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新しい知恵

ヴィレッジに行って、聞いてきた事---リ・インテグレーション(reintegration)とは?

○基本となる考え方

サービスの個人消費

1、BESTなアイデアは、得てして本人に聞いたほうが良い

2、個別サービスのデザイン:与えたプログラムに参加させるのではなく、1人1人のためのプログラムをデザインする。

この為に個別サービス計画を本人主導で作る。

 


○ビレッジは入院に代わる別の道−精神病院はアメリカでも嫌われている。

精神科救急医療のトラウマ−本人に病識が無いのに、手錠をつけられ、縄で拘束されて、病院に連れてこられて、72時間拘束される。ベッドに縛り付けられたままで72時間いなければならない。これによって精心的外傷が出来てしまう。

ビレッジは収容施設でなく(昼間に障害者を集めておくための施設でなく)地域に住み訪問サービス(パーソナル・サービス・コーディネーター、ライフコーチ=精神障害者の介護←身体障害者の介護に似ているが、精神障害者の介護は、具合の悪い時の一時的なもので済む)を中心に、個別サービス計画に沿って、本人の生活をサポートしていく。

 


日本における身体障害者の自立生活運動の結果と同じような結果を、ロングビーチの精神障害者達は享受している。

 

行き場所の無い精神障害者を、ヴィレッジという施設に集めるのではない。ヴィレッジ以外の行き場所を見つけさせて、そこでの生活をサポートする(リ=インテグレーション)。ヴィレッジという施設があるのではなく、村(コミュニティ)で生活している人達がいる。ヴィレッジに毎日通っている精神障害者達は、まだ行き場所を見つけていない人達。

 


自立生活運動に含まれる*要素を、身体障害版から精神障害版に焼きなおしたのがヴィレッジの考え方であるという感覚を僕は持った。自立生活運動の結果と同じになるものが、専門家達によるサービスとして、精神障害者の世界に発生した。

 *要素

・自分の夢、その夢のために、今すぐ次に何をしたらよいか知っていること。(個別サービス計画)

・ self driven(自分で考え、決定し、責任を取る)の考え方

・水平な関係−本人が自尊心を持ちつづける。専門家対当事者という上下関係からの脱却(ヴィレッジに来たことで、私は、偶然にも人間の要素を持つ「医者」ではなく、偶然にも医療技術を知っている「人間そのもの」になることができた。---精神科研修医マークさんの言葉より)

・住む所−ヴィレッジは、アパートを所有しそこに住むメンバーもいる。経営は、ケアマネージメントの保険会社

・専門家によって与えられるトラウマを作らない−生活のサポート、施設に集めない、当事者、一般市民による職業としての介護者派遣(ライフコーチ)


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