トップへ | 生物の起源 | 雑記 | 新刊紹介 | 地質年代表 | 生物分類表 |
Genera Cellulatum | 系統解析 | リンク集 | プロフィール | 掲示板 |
累代 Eon | 代 Era | 紀 Period | 世 Epoch | |
現在 | ||||
顕生累代 Phanerozoic | 新生代 Cenozoic | 第四紀 Quaternary | 完新世 Holocene | |
1万1780年前 | ||||
更新世 Pleistocene | ||||
258万年前 | ||||
新成紀(新第三紀) Neogene *1 | 鮮新世 Pliocene | |||
533万年前 | ||||
中新世 Miocene | ||||
2303万年前 | ||||
旧成紀(古第三紀) Paleogene *1 | 漸新世 Oligocene | |||
3390万年前 | ||||
始新世 Eocene | ||||
5600万年前 | ||||
暁新世 Paleocene | ||||
6600万年前 | ||||
中生代 Mesozoic | 白亜紀 Cretaceous *2 | 新世(後期) Late | ||
1億0050万年前 | ||||
古世(前期) Early | ||||
1億4500万年前 | ||||
ジュラ紀 Jurassic | 新世(後期) Late | |||
1億6310万年前 | ||||
中世(中期) Middle | ||||
1億7420万年前 | ||||
古世(前期) Early | ||||
2億0136万年前 | ||||
三畳紀 Triassic | 新世(後期) Late | |||
2億3700万年前 | ||||
中世(中期) Middle | ||||
2億4680万年前 | ||||
古世(前期) Early | ||||
2億5190万年前 | ||||
古生代 Paleozoic | ペルム紀 Permian | |||
2億5980万年前 | ||||
グアダループ世 Guadalupian | ||||
2億7230万年前 | ||||
南ウラル世 Cisuralian | ||||
2億9890万年前 | ||||
石炭紀 Carboniferous | ペンシルバニア亜紀 Pennsylvanian | 新世(後期) Late | ||
3億0670万年前 | ||||
中世(中期) Middle | ||||
3億1460万年前 | ||||
古世(前期) Early | ||||
3億2320万年前 | ||||
ミシシッピ亜紀 Mississippian | 新世(後期) Late | |||
3億3090万年前 | ||||
中世(中期) Middle | ||||
3億4670万年前 | ||||
古世(前期) Early | ||||
3億5890万年前 | ||||
デボン紀 Devonian | 新世(後期) Late | |||
3億8270万年前 | ||||
中世(中期) Middle | ||||
3億9330万年前 | ||||
古世(前期) Early | ||||
4億1920万年前 | ||||
シルル紀 Silurian | プシドリ世 Pridoli | |||
4億2300万年前 | ||||
ラドロウ世 Ludlow | ||||
4億2740万年前 | ||||
ウェンロック世 Wenlock | ||||
4億3340万年前 | ||||
ランドベリー世 Llandovery | ||||
4億4380万年前 | ||||
オルドビス紀 Ordovician | 新世(後期) Late | |||
4億5840万年前 | ||||
中世(中期) Middle | ||||
4億7000万年前 | ||||
古世(前期) Early | ||||
4億8540万年前 | ||||
カンブリア紀 Cambrian | ||||
4億9700万年前 | ||||
第三世 Epoch 3 | ||||
5億0900万年前 | ||||
第二世 Epoch 2 | ||||
5億2000万年前 | ||||
テレヌーブ世 Terreneuvian | ||||
5億4100万年前 | ||||
原生累代 Proterozoic *3 | 新原生代 Neoproterozoic | エディアカラ紀 Ediacaran | ||
6億3500万年前 | ||||
氷成紀 Cryogenian | ||||
7億2000万年前 | ||||
拡層紀 Tonian | ||||
10億年前 | ||||
中原生代 Mesoproterozoic | 狭帯紀 Stenian | |||
12億年前 | ||||
伸展紀 Ectasian | ||||
14億年前 | ||||
覆層紀 Calymmian | ||||
16億年前 | ||||
古原生代 Paleoproterozoic | 剛塊紀 Statherian | |||
18億年前 | ||||
造山紀 Orosirian | ||||
20億5000万年前 | ||||
熔岩紀 Rhyacian | ||||
23億年前 | ||||
鉄鉱紀 Siderian | ||||
25億年前 | ||||
太古累代(始生累代) Archean *3 | 新太古代(新始生代) Neoarchean | |||
28億年前 | ||||
中太古代(中始生代) Mesoarchean | ||||
32億年前 | ||||
古太古代(古始生代) Paleoarchean | ||||
36億年前 | ||||
原太古代(原始生代) Eoarchean *4 | ||||
40億3000万年前 | ||||
冥王時代 Hadean *3*5 | ||||
45億6700万年前 |
この地質年代表は,Ogg et al. (2016) の地質年代表に基づいており, 概ね Gradstein et al. (2012) を踏襲しています。 国際層序委員会(ICS)による2016年12月版の 地質年代表(v. 2016/12) とは一部異なります。年代推定の誤差などを含む詳細は原典を参照して下さい。
この表では地質年代区分(geochronologic classification),すなわち地層が堆積した年代の区分を示しています。 一方,各年代に堆積した地層の区分は年代層序区分(chronostratigraphic classification)と呼ばれ, 基本的には地質年代区分と同様の名称で呼ばれますが,累代,代,紀,世,期の代わりに累界(eonothem),界(erathem), 系(system),統(series),階(stage)の階級が用いられます(例:「新生代」に堆積した地層を「新生界」と呼ぶ)。 また古世(前期),中世(中期),新世(後期)などの年代は下部統/階(lower),中部統/階(middle), 上部統/階(upper),という地層の相対的位置を示す用語に言い換えられます(例:「白亜系上部統」)。
Gradstein et al. (2004) の出版以来,各地質年代の日本語表記の不統一が目立っています。 主な日本語表記としては,「古生物学事典 第 2 版」(日本古生物学会, 2010)の付録,日本地質学会によるガイドライン (日本地質学会執行理事会, 2010;ウェブサイトに 改訂版あり。以下,「ガイドライン」),“Concise Geologic Time Scale”(Ogg et al., 2008)の邦訳である 「要説 地質年代」(以下,「要説」;オッグほか, 2012)などがあります。
階の名称など定着した日本語表記がないものについて,原語のまま表記する場合(例:“Changhsingian”: 「古生物学事典」など)とこれをカタカナ表記する場合(例:「チャンシンギアン」:「ガイドライン」など), 原語に即した訳語にこだわる場合(「要説」)が見られます。「要説」では独自の日本語表記にこだわっていて (「訳者あとがき」参照),地質学的な特徴や性質に由来する名称については漢字表記の訳語を, 地名などの固有名詞に由来する名称については名詞形に戻した上でカタカナまたは漢字(漢字圏の固有名詞の場合) 表記をあてています(例:“Changhsingian”→“長興(チャンシン)階”。 中国浙江省煤山の長興石灰岩に由来)。なお「要説」では,元の言語の発音に近い形でのカタカナ表記を目指しているため, 英語表記と異なって見える場合があります(例:プシドリ世=Pridoli。チェコの地名 “Přidoli” に由来するため)。また地質年代区分の世の階級の “Early, Middle, Late” の訳語には従来「前期,中期,後期」 があてられていました(「古生物学事典」,「ガイドライン」)が,「要説」では八尾 (2011) の提案などを受けて 「古世,中世,新世」の訳語を用いています。
“Paleogene” と “Neogene” の日本語表記については,「古生物学事典」と「ガイドライン」 では「古第三紀」,「新第三紀」の訳語が,「要説」では「旧成紀」,「新成紀」の訳語が採用されています。 これらの日本語表記を巡っては,鈴木および石田 (2005) で議論されています。 また “Archean” に対して「太古累代」と「始生累代」の訳語が使われています(語尾を「代」とする用例も多い)。 “Paleoarchean” に対しても「古〜」以外に「旧太古代」の用例(「要説」)や, “Eoarchean” に対する「暁始生代」の用例(「古生物学事典」)もあります。
ここではオッグほか (2012) の訳語を採用し,場合により他の訳語も示しました。
*1:新生代は従来,第三紀(Tertiary)と第四紀(Quaternary)に分けられていましたが, 第三紀は既に公式な地質区分としては用いられないことが決まっています。これに合わせて,Neogene (いわゆる「新第三紀」)や Paleogene(いわゆる「古第三紀」)の日本語表記も見直しが必要で,オッグほか (2012) ではそれぞれ「新成紀」と「旧成紀」の表記が採用されています。
*2:白亜紀の開始点は現在未確定で,1億4570万年前の地層になる可能性もあります(Ogg et al. 2016)。
*3:原生累代,太古累代,冥王時代(つまりカンブリア紀より前)は一括して先カンブリア時代(Precambrian) とも呼ばれます。
*4:太古代の開始年代は定められていませんが,便宜上,地球上で最古の岩石の年代が示されています。
*5:非公式の区分で,しばしば「冥王代」とも表記されます。開始年代には地球の形成年代が示されています。
Gradstein, F. M., Ogg, J. G., Schmitz, M. D. & Ogg, G. M. (eds.) The Geologic Time Scale 2012 (Elsevier, Oxford, 2012).
Gradstein, F. M., Ogg, J. G. & Smith, A. G. (eds.) A Geologic Time Scale 2004 (Cambridge University Press, Cambridge, 2004).
鈴木寿志 および 石田志朗 Palaeogene と Neogene に対応する日本語について. 地質学雑誌 111, 565-568 (2005).
日本地質学会執行理事会 地質系統・年代の日本語記述ガイドライン. 日本地質学会ニュース 13(6), 8-9 (2010).
日本古生物学会 編 古生物学事典, 第 2 版 (朝倉書店, 東京, 2010).
Ogg, J. G., Ogg, G. & Gradstein, F. M. (eds.) The Concise Geologic Time Scale (Cambridge University Press, Cambridge, 2008).
Ogg, J. G., Ogg, G. M. & Gradstein, F. M. (eds.) A Concise Geologic Time Scale 2016 (Elsevier, Oxford, 2016).
オッグ, J. G., オッグ, G. M. および グラッドシュタイン, F. M. 編 要説 地質年代 (京都大学出版会, 京都, 2012).
八尾昭 地質系統・年代の日本語表記. 地質学雑誌 117, 303-306 (2011).
トップへ | 生物の起源 | 雑記 | 新刊紹介 | 地質年代表 | 生物分類表 |
Genera Cellulatum | 系統解析 | リンク集 | プロフィール | 掲示板 |