傷官の恐怖！傷官があるだけで人生はオシマイ!?

傷官は非常に恐ろしく、会社は首になり、恋愛・結婚もメチャクチャ。命中に傷官があろうものなら生涯不幸は確定です。子供にあろうものならあなたは犯罪者の親となることは確定となります。以上のことは四柱推命の常識であり、改善のしようがなく、残念ながら人生そのものを諦めて下さい…と言うのは『大うそ』です！

命式の組み合わせ次第では全く逆のしあわせな人生となる可能性があります。人の人生は千差万別、傷官があれば、正財があれば、と言った単純なやり方では判断出来ません。

日干が生じる通変の陰陽と、日干の陰陽とが異なるものを傷官と言います。同じなら食神です。分かりやすくいうと

日干が木の陽（甲）で、火の陰（丁）なら傷官
日干が木の陰（乙）で、火の陽（丙）なら傷官

ということになります。つまり陰陽の違いだけで良いも悪いもありません。それどころか傷官は幸運の女神になることもあるのです。

乙が丙を生む。上記の下のことですね。この場合、生むことでエネルギーを消耗することになります。特に陽干（傷官；丙）の方がより消耗が激しくなります。

四柱推命の場合、日干が強いなら、弱くなるような年巡りを吉としているため、日干（乙）強の場合、エネルギーを消耗させ、弱くしてくれる要素で、しかもより消耗が激しい傷官（陽干：丙）が吉となります。

生むということからも食神も傷官も行動力を示す要素でもあります。

男女の出会いを例にしますが、縁というものは天から降ってくるものではなく、行動した結果に過ぎません。現在、交際経験そのものがない人が多いのは、運があるなしではなく、肝心の行動をしていないことが大きな原因と言えます。

逆に言えば、行動している人が少ない状況である今だからこそ、やることを淡々としているだけが一人勝ちになる状況とも言えます。これは転職やビジネスでも同じことが言えます。

ちなみに行動出来ない原因は、どうしたら良いのかの方法が分からないことが主な原因と考えています。そのどうやったら良いのかを個人個人にあった方法が分かることも四柱推命の利点だと思います。

上記の乙＋丙の例を続けますが、日干強で食神か傷官がないと、知識ばっかりで行動をしない頭でっかちの性格になりがちです。ですがここに行動力を示す傷官が巡ってくることで状況は激変します。

さまざまな知識をバックボーンに、行動力が伴いますと、否が応でも結婚までカウントダウンが始まるということになります。

もちろん日干の強弱や、命式の構造、そして大運次第ですが、傷官があるから、もしくは巡ってくるから、という単純な理由で何もしないのはもったいないということになります。

今回は傷官を例に取りましたが、その他の通変も本質的には同じことが言えます。実際にこれまで寄せられた質問をあげると…

　　　質問：『2018年は傷官が巡ってきました。2018年は最悪の年になるのでしょうか？』

　　　回答：いいえ。あなたは日干が強い。傷官が巡ってくる年だからこそ、最高の年になります。

　　　質問：『正財がいっぱいあります。独立してうまく行きますよね？』

　　　回答：あなたは日干が弱い。正財がいっぱいあるが為に、独立すると自己破産します。

『日干の強か弱か』で全く逆の結果になる！単純に正財や傷官だけ見ても意味がない。この知識はお金をかける価値がある占い師かどうかのリトマス試験紙となります。なお、あなたの傷官が味方か、敵かを知りたい場合は信頼できる四柱推命の専門家に相談されると良いでしょう。