岡本あや子さん

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私が今回プロジェクト・リターンを迎える当事者グループ、

プロジェクトRのミーティングに始めて参加したのは

今年の秋9月、まだ暑い日の残るある日でした。

家族との間が悪くなっていた私を心配した友人のTさんが

『私達のグループに来てみたら』と誘ってくれたのです。

私は自助グループなるものの存在は知っていたものの、参加する気が

起きた事もなく、まったくこの世界のことは何も知りませんでした。

すっかり煮詰まってしまっていた私は喜んでTさんについて

Rのミーティングに連れていってもらいました。

その時は、ただ同じ病の人の集まりに参加させてもらえば

まったりやすらぐ、くらいの気持ちだったのです。

しかし、そこでは、なまじの会社より迫力あり、活き活きとした会議が

繰り広げられていたのです。

それからは怒涛のような毎日でした。

すでにカリフォルニアからの来客の講演への会議は着々と進められており

私は昔とったなにやらでポスター係りとなり、数年ぶりにPCの前に座り、

ポスターを作成し、格安印刷やを探し、当日のパンフまで作っていたのです。

そしてリターンの方々との忘れられない日々を過ごしたのです。

プロジェクト・リターンの5人の方達は皆フレンドリーで優しく、

まったく英語の話せない私にも分け隔てなく接してくださり、病気以来

ゆるくなった涙腺を思いっきりゆるませ、また久ぶりに心から笑いました。

まったく、皆があんなにお墓に感激してくれるとは思いませんでした!

 

二度とデザインの仕事は出来ない、と思った私が不安も感じず、

さびた頭がじょじょに回り始め、リターンの皆さんが帰る頃には

すっかり何年もRの仲間といるように、大声で発言するよになれたのは

Rの仲間の温かく芯のある眼差しと、初対面の私とも心打ち解けて

話し掛けて下さった、宇田川さん、玉村さんのおかげだと思います。

 

そして何より、この活動で頂いた最大の贈り物は『勇気』です。

日本で地道に活動されてきた宇田川さん、玉村さん、そしてアメリカで

活動されているリターンの方々、その姿が私に勇気と希望をくれました。

そして忘れていた人間としてのプライドも…

人は生あるかぎり働く、ということがいかに大切であるか、

普通に話、笑い、泣くことの幸せも平等にあるという事も…

山あり谷ありを受け入れこれからもRの仲間に支えられ、明るく

感謝の心を忘れずに活動していきたいと思います。

 

プロジェクトR 岡本あや子


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