干支歴とは人と自然のバイオリズム | 四柱推命


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素因数分解と最小公倍数

干支歴のイメージ

干支(えと)とは、全部で60通りの組み合わせで、十干と十二支で表記されたものです。暦も数字ではなく、干支で表わされ、中国学問では必須となります。

完成した年の干支を由来とする甲子(こうし)園球場、明治時代の戊辰(ぼしん)戦争、中国で起こった辛亥(しんがい)革命などなど、その年の干支にちなんで名前をつける事も多いです。

十干と十二支

およそ90日周期で季節が変わるように、29~30日で月の満ち欠けが一周するように、はたまた100年周期で東海道に巨大地震が起きているように。。。

このように眼には見えないけれど何らかの周期(バイオリズム)があり、これが人間に影響を与えていると古代中国人は感じ取りました。

そして、この自然と人間との影響を示す周期の最小単位が10であるとするグループと、12であるとするグループが出てきました。この10周期を表した文字が10個の干、すなわち十干、同様に12の周期を表した文字が12個の支、すなわち十二支となったのです。

干支の誕生

最終的に十干と十二支とが組み合わさって干支が出来上がりました。そして一年単位で干支が切り替わり、これが表在まで正確に続いています。

なお、これが何時誕生したのか、そしてどの干支からスタートしたのかは残念ながら分かっていませんが、少なくとも3000年以上前の遺跡から干支を表すものが見つかっています。

干支は60種類

十干と十二支の組み合わせ、すなわち10と12の組み合わせで60種類です。あれ?120種類じゃないの?と思われたかも知れませんが、10と12の最小公倍数は60です。計算してみましょうか?

10を素因数分解すると、10=2x5です。

12を素因数分解すると、12=2x2x3です。

そしてこの2つの指数の内、最大の乗数を組み合わせて行います。

つまり

2の指数で大きい乗数は2の2乗

3の指数は十干のみ

5の指数は十二支のみ

2x2x3x5=60となります。

暦とは

もともとは日を記録するものとして誕生しました。大昔の話です。それが1年は365日であること、また4年に1度うるう年を入れないといけないということまで発展しました。

つまり年単位を主軸においているのではなく、1日1日の積み重ねを主軸においており、太陽を観測することをベースとしているのです。これが日(太陽)を読む(観測)ことであり、日を読む、日読み(コヨミ)となるのです。

なお、太陽は農耕民族にとって必須ですが、海洋民族にとっては月の満ち欠けを先読みすることが大切なので、月読み(ツクヨミ)とも言います。

還暦とは

ちなみに、人が60才の誕生日を迎えると、生まれた年から60通り、つまり最初の干支に還ることから、還暦を迎える と言います。以上が簡単な干支歴の説明となります。

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