THE LEFT STAFF/カラスの歩く速さ
2人の夫と私の事情/パラデソ/ミッション女・プロジェクト男/プランクトンの踊り場/裏切りの街
2010億光年/高橋さんの作り方/めぐるめく/甘え/-初恋
2番目、或いは3番目/透明感のある人間/ザ・キャラクター/東京ノート/真夏の迷光とサイコ
婦人口論/ジェットの窓から手を振るわ/さらば八月のうた/サーフィンUSB/広島に原爆を落とす日
おにもつ/聖地/亀の気配/シダの群れ/ハーパー・リーガン
表に出ろいっ!//絶滅のトリ/ルートビアーズ/グロリア
村娘/神様さん/動かない生き物/遺産相続。/カーディガン
トナカイを数えたら眠れない/砂町の王/男の一生/黴菌/黴菌
YMO/サンタクロースの作り方


No:062  サンタクロースの作り方 / G−up
Theater:OFF OFFシアター
Date:12/29 S
Sheet:B-9
Price:\3,500
作:秋ノ桜子
演出:Peter.F.Pumpkinhead
出演:浅野雅博、瓜生和成、有川マコト、有馬自由、恩田隆一、細見大輔、工藤潤矢、山口森広、西原誠吾
 病院の廃屋に潜む元医者とネットオタク、そこにCMのプレゼン映像を撮影のスタッフがやってくる。サンタがそろった映像を撮ることになっていて、オタクを役者と勘違い、後から入ってくる人間も間違われ素人同志で、サンタの集まった映像を撮ることに、話のネタがなくそれぞれの話をすることになるが、みんな何かを背負っていた。その中にいる最初からサンタの格好をしていて、自分をサンタクロースだという男が、それぞれの男達に小さな幸せを与えていく。そして、男は、当日亡くなった男であった。
 最後に見るには丁度いい、重くもないファンタジー。好きな人同士で楽しくやっている舞台ので、来年もやって欲しいな。
このページの頭へ

No:061  YMO / ラッパ屋
Theater:紀伊國屋ホール
Date:12/26 M
Sheet:C-13
Price:\4,800
 バツ一の中小企業の部長。重役の副社長争いに巻き込まれながらも、同期の部長と仲良く過ごす。ある日、派遣の41歳の女の子に一目惚れ、飲みに誘ったら、やってきて泥酔。家につれた帰ったら、翌朝元妻が再婚を告げにやってくる。それを追いかけて娘も彼氏とやってくる。娘は女の先輩で、彼氏と一緒に来た男は前の晩に知り合った女の元彼。開き直った男は、女とこの先を生きよううと決めた矢先、重役争いの中で、同期を売れといわれて切れて、会社を辞めてしまう。そして、その後飲んでて倒れ、帰らぬ人に。
 ラッパ屋、ラブ。展開はそんなことあるかよって話だけど、それもまた良し。滅多にない俵木さんの主役、三鴨さんの可愛さ、岡山さんの変わりっぷり、いいです。
このページの頭へ

No:060  黴菌 / シアターコクーン・オンレパートリー
Theater:シアターコクーン
Date:12/23 M
Sheet:2F BL-13
Price:\5,000
出演:北村一輝、仲村トオル、ともさかりえ、岡田義徳、犬山イヌコ、みのすけ、小松和重、池谷のぶえ、長谷川博己、緒川たまき、山崎一、高橋恵子、生瀬勝久
 19日に観劇した後2度目。
 三男の死の理由が話の重要な部分で、またちょっとウトウトしちゃったけど、今度は筋つかめた。他にも、色々つながるところがあって、2回みてよかった。
このページの頭へ

No:059  黴菌 / シアターコクーン・オンレパートリー
Theater:シアターコクーン
Date:12/19 M
Sheet:T-20
Price:\9,500
出演:北村一輝、仲村トオル、ともさかりえ、岡田義徳、犬山イヌコ、みのすけ、小松和重、池谷のぶえ、長谷川博己、緒川たまき、山崎一、高橋恵子、生瀬勝久
 戦時中に斜陽を迎える一家の3兄弟。幼い頃もう1人の兄弟を失いのそれぞれの思いからそれを背負ってきた。死んだ兄弟は、遊んでいる最中にあけてしまった精神病棟の扉から出てきた患者に殺されてしまったのであった。それ以来、会社を営む父と兄弟と会わなくなり、医者になった長男、作家で要人のをする次男に、ジゴロの四男。放蕩の四男は、父に妾の兄の恋人を奪って結婚、家財までも売ってしまう。戦争の中、裕福に暮らす一家であったが、ある日長男の患者が病棟の鍵を開けてしまい、患者が街に出て行ってしまう。小さなほころびが家族を崩壊に向かわせるが。
 長い。ウトウトして、三男の死んでしまう理由が良くわからず、消化不良。笑いはケラさんらしいけど、話の展開が遅いのでちょっとだらっとした感じ。仲村さんと北村さんのキャラクタが、作りすぎている感じがして気になる。
このページの頭へ

No:058  男の一生 / 三田村組
Theater:中野ザ・ポケット
Date:12/5 M
Sheet:C-13
Price:\3,800
作・演出:蓬莱竜太
出演:斉藤暁、伊藤由美子、福本伸一、和田ひろこ、佐藤銀平他
 ある工場にいる自分の生い立ちを語る男は、社長の代替わりを控えて工場に来た息子に自分の波乱万丈の一生を語る。しかし、それはすべて嘘。
 三田村組最後の舞台は、蓬来さん。一生をあれだけかけて夢落ちみたいなは、ちょっとずるいかな。和田さんの魅力もいまいち出てなくて残念。
このページの頭へ

No:057  砂町の王 / THE SHAMPOO HAT
Theater:ザ・スズナリ
Date:12/4 M
Sheet:A-12
Price:\4,200
客演:村岡希美、久保酎吉
 町工場で働く男は、スナックの人妻に恋心を抱き、DVから救おうと旦那を殺す。しかし、女には不倫している男がいて、それにだまされていた。
 重い嫌な空気の芝居なのに、嫌な気持ちにならないのがSHAMPOOかな。村岡さんの大胆な姿も見所。話がちょっとありきたりかな。
このページの頭へ

No:056  トナカイを数えたら眠れない / MONO
Theater:ザ・高円寺
Date:11/28 M
Sheet:D-21
Price:\4,000
客演:亀井妙子、山本麻貴
 クリスマスイブに恒例でクリスマスらしいことをしないとペンションに集まった旧友達。女性オーナーの妹がやってくると、プロポーズをしようとする男が追ってきて、クリスマスケーキを持ってくる。そうこうしているうちに姉妹の確執や、旦那と妹の浮気が発覚。クリスマスどころでは・・・
 前半のMONOらしい会話劇はテンポがよくって楽しいけど、後半ちょっとだれ気味。姉妹の話と、クリスマスの話がイマイチ一つに?がらない。
このページの頭へ

No:055  カーディガン / パルコプロデュース
Theater:PARCO劇場
Date:11/14 M
Sheet:H-8
Price:\7,500
作・演出:田村孝裕
出演:中井貴一、市原隼人、キムラ緑子、中尾明慶、伊藤俊輔他
 二人部屋の病室で一緒になった男達。交通事故で入院した男は、気が弱く思ったことがなかなか言えず、リストラされたことすら妻にて言えずにいた。もう1人の男は、刺されたやくざ。遊びで付き合っていた女に妊娠を告げられ、舎弟には命を狙われる。院長と名乗る男に、輸血によって性格が変わることがあると話される。話のように、二人の性格が変わっていき、妻や女との関係すら変わって行く。新しい人生の展開が見えた二人に、院長は話好きの入院患者だという真実が・・・
 中井さんとキムラさんの掛け合いが最高の面白さ。ONEORよりも大きな笑いが多め。その分、湿度みたいなものが低めでからりとしてる。
このページの頭へ

No:054  遺産相続。 / LEMON LIVE
Theater:駅前劇場
Date:10/30 M
Sheet:H-6
Price:\4,500
客演:佐野瑞樹、荒木健太郎、大内厚雄、朝倉伸二、山田幸伸、我善導、高橋理恵子
 議員の死で、湧き出てくる遺産を狙う人々のだましあいの話。1人純粋な息子だけが・・・
 観やすい舞台で、考えずに楽しめるLEMON LIVE。自分にも読めちゃった展開にはいかがって言うのはあるけど、そこはそこ。理恵子さんが、ちょっと以外な役どころ。
このページの頭へ

No:053  動かない生き物 / らくだ工務店
Theater:赤坂RED/THEATER
Date:10/24 M
Sheet:D-7
Price:\3,800
客演:林和義、古川悦史、麻乃佳世、松本紀保、永滝元太郎、宝積有香他
 子供動物園、元気のなくなった象、子供がいるバツ一に厩務員が世話をしているがなかなか原因がわからない。女に恋心を抱く男。妻が入院したままの男。夫と別れ故郷に帰ろうとする女。息子との距離が縮められない男。妻が妊娠中の男。それぞれが、人の気持ちを探りながら生きている。
 前回から戻っていつものらくだテイストの舞台。いつものコンビの林さんと古川さん、紀保さんの客演陣が素敵。宝積さんがきれい。動物の心と人の心わからないのは同じなのか・・
このページの頭へ

No:052  神様さん / MCR
Theater:三鷹芸術文化センター星のホール
Date:10/23 M
Sheet:自由
Price:\3,500
作・演出:櫻井智也
出演:桑原裕子、有川マコト、奥田洋平他
 両親が死んでしまい国を任される姫様。いんちきで有名になった芸術家が連れてくる男と恋に落ちる。男は、敵対している国の出身の平民。姫の1人立ちは・・・
 ブラックとギャグを交えながら、軽快に進む舞台。最近、はまっている桑原さんも、ちょっと違う役作りで楽しめた。
このページの頭へ

No:051  村娘 / 大久保佳代子劇団
Theater:恵比寿エコー劇場
Date:10/17 M
Sheet:自由
Price:\4,000
作・演出:光浦靖子
出演:大久保佳代子、光浦靖子、高橋健一、宮崎吐夢、池谷のぶえ
 とある過疎化した離れ島。村おこしに奮闘する人々。大きな一族の旧家の本家の綺麗な娘と分家の見てくれの悪い女。僻みとねたみと、村へやってきた研究者の男へのアプローチで険悪の2人。分家の女は、卑屈になるが、あっと言う村おこしを思いつく。
 お笑いの人が作った舞台という感じで、おふざけいっぱい。その中で池谷さんがいい味出していてうれしい。
このページの頭へ

No:050  グロリア / ハイリンド×サスペンデッズ
Theater:「劇」小劇場
Date:10/16 M
Sheet:E-5
Price:\3,500
作・演出:早船聡
 浮気で妻と別れ、会社も潰れそうな男。入院中の祖母が書いた手記には、戦時中の祖母のことが書かれていた。家族、友達、憧れの人を失い何もかもなくしてしまった祖母、その祖母が働かされていた工場で作っていた風船爆弾は、アメリカで幸せに暮らしていた人たちの命を奪っていた。
 相変わらず、まっすぐなハイリンドに好感。笑いもそこそこありながら、自分にはどうにもできず、何かを失っていく人たちの理不尽さを考えさせる作品。
このページの頭へ

No:049  ルートビアーズ / 東京ヴォードヴィルショー京極圭プロデュース
Theater:中野ザ・ポケット
Date:10/3 M
Sheet:B-11
Price:\3,500
作・演出:桑原裕子
客演:本間剛、櫻井智也、黒川薫他
 自分をはねた男とネタを持った男をホテルの一室に監禁していたやくざの若頭。不思議な飲み物RootBeerを飲んだ瞬間に記憶がなくなり、一般人に。監禁していた男達と自分も逃げようと画策し、実行に出るが、逃げる瞬間に、RootBeerを飲み、また、元のやくざへ。
 桑原さんの書く、ハードボイルドファンタジー。わかりやすい流れの中に、薬味付けに人の気持ちを織り交ぜる。本間さんと黒川さん以外は、未見の役者さんだけれども、ずっと楽しく観られる舞台。
このページの頭へ

No:048  絶滅のトリ / ONEOR8
Theater:シアタートラム
Date:10/2 M
Sheet:F-12
Price:\3,800
客演:江本佑、林和義、山口森広、角替和枝他
 絶滅種の鳥を離島で保護をしている人々。不倫、同姓同士の確執、不仲の夫婦などがありながら、暮らしていた。実は鳥は絶滅危惧の個体数を遥かに超えていた。色々と問題ありながらも、安穏と怠惰に暮らす毎日に、保護が打ち切られることにおびえ、事実を隠した所長と愛人。事実を知った他の人間達の撮った行動は。
このページの頭へ

No:047  窓 / M&Oplays+PPPPプロデュース
Theater:本多劇場
Date:9/26 M
Sheet:K-19
Price:\5,500
 脚本化志望の医大生、従妹の別荘に宿泊していると、スキャンダル女優の別荘が近くに。やくざ、マネージャー、近くの別荘の住人などが毎夜集まっていた。その人達が始めた近くの森であったという死体探し。彼らが見つけたものは。
 全くもって、何がなんだかわかんなかった。ぼくもとさんのキャラのみが楽しかった舞台。
このページの頭へ

No:046  表に出ろいっ! / NODA・MAP番外公演
Theater:東京芸術劇場小ホール1
Date:9/25 M
Sheet:E-18
Price:\7,500
出演:中村勘三郎、太田緑ロランス、野田秀樹
 若手アイドルのコンサートを観に行きたい母、アミューズメントのイベントに行きたい父、ハンバーガーショップのプレミアムグッズを手に入れに行きたい娘。飼い犬の為に、誰かが家に残らなければならず、大騒動。
 終始笑いっぱなしの企画物、野田さんと勘三郎さんがふざけっぱなしの楽しい舞台。
このページの頭へ

No:045  ハーパー・リーガン / パルコ・プロデュース
Theater:PARCO劇場
Date:9/23 M
Sheet:C-14
Price:\7,500
作:サイモン・スティーヴンス
演出:長塚圭史
 長い間会わずにいた父の死期が近いことで、仕事先に休暇を申し出るが断られる主婦。家族との小さな確執から家を飛び出し、父の元へ、いくつかのタブーと分かり合えない離婚した母との再会を経て、元の家に戻ってくる。
 小林さんの佇まいがすごくいい。翻訳劇+長塚さんは、苦手なことが多い。でも、また観ちゃう、何でかしら・・・
このページの頭へ

No:044  シダの群れ / シアターコクーン・オンレパートリー
Theater:シアターコクーン
Date:9/20 M
Sheet:2F A-11
Price:\9,500
作・演出:岩松了
出演:阿部サダヲ、江口洋介、小出恵介、近藤公園、江口のりこ、黒川芽以、伊藤蘭、風間杜夫他
 あるやくざの事務所。お役目を戻ってきた男は、入院している組長の妾の子供。後を約束されて刑務所に入ったが、後を取ったのは本当の息子。そして、その息子は、また妾を作る。男についていた出来損ないの子分は、やりきれない思いが空回り。そんな男達と、組長の右腕の男、妾たちの確執を描く。
 台詞での説明が多くて、気持ち続かず。でも今までの中では一番見やすい岩松さんかな。なんかチラシのあらすじとは違っている感じ。アベさんの主役感が薄れていく感じ。
このページの頭へ

No:043  亀の気配 / NYLON100℃ SIDE SESSION
Theater:サンモールスタジオ
Date:9/19 M
Sheet:H-4
Price:\3,000
作・演出:喜安浩平
 父の怪我で彼氏と地元に戻ってきた妹。彼氏は、AV撮影の仕事から逃れるために、そこにある義兄の働く工場で働き出すが、そこには狂った人たちが、そして、追ってくる過去の仲間。妹も、都心にいた間に地元の元彼と再会、しかし、別れを切り出した後に元彼が自殺。そんな状況で地元に戻った妹。昔の人たちのギクシャクした関係。
 男と女の2つのストーリーの過去作品をまとめたらしく。ちっと長い。秘密っていう部分がちょっと薄くなる気が。壊れた人加減が面白い。
このページの頭へ

No:042  聖地 / さいたまゴールド・シアター
Theater:さいたま芸術劇場小ホール
Date:9/18 M
Sheet:K-5
Price:\3,000
作:松井周
演出:蜷川幸雄
 ある年齢を超えると世から去ることが国から推奨される世の中になり、ある老人ホームで元アイドルが死ぬ。それに疑問を持ったファンクラブの男達は、ホームをのっとり「聖地」を築く。しかし、時間がたつにつれ、彼らが築いたものは、公なものから遠く離れていく。
 去年の舞台に比べて、プロンプターの助けを借りすぎ。聖地を築いてからの変わっていく過程がピンと来ない。
このページの頭へ

No:041  おにもつ / 東京マハロ
Theater:笹塚ファクトリー
Date:9/5 M
Sheet:自由
Price:\3,800
 起業した運送会社。社長は、過去に問題を起こして妻を失ってしまったよう。起動に乗りかけたと思ったところに、会社を思って強引に引き受けた仕事で、酒気帯び運転で事故を起こしてしまう社員。社長を思う事務員、フィリピーナに振り回される男達、シングルマザーとそれぞれの物語と共に描く。
 武藤ちゃんは、存在感あり。社長役の人の演技に違和感。各々のキャラがデフォルメされすぎていて、描き方が雑な気が。
このページの頭へ

No:040  広島に原爆を落とす日 / RUP
Theater:シアターコクーン
Date:8/18 M
Sheet:F-5
Price:\9,500
演出:岡村俊一
出演:筧利夫、仲間リサ、リア・ディゾン、山本亨、山口紗弥加他
 舞台版でなく、小説版を元に、現在の当時を追う記者達のお話を交えた展開。
 ものすごくスピーディーな展開で、あの話を見事に一気に見せてくれる。ちょっと、軽すぎる演出と、女優さんはいかがかと思うけど。筧さんはもちろんのこと、山口さんがすごくいい。
このページの頭へ

No:039  サーフィンUSB / ヨーロッパ企画
Theater:本多劇場
Date:8/15 M
Sheet:O-21
Price:\4,000
 地球の何たらで水没していく街。そこでサーフィンをする青年達。バーチャル体験のデータを集めるためのサーフボードサーフィンUSBを山の手に残ったアキハバレーの会社員が持ってくる。生の醍醐味がサーフィンだといいながら、自分のライディングのデータのアクセス数に一喜一憂する彼ら。
 1時間半もない芝居なのに、本編と関係ないシーンがいっぱいで、仕上がってない感。でも、ヨーロッパのチームワークだけでも面白いけど。本多君が太ってなくてちょっとびっくり。
このページの頭へ

No:038  さらば八月のうた / 劇団M.O.P.
Theater:紀伊國屋ホール
Date:8/14 M
Sheet:O-6
Price:\5,500
 女子大生時代から続けていたラジオのDJ、26年の最後の歴史を閉じる時、投稿にあったある曲を探すことに。その曲の背景には、戦中、戦後と、輸送船、救急船と様々な活躍をしてきた「寒川丸」の甲板での出来事が関わっていた。そして、そのそれぞれがつながりエピソードとなる。曲はレコード化されたのではなかったが、それぞれの時代をそれぞれに生きた人たちがそこにはいた。
 最後を意識させるようなお話。最後のほうで、色々なことがつながってゆく。最後なのに、ドリさんを前に出しすぎた感があるのが残念。大好きな役者さんで、小市さんとの掛け合いのシーンなんかも、観てるだけで幸せ何だけど。最後だから、もっと他のメンバーにも見せ場が欲しかったかな。
このページの頭へ

No:037  ジェットの窓から手を振るわ / 月影番外地
Theater:ザ・スズナリ
Date:8/8 S
Sheet:C-4
Price:\5,000
 独身のまま、大きな恋愛せず40を超えてしまった女。空港で評判のおにぎりや、元CAの同級生は、いい男漁りに忙しく、女の生き方を批判する。店に尋ねてくる主婦、有機栽培の野菜を届ける女と、絡み合って、四十路独身女のそれぞれの生きていく姿を描く。
 切ないけど素敵な舞台。高田さんは、大きな舞台から、小さいな舞台まで達者にこなす。坂井さんがとっても好演、宍戸さんも美味しいとこ上手く演じてたけど、ひとりテンションの違う役者さんでちょっとだけ残念。
このページの頭へ

No:036  婦人口論 / 劇団、江本純子
Theater:東京芸術劇場小ホール1
Date:7/19 M
Sheet:G-10
Price:\3,800
 暗闇ツアーに参加した女4人と男1人、案内役は盲目の男1人。女同士の確執と気持ち悪い扱いさえれる男のドタバタ、そして、いい人そうに思えた案内役の男は、暗闇にまみれて痴漢をしていた。
 江本さんっぽい、女同士のブラックな感じが、嫌な気にならずに見られるのが面白い。津村さんは、こっちに出て正解な気がする。
このページの頭へ

No:035  真夏の迷光とサイコ / モダンスイマーズ
Theater:青山円形劇場
Date:7/18 M
Sheet:A-30
Price:\4,500
客演:YOU、古川悦史他
 財閥の家庭に生まれ両親が事故で他界、自分も車椅子の生活となった娘。召使を従え、気丈にわがままに暮らしている。ある日、行方がわからなくなった作家崩れの弟が帰ってくることに。才能がなく自堕落になり、同じ物書きの妻にも追い越され、その妻が事故死。弟に誇りを忘れるなといい、その罪の償いに高台の屋敷から町へ降りてゆく姉。
 ちょっと、「斜陽」を思い起こさせる作品。YOUさんの台詞回しが役と良く合っていて雰囲気が出ている。蓬莱さんは、どんどん内のほうに行く感じ。
このページの頭へ

No:034  東京ノート / 青年団
Theater:新国立劇場特設会場
Date:7/10 M
Sheet:自由
Price:\3,500
 4度目?に観る作品。
 この会場にいる雰囲気が好きなのだ。それだけで十分な作品なのだ。
このページの頭へ

No:033  ザ・キャラクター / NODA・MAP
Theater:東京芸術劇場中ホール
Date:7/4 M
Sheet:S-22
Price:\9,500
出演:宮沢りえ、古田新太、藤井隆、橋爪功、美波、池内博之、チョウソンハ、田中哲司、銀粉蝶、野田秀樹
 ある書道教室が大きくなって師範が教祖化。サリン事件をモチーフに、ギリシャ神話と、弟を探す姉の話がからんで、コラージュに。
 話が難しくて、言葉の洪水に、ウトウト。頭の悪い自分には、溯ってみないと??? 舞台のダイナミックさは野田さんっぽいけど、ビジュアル的には、いつもより美しさに欠ける感じ。パイパーに続いての大人数のアンサンブル、今回の必要なのかな?
このページの頭へ

No:032  透明感のある人間 / DuckSoup
Theater:ザ・スズナリ
Date:7/3 S
Sheet:C-1
Price:\3,800
作・演出:ブルースカイ
出演:池谷のぶえ、永井秀樹、野間口徹、黒田大輔他
 馬鹿息子をもつ女町長、はとの写真集を出版すると言う啓示を受けたら、息子がはとの写真マニア。妻に浮気されている探偵と、それを慕う見習いの女の子。旦那の気がおかしくなってしまった悲運な女。こんな人たちのナンセンスな日常が、最後はつながって、お話に。
 最初どうなっちゃうのよって思って、もうおなか一杯感があったんだけど、最後に、こんなんなってつなげるんだって。あんまり説明的ではないので、意外にすっきり。池谷さんは、ほんとずるいくらいの巧妙さ、圧倒的な存在感。
このページの頭へ

No:031  2番目、或いは3番目 / NYLON100℃
Theater:本多劇場
Date:72 S
Sheet:M-23
Price:\6,800
客演:小出恵介、谷村美月、緒川たまき、マギー
 どこかの国のどこかの町、戦争だか災害で国中が、崩壊している。被害の激しいといわれる町に、それに比べたらという町の人々が救済にやってくる。荒れ果ててもののない町であるが、人々は困っている様子がない。その中で、何かをたすけよとする救済に来た人々。ちぐはぐな行動と気持ちがそれぞれに。自分たちよりも悲惨と思われた人々は、何故か不幸そうではない。
結局大きなエピソードもなく終わるので、ちょっと物足りなさがあるんだけど、人の嫌なとこをドライに面白く描いて、後味悪くない。大倉さんと犬山さんの個人技が舞台に抑揚を付けてくれるので、長すぎるけどそれ程飽きない。大倉さん演じるあんなじじいはいないけど・・・
このページの頭へ

No:030  −初恋 / Cucumber+三鷹芸術文化センターPresents
Theater:三鷹芸術文化センター星のホール
Date:6/13 M
Sheet:D-24
Price:\4,500
出演:田中美里、今井明彦、千葉雅子、片桐仁、奥村泰彦他
 舞台で4度目?に観る作品。オリジナルは映像のみだけども、今回はオリジナルを同じ土田さん演出。
 奥村さんがオリジナルと同じ役、今井さんが水沼さんの役で、田中さんが西野さん、千葉さんが増田さん。今井さんはちょっとインテリチックな役作り。田中さんは綺麗過ぎる感があるけどそれもまあよし。千葉さんのズボン女は期待を外さない。ラストがちょっと変えてある感じ。
このページの頭へ

No:029  甘え / 劇団、本谷有希子
Theater:青山円形劇場
Date:6/5 S
Sheet:B-7
Price:\6,000
出演:小池栄子、水橋研二、安藤玉恵、広岡由里子、大河内浩
 幼い頃から父親に暴力で縛られ、引きこもって暮らす女。一方、父親は母親に逃げられたこと、うまくいかないことを全て娘が生まれたせいにする。そんな親子の中に、父を慕う女、貞操観念のない幼馴染とそれを利用している男が、現れることいによって、親子関係が微妙に変わりだす。束縛のせいにして、前に進めない親子が、負の影響を受けながらも、変ってゆく。
 ちょっとのめり込めない感じだったけど、終りのまとめ方が好印象。小池さんの存在感が大。自分が動かない限り、何も変らないないって、よくある話な気もするけど、設定が本谷さん風なのでそれもいいかな。いつもよりも、陰湿さみたいなものが薄めな感じ。吉本さんがいないのが残念。
このページの頭へ

No:028  めぐるめく / KAKUTA
Theater:シアタートラム
Date:5/29 S
Sheet:G-14
Price:\3,800
客演:勝平ともこ、辰巳智秋、今奈良孝行、他
 11年の眠りから覚めた「木崎陽子」とその高校生の息子「立(りつ)」を中心に、ばらばらになった家族や人間関係が、旅によって再び絆を深めていくというストーリー。ロード・ムービー的要素を盛り込んだ人間群像劇。
 やさしさとせつなさと面白さを兼ね備えたテンポのいい舞台。辰巳さんが狂言回し的な要素をもったいい役で、勝平さんの魅力を引き出す。アクセントとしての桑原さんがまた素敵。
このページの頭へ

No:027  高橋さんの作り方 / グループる・ばる
Theater:あうるすぽっと
Date:5/23 M
Sheet:E-20
Price:\4,700
作:土屋理敬
演出:鐘下辰男
 ある人生相談サイト相談者の面接。集まった人たちは、ネットカフェで暮らす訳ありのおばさん3人と男1人。別居、倒産、浪費とおよそ相談に乗っていられる人たちではなさそう。そこへ前任者の弟が兄を自殺に追い込んだと乗り込んでくる。詐欺と疑われる代表、しかし、実態は、そして、おばさんたちは前に進んでいけるのだろうか。
 そんなにつまらない訳ではないけど、寝てしまった。中村さんは、やっぱりいいなあ。芝居のコンセプト自体がなんか中途半端な気がするけど・・・
このページの頭へ

No:026  2010億光年 / サスペンデッズ
Theater:東京芸術劇場小ホール2
Date:5/22 S
Sheet:I-9
Price:\3,000
 若い写真家の夫婦、仲は悪くないんだけれども、何か上手くいかない。そんな男の出入りするギャラリの未亡人に引かれる。未亡人の夫も写真家だった、男と夫の撮った写真が重なる。そして、二人は関係を持つが、未亡人は自殺とも事故ともわからず死んでしまう。そんな話が現在と過去を行ったり来たりでコラージュされる。
 高橋理恵子さんの魅力にうっとり、佇まいが美しい。ギャラリーを稽古場とする劇団のエピソードが全くつながらず、よくわかんなかったのが残念。
このページの頭へ

No:025  裏切りの街 / パルコ・プロデュース
Theater:PARCO劇場
Date:5/19 M
Sheet:I-2
Price:\7,350
 無気力なフリーター、菅原裕一と貞淑な専業主婦、橋本智子。菅原には長年付き合っている彼女がいて、智子には結婚している旦那がいる。その二人が出会い系サイトで知り合い、出会い、恋愛をし、逢引を繰り返す。二人はお互いに何かを求めるわけでもなく、恋愛に発展性がないこともわかっている。お互い、大切だと思えるパートナーがいるにもかかわらず、身のない「浮気」を繰り返す。あっている意味など考えず、「裏切る」と言う行為の罪悪感に苛まれることもなく、惰性ともいえる二人の恋愛は続いていく。そして、家に帰れば、お互いのパートナーに対して、別な愛情表現をする。それを壊す勇気などない。この先、自分はどうしたいのか。そんなことは考えない(ふりをした)まま、ただ日常生活をこなしていく・・・。(パルコHPより)
 展開がおそい。なんか2時間でもいい感じで、三浦さんの演出にテンポの良さを感じてたけど、じっくり進む話。笑いどころを松尾さんが全部になっていて、他がそんなにシリアスでもないのに、ゆっくりと進む。秋山さんは、舞台の人だなって。
このページの頭へ

No:024  プランクトンの踊り場 / イキウメ
Theater:赤坂RED/THEATER
Date:5/9 M
Sheet:I-1
Price:\3,800
 夫を捨てて家を飛び出した妻。実家は郊外の田舎町の良家。一月経っても、妻の元にやって来なかった夫が、開店準備中の店の中に入っていった。しかし、夫は妻との記憶以外は何も覚えていなかった。そして、会社にもいると言う、妻との記憶を失くして。夫を発見した店は、他にも様々なことが起こっていた。究明していく富豪の家庭に任せて働かない妻の兄。
 設定、仕掛けがとても面白く、舞台セットの使い方も、シンプルだけど嫌味がなく面白い。役者さんには、ムラありかな。
このページの頭へ

No:023  ミッション女・プロジェクト男 / 福田転球×平田敦子÷上田誠
Theater:駅前劇場
Date:5/3 S
Sheet:G-5
Price:\3,800
 あるスペースコロニーで、ミッションを随行するために悪戦苦闘する男と女のドタバタコメディ。
 仕掛けいっぱいのお話と、ハイテンションな二人でお腹いっぱい。
このページの頭へ

No:022  パラデソ / タカハ劇団
Theater:楽園
Date:5/3 M
Sheet:F-9
Price:\3,300
出演:瓜生和成、内田亜希子、笹野鈴音他
 超能力をもった人間達を集めた教団。人々は離れていった。能力をもった子供達は、昔施設に暮らしていたが、その仲の一人が自殺、散り散りになった人間達が集まった、通夜の帰りの居酒屋が舞台。未だに教団に残ったものもいたが、ほとんどのものが街を離れて、普通の生活を送っていた。そんな中で久々に集まった人間達の確執や、彼への思い、能力で話が進む。
 結構飽きずに観られたけど、1時間20分が長く感じた芝居。設定は、好き、演出が自分の好みの裏に裏に行く感じ。内田さんが、かわいい。瓜生さんはああいう、頼りない感じの役はほんとに合うな。毛皮族の高野さんの役にイライラ、してやられたり。笹野さんは、やっぱり苦手。
このページの頭へ

No:021  2人の夫とわたしの事情 / シス・シスカンパニー
Theater:シアターコクーン
Date:5/1 M
Sheet:2 BR-2
Price:\5,000
原作:W・サンセット・モーム
演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:松たか子、段田安則、渡辺徹、皆川猿時、池谷のぶえ、西尾まり、皆戸麻衣他
 夫に戦死され、夫の親友と結婚した綺麗でわがままな女。ある日、戦死したはずの夫が帰ってくる。夫達は、自分が身を引くと譲り合うばかり。最後は、妻に心を寄せる男にゆだね・・・
 松さんのコメディエンヌぶりがまた似合う。ケラさんらしい演出もチラホラ見えて、全く3時間近い上演時間を感じさせない作品。西尾さん、池谷さんと、ほんとにちょっとしか出ていないと言う、まことにもったいない使い方も、贅沢。
このページの頭へ

No:020  カラスの歩く速さ / らくだ工務店
Theater:駅前劇場
Date:4/25 M
Sheet:A-6
Price:\3,500
客演:林和義、古川悦史、草野とおる、山口森広、他
 あるホストクラブのお話。事情を持った男達と、その周辺の風俗や、キャバクラの女達。定められていくように、その場所に集まっている人々と、抜けようのない日々。
 たらればで、物語を二通り見せる新しい展開。だけど、今までの作品と比べて、取り上げるものが自分にあんまり、興味がなかったかなぁ。
a href="#000">このページの頭へ

No:019  THE LEFT STAFF / Piper
Theater:本多劇場
Date:4/18 M
Sheet:L-11
Price:\6,800
客演:相武紗季、岡田義徳、川田広樹
 海底の調査員を選抜する試験に集まった面々は訳有ばかり、そんな人間達が数日間を過ごす中、観客参加型で物語の一部を選ばせて見せるつくりのお芝居。
 実験的だけど、なんか中途半端。後藤さんお得意の伏線もほとんどなく、ちょっとがっかり。
このページの頭へ

No:018  博覧會 / パルコプロデュース
Theater:東京グローブ座
Date:4/11 M
Sheet:2F B-39
Price:\5,800
 台湾の興行に招かれた売れない旅興行の一座。しかし、幕は一向に上がらない。そこへパトロンに政略結婚させた座長の娘が金を持って飛び込んでくる。娘に襲い掛かり、金をもって逃げる座員、兄妹・恋人同然に育ちながら、結婚のために離れなければならなかった座員。幕の開かない中、ダメな人々はバラバラになって行く。
 退屈。千葉さん、ダメな人たちの話好きだけど、なんかのめりこめない内容。役者さんもいいのに、もったいないなぁ。
このページの頭へ

No:017  謝罪の罪 / ペンギンプルペイルパイルズ
Theater:ザ・スズナリ
Date:3/28 M
Sheet:A-1
Price:\4,500
 後輩を殴って会社の一室に閉じ込められた男。殴ってしまったことも理不尽であるが、閉じ込められていることも。そこに出入りする社員と、会社を訪ねてきた同窓生、彼の動機は何なのか、何故閉じ込められたままなのか。
 今回は、いつもよりもわかりやすい感じのペンギン、オリジナルメンバーだけの構成もまた良し。ヒントとして、もうちょっと、エピソードがほしいかな。
このページの頭へ

No:016  赤い薬 / MONO
Theater:赤坂RED/THEATER
Date:3/14 M
Sheet:D-4
Price:\4,000
 新薬の実験をする施設、時間をもてあまし馬鹿馬鹿しいことを繰り返しながら、毎日を過ごす被験者達。ある赤い薬を飲んでいると、みんなに異変が。高いお金を目的に集まった面々も逃げていってしまう。しかし、一年後、施設には、また同じ男がひとり。
 なんかあっさりした感じ。導入部の笑いはとっても面白いけど、展開に面白みを感じなかった。
このページの頭へ

No:015  富士見町アパートメントAプログラム / 自転車キンクリートSTORE
Theater:座・高円寺1
Date:3/13 S
Sheet:B-13
Price:\5,000
 2作品で一つの舞台になっていて、もう一方のプログラムとあわせ計4本の話が一つのセットで展開される。Bプロジェクト。
演出は、すべて鈴木裕美
「魔女の夜」
作:蓬莱竜太
出演:山口沙弥加、明星真由美
スキャンダルの多い女優とマネージャー。マージャーにスカウトされて女優になった女。二人は同じ男性タレントと関係を持ち、ある夜、男性タレントの車に乗って事故を起こしたとマネージャーのアパートに来る女優。二人の確執と依存。二人の口論が続く。
退屈、明星さんも魅力的には映らなかった。
「海へ」
作:赤堀雅秋
演出:井之上隆志、入江雅人、清水宏
一人暮らしで自殺した男の部屋に、双子の弟と同級生の男達。切ない男達の異常な夜。
井上さん、清水さん、入江さんの個人々々は面白いけど・・・。久保さんの出番を無理やり作ったようなシーンがすごく冗長。
このページの頭へ

No:014  明日の幸福論 / HOBO
Theater:テアトルBONBON
Date:3/7 M
Sheet:B-11
Price:\3,800
作:おかやまはじめ+平田侑也
演出:おかやまはじめ
 昭和初期の東京の長屋。ぎりぎりの生活をする人々の年末。職を探す元先生の家で、酒盛りをしている中、親類から手にしたお金が消える。みんなが疑いの中にいる中で、大騒ぎだけど、最後はほっとするお話。途中に、妻が勤め先のお金を持って逃げられちゃう話とかが入って進む。
 おかやまさんのシーンが少ないのが残念なのと、一人一人の描かれ方が淡白に感じちゃった。ただ、役者さんが楽しそうなお芝居は、観ていて楽しい。
このページの頭へ

No:013  三日月に揺られて笑う / タニマチ金魚
Theater:ザ・スズナリ
Date:3/3 M
Sheet:ろ-73
Price:\4,300
作・演出:土田英生
 ある寂れた観光地の湖畔。遊覧船の営業をしている3姉妹。3人は同じ男と不倫をしていて、お互い気付きながらも、仲のいい振りをして、毎日を繰り返していた。相手の男が耐えられなくなり、何とか3人と別れようと四苦八苦。従業員の男に告白された次女は、相手にもそっけない。ある日、3人は旅行に行くといって出かけ、帰ってくると3人とも男と別れると言う。次女は、従業員と付き合いだすと、どうやら他の姉妹も。不倫の男は湖のそこに???
 土田さんっぽい作品に、3人のサービス精神旺盛なお芝居を堪能。楠見さんの顔は、間近で見ると迫力がありすぎ・・・
このページの頭へ

No:012  富士見町アパートメントBプログラム / 自転車キンクリートSTORE
Theater:座・高円寺1
Date:2/27 S
Sheet:B-13
Price:\5,000
 2作品で一つの舞台になっていて、もう一方のプログラムとあわせ計4本の話が一つのセットで展開される。Bプロジェクト。
演出は、すべて鈴木裕美
「リバウンド」
作:鄭義信
出演:平田敦子、星野園美、池谷のぶえ
若い頃に組んだ太った女の子3人のユニット。バックコーラスなどで、そこそこの活動を続けて20年ほどが経ったクリスマス。1人のメンバーの部屋、父の介護のために国に帰らねばならず、活動を止めようと荷物をまとめている。手伝う一人のメンバー、そこに結婚しているもう1人のメンバーが旦那のDVから逃れ逃げてくる。活動を続けたいジレンマと、40前後の女達の葛藤を描いた作品。
のっけのシュープリームスで、わしづかみ。そっくりの平田さんと星野さん、毛色の違う池谷さんがいい感じに合わさっている。
「ポン助先生」 作:マキノノゾミ
出演:黄川田将也、西尾まり、山路和宏
人気がかげり昔の名前で連載をする漫画家。名の無い若手のゴーストライターになって、漫画はヒット。舞台は若手の事務所。お姉さんの担当編集と付き合いだし、順調に進んでいたが、翻弄されてしまう若者に苛立ち、けんかとなる。若手1人で書き続けた連載は行き詰まる。そこへ漫画家がアイデアを持って続けろという。条件に、ゴーストライターがいることを告白するというが、それを若手はのまずにもめている所へ、担当の編集が。編集すでに気付いており、やはり漫画家に頼んで連載を続けろと。
マキノさんと舞台セットやスケール感が今一マッチしなかったので、どんな話になるのかと思ったけれど、楽しんで見られる。西尾さんは、テレビよりも舞台のほうが数段素敵に見える気がする。
このページの頭へ

No:011  凡骨タウン / モダンスイマーズ
Theater:東京芸術劇場小ホール1
Date:2/21 M
Sheet:I-1
Price:\4,200
客演:萩原聖人、緒川たまき他
 昨年観た作品のその後と生い立ちの部分を描いた作品。寝たきりの祖母に縛られ、その生活から抜け出すために救ってくれた男に翻弄される男。妹、助けてくれた男の妹、それぞれが重ねてきた過去が、今に至っている。裏の社会、祖母を殺害してしまったこと、そこから抜け出そうとするお話。
 最初雰囲気に、今一ついていけないけど、後半にしたがって話が具体的になって行き、入り込めるように。緒川さんの声が綺麗で印象的。
a href="#000">このページの頭へ

No:010  残念なお知らせ / AGAPE store
Theater:スペース・ゼロ
Date:2/14 M
Sheet:3-14
Price:\6,000
作:枡野幸宏
演出:G2
出演:松尾貴史、片桐仁、新谷真弓、岩井秀人、吉本菜穂子、久ヶ沢徹
 公営放送局の子供番組の番組出演者達、地方都市めぐりの最中のホテルの一室。歌のお兄さんの部屋に出入りするほかのメンバー、そこで番組の人気キャラ演じるベテランが指されたことが知らされる。そこから始まる犯人探し、体操のお兄さん、ぬいぐるみ使いに、首を伝えられた歌のお姉さん、プロデューサー、歌のお兄さんが呼んだ訳ありのデリヘル嬢。みんな疑心暗鬼。てんやわんやの大騒動なコメディ。
 最後のAGAPE感はまるでなし。松尾さんの個人技も控えめだけど、アドリブばしばし。新谷さんのはまり役に、吉本さん、久ヶ沢さんの変なテンポが笑いを誘う。楽しい。
このページの頭へ

No:009  ゴールデンアワー / ONEOR8
Theater:三鷹芸術文化センター星のホール
Date:2/11 M
Sheet:B-16
Price:\3,500
客演:ほっしゃん、西山繭子、根岸季衣他
 ラーメン屋の2階。両親の離婚で離れ離れになった兄弟。弟が店を手伝っているが、父が入院して、兄がそこに訪れてくる。そんな、兄弟の話と、ラーメン屋に集ううまく生きられない人達のお話。
 初演は、こんなに兄弟がクローズアップされていなかったのでは、その分、周りの人々のエピソードが薄れて、本そのものの魅力が薄れているような。あと、西山さんと保倉さんの役は、富姉や富塚君ではだめだったのかしら。オリジナルメンバーが出ないのに、客演がいっぱいって、なんか違和感。
このページの頭へ

No:008  パパは犯罪者!? / LEMON LIVE
Theater:駅前劇場
Date:2/7 M
Sheet:H-4
Price:\4,000
出演:山路和宏、浅野雅博、みのすけ、菅野良一、今村裕次郎他、我善導他
 70年代の刑務所、妻も医師として勤める看守の担当の元に来た受刑者は、妻の父であった。父は政治犯、そして、看守と妻は籍を入れていなかった。看守の男は在日朝鮮人であったから。そんなお話に、脱走、他の在日朝鮮人の話がちりばめられたコメディ。
 みんなが楽しそう。栄作さんの魅力って、何なんだろう? いつも出ている役者さんが好きで観に行くけど。みんな、どこに惹かれているんだろ? 毎回、無難に楽しませてくれるのも事実なんだけど、ストレートなお芝居だし。
このページの頭へ

No:007  お代り / ラックシステム
Theater:TEATRE 1010
Date:1/31 M
Sheet:12-28
Price:\4,500
出演:コング桑田、小椋あずき、楠見薫、曽世海司他
 明治維新から現代までのある家屋に住み変わる人たちを通した家庭に普及していった洋食の歴史を描いた作品。
 暗転が多いので、ちょっと散漫になるけど、笑いもありの、ほろっていうのもあって、いいエンターテイメントに。でも、劇場でかすぎで、細かいとこが伝わんない。
このページの頭へ

No:006  アンチクロックワイズ・ワンダーランド / 阿佐ヶ谷スパイダース
Theater:本多劇場
Date:1/30 S
Sheet:I-3
Price:\5,500
客演:池田鉄洋、内田亜希子、加納幸和、小嶋聖、馬渕英俚可、三石研、村岡希美、山内圭哉
 ある作家、妻、マネージャー、出会った女。出会った女が殺されるが、事件を追っていく刑事たちの記憶は徐々に曖昧に。そして、作家の記憶も揺れていく。果たして作家の妄想なのか?
 ほんと何したかったのか全然わからないお芝居。俳優さんが好きな人ばっかりだから、もったいないなぁ。
このページの頭へ

No:005  悪ノ娘 / X−QUEST
Theater:東京芸術劇場小ホール2
Date:1/30 M
Sheet:J-5
Price:\4,500
 ある王の元に生まれた双子の男女。父の死により、周りの人々の思惑により、二人は離れ離れに。王女として君臨する姉は、独裁の国を作り上げ、弟は救世軍となる。隣の国まで手を伸ばそうとする国はやがて破滅していく。
 人出過ぎ。昔からのクエストメンバーの見せ場が少ないのが残念。出演者の中にあった片桐はづきさんは、前の時に物凄く存在感があったので、今回全然どの役かわからなかった、と思ったら、いい味出してるなぁって思っていた男の子役立った。注目の女優さん。
このページの頭へ

No:004  世界の秘密と田中 / ラッパ屋
Theater:紀伊國屋ホール
Date:1/17 M
Sheet:J-9
Price:\4,800
 ある集合住宅に住む田中。住人たちはみんな仲良し。そこに博学の孤独な男が引っ越してきたてから、彼女をとられ、離れて暮らす母は住人の自由な作家と関係を持ってしまう。そんな人たちのドタバタ劇。
 前日呑み過ぎで、ねむねむ。もったいない。ラッパ屋に紀伊国屋はやっぱり大きく感じる。それなりに、仕掛けなんかで工夫があるんだけど、やっぱりダイナミックになっちゃうと残念な部分が。木村さんは、カミカミだけど、いいの、あれで?
このページの頭へ

No:003  はじめての食卓 / むーとぴあ
Theater:駅前劇場
Date:1/10 S
Sheet:C-2
Price:\4,500
脚本:わかぎえふ
演出:若月理代
客演:岡田達也、廣川三憲、種子、保坂エマ他
 ある家に嫁いだ女の半生を、同居の日から、息子の世帯が家を離れるまで、描いたほのぼのコメディ。夫の浮気、義母の死、義父の老いなどをコミカルに描く。
 武藤ちゃんのまじめさと振り幅の広さに、心あったまる作品。廣川さんは、いつもと違う舞台にたって、気乗りしないんだそうけれども、とてもいい存在感とスパイス。義理の妹役の保坂さんも、素敵。岡田さんは、いかがなものでございましょうか。毛色の違う劇団からのキャストも、それほど変な空気感にはならず。岡田さんファン?で、客席満員。
このページの頭へ

No:002  カガクするココロ / 青年団
Theater:アトリエ春風舎
Date:1/10 M
Sheet:自由
Price:\3,500
 以前映像で観た作品。劇場で観てなかったっけ?
 三部作の中で一番軽い感じの作品なのに、より軽くなっているような感じ。なんか、役者さん同士の空気が同じ空間を作り出してないというか、なんか違和感。エキセントリックな役の人が、前出過ぎなような気がして、そんなやついね〜よって人を複数出しちゃうと???
このページの頭へ

No:001  東京月光魔曲 / シアターコクーン・オンレパートリー
Theater:シアターコクーン
Date:1/3 M
Sheet:2F C-23
Price:\9,500
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:瑛太、松雪泰子、橋本さとし、大倉孝二、犬山イヌコ、大鷹明良、長谷川朝晴、西原亜紀、林和義、伊藤蘭、山崎一、ユースケ・サンタマリア、長田奈麻、赤堀雅秋、吉本菜穂子、植木夏十、岩井秀人他
 日露戦争中の事故で父を失い、その後、母を失った背徳の影が引く姉弟。姉は、動物園の受付をしているが、日毎に相手を変えて情婦をしている。そんな姉を怪しむ弟。姉と付き合っている男の妻たちが次々と死んで行き、疑われる姉。父を殺してしまった上官であり、交際相手の男に依頼された探偵が、物語の顛末を明かしていくが、実は人の心に暗示をかけて、死に追い込んでいくのは探偵の仕業だった。そして、満月の夜、探偵は吸血鬼へと。
 ケラさんっぽくない、ストーリー重視の展開に美しい舞台セット。物語にスパイスを加えるナイロンの役者陣や、吉本さんがとってもいい。ただ最後に、話しまとめて、吸血鬼ってのがちょっと? かなりの条件の悪い席だったのに、初観劇には、満足の作品。
このページの頭へ