観劇日記(映像編)2004年
観劇日記(映像編)2003年
観劇日記(映像編)2002年
観劇日記(映像編)2001年
自宅で映像で見た芝居の感想です。(≠批評)
★は、自分のお気に入り度
中年ロミオ/凄い金魚/究極音波兵器/OH! BABY/パラレリ
ホセ中村とギャッフンボーイズ/世界で一番速い女/烏賊ホテル/孤独なパイロット/スター誕生
法王庁の避妊法/ワンマン・ショー/12人の追い抜けないアキレス/荒波次郎/スリーテナーズ
トランスホーム(日本語版)/DEEPキリスト教/トランスホーム(英語版)/ビューティフル・サンデイ/カケルエックス・デラックス
バナナの好きな人/はたらくおとこ/阿呆浪士
No:023 阿呆浪士 / ラッパ屋 | |
★★★★☆ Theater:THEATER TOPS Date:1998/6 以前に映像で観た作品を今年最後、年の暮れということで観てみる。すごく印象良かったのに全然内容を覚えていなかったことにびっくり。でも、ラッパ屋のこういう雰囲気大好き。特に、女優陣のはじけっぷりは天下一品。それにしても、はっつぁんを送るときの三鴨さんの台詞「楽しい思い出ばっかりなのに、涙が出てくるね。こんな日に雪が降るなんて、出来すぎだよ。」には、しびれます。 このページの頭へ |
No:022 はたらくおとこ / 阿佐ヶ谷スパイダース | |
★★★★ Theater:本多劇場 Date:2004/4/7 4月に劇場で観た作品。劇場で観たときよりも、かっこよさや愛情が伝わってくる感じ。「ピローマン」観た後だと、なんか中山さんの演技が気になってしまう。成志さんと中村さんがとってもカッコいい、松村さんも本書いているより、役者の方が素敵に見える。 このページの頭へ |
No:021 バナナの好きな人 / ダンダンブエノ | |
★★★★ Theater:青山円形劇場 Date:2004/5/19 5月に劇場で観た作品。中井さん本当コメディに向いているんじゃないの?映像で観てもやっぱり上質な作品でした。近藤さんの出番が少ないのがもったいない。 このページの頭へ |
No:020 カケルエックス・デラックス / TEAM発砲・B・Zin | |
★★★★ Theater:本多劇場 Date:2004/7 7月に劇場で観た作品。劇場で観たときのほうが、スピード感とかあって、話の筋の強引なところも気にならなかった。高瀬さんは本当にムチムチだった。 このページの頭へ |
No:019 ビューティフル・サンデイ / サードステージ | |
★★★★ Theater:俳優座劇場 Date:2003/9 昨年9月に劇場で観た作品。長野さんも小須田さんも、とっても素敵なんだけど。なんかキャラのつくりが好みに合わない。中谷さんの本は何でいつもホモが出てくるんだろう? このページの頭へ |
No:018 トランスホーム インターナショナル・バージョン(英語版) / TEAM発砲・B・Zin | |
★★★★ Theater:本多劇場 Date:2003/12/27 劇場で観たよりも台詞が聞き取れた感じ。そのせいか劇場よりも面白く感じる。草野さん、愛ちゃん、くんじさんの発音がいい。 このページの頭へ |
No:017 DEEPキリスト教 / 毛皮族 | |
★ Theater:駅前劇場 Date:2004/3/17 マリリンモンローの半生をモチーフに、そこにマイケルジャクソンに被らせたキリストを登場させて作る物語。 果たして何のことやらさっぱり分からなかった。エロを前面に出し、物語のコラージュとその間のレビューみたいな江本純子ショーで繰り広げられた内容は、どうして受けているのだろう?エロって言ってもそんなに過激じゃないし、レビューの歌もそんなに上手い訳では・・・う〜ん。 このページの頭へ |
No:016 トランスホーム インターナショナル・バージョン(日本語版) / TEAM発砲・B・Zin | |
★★★★ Theater:本多劇場 Date:2003/12/27 なんか劇場で見るのと違う恥ずかしさみたいなものを感じてしまう。短くするためのスピーディーな舞台も、ちょと速すぎてしまう感じ。う〜ん。 このページの頭へ |
No:015 スリーテナーズ / Piper | |
★★★☆ Theater:スペースゼロ Date:2003/10 資産家の下に生まれた兄弟は、40前後になるまで一度も家の敷地から外に出たことがなく両親をなくしてしまう。母親の遺言により二人を博多につれて行くと言う仕事の依頼の広告をだし、それを見て来た二人の男女。すでに依頼が決まっていた話を言葉巧みにごまかし、兄弟を世の中に連れ出してしまう。全く持って世の中の常識を知らない兄弟とのコミュニケーションの方法は歌を歌うこと。遺産の略奪を目的に本来の仕事を引き受けたヤクザ、弟の許婚の従姉妹の世間ずれした女と忘れ物を届けようとしている執事と言った追手が彼らの後を。そして、大阪で家出をしていたもう一人の兄弟と落ち合う。二人の兄弟が自由を得ること、泥棒の家に生まれた男女が目覚めることなどを織り交ぜ、博多に着いたときにみたのは70億もの現金、しかし、兄弟と女は興味すら持たない。 出演者のキャラに頼った笑いでだらだらと話が進む。面白いけどどうだろうって感じ。 このページの頭へ |
No:014 荒波次郎 / 王立劇場 | |
★★★☆ Theater:スペースゼロ Date:2002/8/25 某国の要人が海上から狙撃された。撃ったのは、普段は漁師をしている殺し屋だった。そして、その男を追いかける刑事と、昔の女と殺しの師匠の話。 ぬるぬるで進む思いっきりお遊び芝居。腹筋さんと山内さんは、もうどうでもいいような役で笑わせる。面白いけどどうなんだろう? このページの頭へ |
No:013 12人の追い抜けないアキレス / ヨーロッパ企画 | |
★★★★ Theater:よしもとrise-1シアター Date:2001/12 目覚めたら密室に閉じ込められていた男女12人。部屋には、鍵の掛かったドアと番号のついた椅子があるだけで何もない。12人は様々なアイデアを出してドアを開けようとする。途中全員が椅子に座ると鳴るブザーが不正解のブザーであると想定し、1から12までの椅子の座り方で試行錯誤を繰り返す。そんな12人達の様子を描いた作品。最後に、ドアは開くがなぜ開いたのかは分からない。 特に12人を掘り下げるわけでもなく、風刺感があるわけでもない話が淡々と進む。途中笑いが散りばめられているが、キャラクタに頼るわけでなく、12人分公平に面白い。ちょっと引き込まれた作品。 このページの頭へ |
No:012 ワンマン・ショー / ペンギンプルペイルパイルス | |
★★★★ Theater:THEATER/TOPS Date:2003/8/17 昨年の夏に劇場で観た作品で、今年の岸田戯曲賞作品。やっぱり訳分からなかったが、引き込まれる作品。劇場では、気が付かなかったつながりが少し見えてくる。観る度に発見がありそうな気が。ぼくもとさんは、本当に良いキャラ。 このページの頭へ |
No:011 法王庁の避妊法 / ホリプロ | |
★★★☆ Theater:世田谷パブリックシアター Date:2004/12/17 出演:勝村政信、稲森いずみ、持田真樹、三上市朗、西牟田恵、西尾まり他 産婦人科医荻野久作が、女性の排卵日と月経の関係を発見する物語を、飯島・鈴木の両コンビが脚本、演出した作品。 ナイーブな話をとても入り込みやすく仕上げてあり、大げさに笑いに走らないところが良い。主役の勝村さん、稲森さんの脇を固める西牟田さん、三上さんいつも通り素敵、自分には技量については分からないが、持田真樹さんの熱演がとても好感。パブリックシアターは、大きすぎる感。 このページの頭へ |
No:010 スター誕生 / ? | |
★ Theater:青山劇場 Date:2003/3/31 今年話題になったミュージカルのダイジェスト版、途中カットされたシーンは字幕でフォロー。幼い頃からずっとオズのドロシー役を演じてきた女優は、悩んで公演を投げ出し父探しの旅へ。そこで、町の開発騒動と距離を縮められない父娘と出会い、ミュージカルを通じて分かり合う。 BSでの放送なのに、ダイジェストにして放送したNHKにとても疑問。昭和の歌謡史をたどるというコンセプトで、様々な曲が出てくるが、中途半端にメジャーな曲が選曲されていてなんか疑問。脇に歌のうまい人を起用するも、歌謡曲にあっているのかどうかも疑問。キャストの豪華さの割りに、痛さのみが目立ってしまう。 このページの頭へ |
No:009 孤独なパイロット / カムカムミニキーナ | |
★★★ Theater:シアターアプル Date:2003/5,6 世界で最初に有人飛行した男の家で、女の死体発見される。しかし、英国海軍はこの死体を男のものとして、男はこの世からいないものと。当の男は、アラブの国で有人飛行隊を率いて訓練をしていた。死体の捜査をしている探偵は謎を追ってアラブへ。海軍を指揮する男は探偵の兄で、探偵を思っている女を英国女王と首相に仕上げてしまう。そして、死体の見つかった家からはもう一体の女の死体が。死体は、飛行士の妻のもので、最初に見つかったのは、妻を射殺した女のものであった。妻が、女の新婚の亭主の心を奪い、自殺させてしまったことへの憎しみからだった。そして、その女を殺してしまったのは飛行士。 そんなそれぞれの壮大な愛の物語。愛が彼らに大きなことをさせてしまうと言う話?途中哲学的な台詞が山のように束になっていたり、わき道にそれて中々戻ってこなかったり、八島さんのキャラに頼ったりもして、凄く冗長な感じ。でも、山崎みちるさんは、やっぱりいい。 このページの頭へ |
No:008 烏賊ホテル / プリエール公演 | |
★★★☆ Theater:THEATER/TOPS Date:2002/11/30 作:岡本蛍 演出:西山水木 出演:大谷亮介、おかやまはじめ他 手紙をもらってある家に集まった男達は、3人とも種違いの兄弟であった。そこに現れるのは、その男達の4番目の弟。4人の母親は、余命あとわずかになっていると言う。そして、母親の半生と4人の出生の秘密が明らかになる。母親は、死のうと決めると助けてくれる男が現れ、その男の子を身ごもっていった。 大谷さんはこういう感じのコミカルな演技より、重みのあるほうが好き。おかやまさんは、どこへ行ってもおかやまさんで楽しい。 このページの頭へ |
No:007 世界で一番速い女 / 遊気舎 | |
★★★☆ Theater: Date:2000/3/18 何年か前に映像で観た作品。後藤さんの遊気舎への郷愁と惜別の両面がちらつく。劇団のメンバーだけだと後藤作品もちょっと貧相になる。それでも主役の楠見さんは魅力満点である。 このページの頭へ |
No:006 ホセ中村とギャッフンボーイズ〜都合によりホセ中村は出演いたしません〜 / piper | |
★★★★ Theater: Date:2002/7 祖父が死んで2人残された何も考えない姉としっかり者の妹。遺産として残されたのは、大きな屋敷とジャンルの違う一癖も二癖もある音楽家達。相続税を払うために、彼らにバンドを組ませ、金を稼ごうとする。隠された遺産を横取りしようとする連中や、ギタリストの暗い過去を作った人気ミュージシャンが、バンドの邪魔をする。最後には、現実しか見ない妹もバンドによって夢を見られるようになるが、遺産を放棄したとたんに、金塊が見つかる。 話は、ご都合主義だし、詰めも甘いが、とにかくエンターテイメントを目指した舞台。器用な役者が集まって、凄く楽しませてくれる。ミュージシャンになる川下さん、山内さん、後藤さんに八十田さんは本当にきちんと演奏するし、楠見さん、石丸さんは切れっぷりがいい。piperのチケットがなかなか取れないのがわかる気がする。 このページの頭へ |
No:005 ゴーゴーハリケーン / パラレリ | |
★★★ Theater:HEP HALL Date:2003/8/3 自分の結婚式を「卒業」真似て演出しようとした男は、結婚式当日現在の自分の人生と、ある点を境に違う人生を送っているはずの自分がいるパラレルワールドに舞い込んでしまう。そんな男がパラレルワールドで出会う。全然違う人生を歩んでいる、性格や過去の記憶も違う妻や友人、神父とのやりとりを描いた作品。 楠見薫さん、粟根まことさん、腹筋善之助さんという豪華キャストでも、なんか物足らない感じ。 このページの頭へ |
No:004 OH! BABY / ベッキー主演 | |
★★★☆ Theater:スペース・ゼロ Date:2003/11/2 作:ラサール石井 演出:きだつよし 出演:ベッキー、清水宏、福島まり子、小林愛他 身寄りのない老人の経営する古アパート、住人たちの下に転がり込んできた今にも出産しそうな20歳の娘とその友人。20年後その時に生まれた娘が、老人の遺言により管理人になっていた。当時住人だった姉妹の20歳の妹も直後に出産をしていたが、娘2人の母親はともに若くしてなくなっていた。それを育てたのは、妊婦だった女と一緒にアパートに転がり込んできた友人とアパートの住人だった。そんな人たちが、管理人になった娘の20歳の誕生日を祝った日、隠し部屋から記憶喪失の男が出てくる。なぜ、男が出てきたのか、過去の住人たちとのエピソードを交えながら、謎が解けていく。実は、男は時間を行き来する未来の人間であり、娘の父親でも会った。そんな話のタイムトリップコメディー。 なんかケラさんを思い出してしまうようなつくりだけど、話はわかりやすい。きださんの演出の割にはスピード感が全然なし。 このページの頭へ |
No:003 究極音波兵器 / 劇団SET | |
★★★☆ Theater:東京劇術劇場中ホール Date:2003/10 2023年リストラされ、彼女にも振られ、財産を失った男の下に未来からの客が、男は自殺をしようとするが、霊に止められる。日本は、西と東に分断され、戦争の危機に陥るところであった。男は、宗教団体に入るが、そこは人間たちに虐げられた動物達の怨霊と、人間様と呼ばれる生霊が作るものだった。団体の目的は、人間たちの愚かさを利用して、人類を破滅させること。男を宣伝に使い、計画通りに進むが、途中におりょうと呼ばれる霊が裏切り、男と未来からやってきた客たちと、戦争を嫌う西の研究者とともに、食い止める。 話の詰めが大雑把で、色々なものを詰め込もうとしていて、ちょっと食傷気味になる。でも、最後のありふれた戦争や人間のエゴを語るシーンで、なんか共感してしまった。 このページの頭へ |
No:002 凄い金魚 / ラッパ屋 | |
★★★★☆ Theater:シアターV赤坂 Date:1997/11/30 中庭に池のある旧家、映画プロデューサーの長男の友人が訪れて留守番をしていると、家人さえ名前も知られていない男が。男は、定期的にこの家の池を掃除に来る。その時、祖父が部屋で息を引き取っているのがわかる。家主の父親が山に行っていないために、その男が葬式を仕切る。そこに集まってくる縁者たちと一悶着。父は帰ってくるが、本当は長男の元妻と旅行へ行っていたのであった。そして、祖父は映画を作る夢のために家を抵当に入れていた。そんな、顛末を描く。 駄目男の長男の木村さん、葬式に来る祖父を癒していた風俗嬢の三鴨さん、元妻の岩橋さんが、いい感じで、名の知らない男を演じる岡山さんが最高。 このページの頭へ |
No:001 中年ロミオ / ラッパ屋 | |
★★★★☆ Theater:紀伊國屋サザンシアター Date:1998/11 旧式のアパートのバルコニーをはさんだ部屋には、離婚したばかりの中年男と独身の巨乳OL。OLはブランデー販売会社の宣伝担当の男にスカウトされ一躍アイドルに。その女目的に部屋に入り込んだ宣伝部長をパパラッチが狙う。助けようとパンツ一枚で助けに飛び込んだ中年男は、女と写真を取られスキャンダルに。一途な男に惚れた女は、二人で新しい旅に出る。数年後、男と別れ波乱の人生を送った女は自分の半生を小説にして大当たり、アパートに戻るとそこには肉体労働で地方を転々とした挙句、レストランチェーンの社長になった中年男がいた。そして、二人は。。。 しかし、これは宣伝担当の男がOLに初めて会った時に描いた妄想であった。といういわゆる夢落ち。 そんな話なんだけど、本当に傑作。中年男を演じる平田満さん、その元妻の才女の谷川清美さん、元妻の間男を演じる植本潤さんという客演の人たちを、いつものように当て書きされたようなキャラをラッパ屋役者陣が脇役に回り、より輝かす。ラッパ屋の馬鹿で切ない話は本当に最高。 このページの頭へ |