含浸とは
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真空引き 部品を真空容器の中に入れ真空ポンプで引きます。 充分な真空度を一定時間保つと鋳物の表面にまで達 している欠陥の内部も真空状態になります。内部の ガスが放出されるのです。
浸漬(しんせき) 真空を保ったまま部品を含浸液に浸します。 コップをさかさまにしたままお風呂にいれた経験は あると思います。コップの中には空気が入っていま すが、これを真空中で行うと液に漬けてもコップの 内と外で液面は変わりません。コップを沈めると、 内部にも液が満たされます。 これと同じことが部品にも起きています。全面に液 が満たされ空気が残っている事はありません。
大気開放 部品を漬けたまま真空ポンプの運転を止めさらにバ ルブを開け外気を導入し真空を壊します。これで含 浸液表面には大気圧がかかる事になり欠陥の奥深く にまで含浸液が浸透します。 実際の工程では常圧になったところからの浸漬時間 の最低時間を管理しています。
加圧(オプション工程) この後再びバルブを閉じ今度はコンプレッサーで加 圧します。さらに含浸液が浸透します。
洗浄 常圧に戻し部品を取り出します。余分な含浸液を振 り切り洗浄します。
硬化 乾燥炉にて乾燥します。ここで含浸液は液体から固 体へと硬化します。
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