ハニーハニー ウイーンのレストランでウエイトレスをしていた14歳の少女。「ハニーハニー」というのは、赤ちゃんの頃花畑に捨てられていたため、拾った尼さんがつけてくれた名前である。小さい頃から独りで暮らしてきたこともあって、勝ち気で活発、ポジティブシンキングのバイタリティ溢れる性格の持ち主。男性不信と自称するだけあって、フェニックスのモーションも鼻にかけない。その一方、人一倍男性に優しくされたい気持ちがあるのも事実で、年相応の乙女チックな面も持っており、次第にフェニックスに惹かれてゆく。捨て猫だったリリーを妹のようにかわいがっている。実は、ロシアとオーストリアと国境を接する小国・プリシラ王国のアマリア姫であることが、シリーズ中盤で明らかになる。(声・松島みのり) | |
フェニックス 世界をまたに掛ける大怪盗で、世界各国の警察から手配を受けているハンサム・ガイ。スポ−ツ万能・神出鬼没で頭も切れるという、絵に描いたような二枚目なのだが、ハニーにはキザったらしいだけにしか映らないため、思うようにリリーを手中に収めることが出来ないのであった。彼を支援するフェニックス機関の支部を全世界に持っている。しかし性格はクリーンで、いたって紳士であり、多くの場合ハニーを求婚者たちから救う手助けをする。彼の父親は、元プリシラ王国の騎士団長であり、フェニックスはハニー専属のナイトの任を授かることになる。(声・井上真樹夫) | |
フローレル姫 オーストリアの王女。すばらしい美貌の持ち主だが、一人娘でワガママ放題に育てられたため、きわめて傲慢で自己中心的な性格の持ち主。それでも、由緒正しいオーストリア王室の娘であることもあり、貢ぎ物を持参する求婚者が後を絶たない。本人はこうした状況にうんざりしているが、始めて自分にへつらわなかった男性であるフェニックスに興味を抱き、すっかりぞっこんになってしまう。そのため、お忍びでフェニックスの後を追いかけ回し、結婚の条件に指定したアマゾンのほほえみを、無理にでも彼に持ってこさせようとするのであった。(声・白石冬美) | |
リリーとセドラン リリー(写真・左)はハニーが大事にしているペットの白い雌猫。捨て猫だったのをハニーに拾われ、今では寝食をともにする間柄だ。リリーがアマゾンのほほえみを飲み込んだことが話のそもそもの発端である。 セドラン(写真・右)はリリーのボーイフレンドで、最初はフェニックスに敵意をむき出しにいていたが、ハニーとリリーを守るという利害の一致から、彼のパートナーとして行動をともにするようになる。 | |
求婚者たち フローレル姫に身も心もささげるチョンガー4人組。写真・右から、ドイツ警察総監の息子のハイル・ゲシュタポ(野田圭一)、ヨーロッパ貴族のピカ・ピカール(田中康郎)、アメリカインディアンの大酋長、ジェロイモ(田中 崇[現・銀河万丈])、中東の石油王、オイル・ダラー(矢田耕次)で、互いに抜け駆けをしないように一種の紳士協定を結んでおり、常に一緒にハニーとリリーを追跡する。が、いつも今一歩のところでフェニックスに煮え湯を飲まされてしまうのだった。 |