８月６日､７日、８日；キャンプ

PROJECT RETURN;THE NEXT STEPのメンバーと、モロベイにキャンプに行った。アメリカのメンバーの中に飛び込んでいくようで、はじめに集まったロサンゼルス郡精神保健協会の駐車場では｢緊張してる｡緊張してる。｣とばかりいっていた。いろいろな人と話しができたので、それを載せていく。

エレインさんとの話より。セルフヘルプクラブ(セルフヘルプグループ）とは？

セルフヘルプクラブのクラブエイドをしているエレインさんにセルフヘルプクラブで何をするのかを聞いた。
自分の状態や、これまでの経験を話す(体験を分かち合う)。週に１回ミーティングを行い、企画を決める。レストランでの夕食会、動物園へ行くこと、食べ物を持ち寄ってパーティーを開くこと(特にクリスマスから新年にかけて)、ビンゴ大会など、どんどん話してくれるので、聞いている方は大変だった。
またお金については、企画にかかるお金の半分をクラブが出す。そのために会計係がいて、１週間に２ドルを一人一人から集めてためておく(これが日本との違いだと思う。)

リックさんとの話より。ピアカウンセラーIN  LOＳ ANGELES

ピアカウンセリングについて話をすることができた。ピアカウンセリングとは当事者(経験者)が当事者の相談にのることで、相談する方をクライアント、相談にのる方をピアカウンセラーと呼ぶ。ピアカウンセラーになるには社会学、法律、問題解決法を学ぶ。経験者(ピアカウンセラー)と専門家はうまく分業をする。たとえばクライアントが医師に言えないこと(つまり薬が増えるなどの心配があるようなことなど)を相談にのることがある。そんな時は専門家にそのことを伝えてどんな対処法があるか聞く。そしてそれをクライアントに伝える。その際、秘密保守の義務がある。つまり誰が相談してきたかは医師には知られない。

普段はいわゆるカウンセラーとして働き、話を聞くだけではなく助言をするときには、「＿＿＿しなさい」ではなく、「＿＿＿するやり方もあります。」とか、「できるなら＿＿＿＿＿した方があなたにとってよい。」という言い方をする。

ピアカウンセラー独自の仕事としてはボードアンドケア(入院費用がとても高いので、精神病院はすぐに退院する。これは、そうして退院した後入る食事付きの入所施設) に入所している人に、障害者の権利、障害者のカードを利用したバスの乗りかたを教える、セルフヘルプクラブの紹介、セルフヘルプクラブへ連れていってあげる事、住むところを見つける、収入を固定させるために働き口を見つける。また始めは、一人でいて人と話をすることができない人が多いので、セルフヘルプクラブに行って、レクリエーションやコミュニケーションがうまくできるよう、助言する。

当事者が問題を起こして警察に連れてゆかれた場合、専門家が事務所にいない時には、ピアカウンセラーが問題を処理する。どこまでが病気のせいでそうではない部分があるかを判断する。

また回復する過程では３段階に分けて助言をする。

�@ セルフヘルプクラブに出かけることで、レクリエーションを通して集団で物事をすること。

�A 回復する過程において必要なトレーニング(危機の回避の仕方、上手な話し方、問題解決方法など)を受けること。施設の紹介。

�B パートタイムの仕事についた人には本格的な仕事につくこと。

ローズマリーさんとの話より.。セルフヘルプクラブの作り方

どうやってセルフヘルプグループを作ることができるのかを聞いた。

１、メンバーを集める、

２、メンバー内でリーダー、サブリーダー、会計係を決める。

３、会計係はまずグループの貯蓄として３週間分のお金を集金する。１０人のグループを作るとして、１人が１週間に２ドル払うとすると２ドル＊３週間＊１０人で、６０ドルを銀行に預金する。

４、１週間に１度集まる曜日を決めて、その日にいろいろな企画を立案したりする。