ここで不思議な四万十川の話です。何処かで読んだのですが四万十川は“海に背を向けて流れる川”という名文がありましたが、実際に訪れてみて正にその通りだと思いました。当初、地図でこの川の流れを追いかけたとき、この川はいったいどっちへ向かって流れていて、どこが最上流なの???って分からなかったぐらいです。試しに見てみてぇ! 不入山(いらずやま)の源流点と言われる流れなど無数の支流を集めて小蛇行大蛇行を繰り返しながら前記した窪川町までは、やけに曲がりくねりは多いものの普通に上流から海へ向かって流れて来ます。ところがです!海まで数キロの地点で何を思ったかいきなりUターンし海を背にして山へ向かって流れを変えるのです。海方向と逆向きに流れるのです! 前記したように河口から上流へ向かってドライブした訳ですが、大きく円弧を描いてここ窪川町で川から少し離れると直ぐ海へ出てしまうのです。方向感覚の良い方なので、すごく不思議に感じました。
四万十川には、ダムが無い?と言われますが実際は在ります。川漁師Kさんから伺いましたが海に近付いた窪川町近隣の家地川で取水して海側へ落として発電しているそうです。更に上流域の支流にも幾つか在り、源流と言われる支流には無いようですが、無いから源流と称した感もあり、他の支流が実は本当の源流ではないかと言う説もあるそうです。そんなこんなで水量が減り バラス(砂利)の乱集などもあって洪水時の水の引きが遅くなったことや魚やエビの減少、鮎は激減だそうです。Kさんは、ある漁連に所属していますが、各漁連と連携を取り 鮎の増殖に力を注いでおられるそうです。
川漁師Kさんは代々漁師の家系だそうで、お爺さんに投網を習ったそうです。本当の名人とは、舟先へスッと立って網を打ち そのとき舟が微動だに揺れないそうです。ワシはその域ではないとご謙遜なされていましたが、なんと映画“釣りバカ日記”の勝間の沈下橋のシーンで網を打っているのはKさんだそうです。誰だか分からない映像だそうですが(^^;

翌々日は、朝一で沈下橋の撮影に行き、その足で足摺岬まで行きました。車で片道1時間半ぐらいの距離だったと思います。雨がパラつく生憎の天気でしたが、ご存知のTVニュースの台風情報で映るあの場所ですので、かえってリアルに感じました。
とって帰り 昼からは、天気もまずまず、四万十川でカヌー(2人乗りカヤック)デビューです!
多くのカヌーイスト達が憧れる四万十川で初体験するなんて、なんて贅沢で幸せなことでしょうか。車2台に分乗して勝間の沈下橋まで行き舟を下ろし パドルの漕ぎ方と舵取りを教えて戴き 殆んどトレーニング無しで本流へ漕ぎ出します。無謀です(^^; 私は後部で漕ぎ手兼舵取りですが度々逆舵を打ちまくりです(苦笑) 後で落ち着いて考えて気付きましたが、舟が流れより早く進んでいるときと流れに任せて進んでいるときとでは、舵を逆に打たなければならなかった訳です。そんなですので急流の途中で石へ乗り上げ転覆しそうになり 如何にか脱出しましたが危険ですねぇ(^^; 穏やかに見えるところでも結構な流れがあったりで、自然を侮ってはいけません。
ゆっくりできる流れの所では、岸辺や山を眺めながら暫しのんびりしたり、川遊びの人達の近くをすり抜けたり、岸辺の屋形船を覗いたり、沈下橋を潜るときは車で並走して来たお父様の撮影ポイントです。途中で接岸してお父様からドリンクのさし入れを頂きまして まるで大名カヌーですねぇ(^^;お世話になりました。可也疲れてましたが、もう一漕ぎして次のポイントまで行き とても楽しい舟旅の終了です。
その後、ご近所の方がアトリエを新築なされ、拝見しに伺いしまして、一杯が二杯と・・・
その夜は安全帰京会なるを開いて頂きまして、漁師Kさんもご参加下さり 繁華街のお店で四万十の海と山の幸を堪能させて頂きました。土佐高知と言えばカツオです! 実は私の好物なのですが、ご存知の土佐造りはポン酢ですが、塩のみで味付けした土佐造りがありまして、地元では定番だそうで、またこれが絶品です! 今宵も楽しい宴会でした。
出発の朝、一番でまた沈下橋の撮影へ行きますが、結構辛い(^^; 何故に遊びに無理をする私(苦笑)
朝食後、漁師Kさんがいらして、途中で飲めと焼酎を下さいまして、もう逢えないかぁ〜って言われますので、また来ます!と別れまして、その後、一条神社を廻り、斜向いのお店の方にお弁当まで頂きまして、また来ます!と出発しました。
Nご夫妻様はじめ近隣の方々には、大変大変よくして戴きまして心温まる思いです。

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