上の図は、心臓と肺、そして血液の流れを示したものです。これは、あくまでも概念図ですので、実際はもっと複雑な形をしています。(心臓血管外科の先生が見たら笑われそうです)
心臓の構造は、誰でも知っている様に左右の心房と左右の心室の4つの部屋から構成されています。
血液の流れは、上の図の通りになります。言葉で説明すると、
血液は、全身を回り、大静脈を通って心臓に戻ってきた静脈血は、右心房に流れ込み、ここから右心室に入ります。
右心房と右心室の境界には、三尖弁(さんせんべん)と呼ばれる弁があります。
右心室から拍出された静脈血は肺動脈を経由して肺に行き、二酸化炭素を放出し、酸素を受け取り。きれいな動脈血になって肺静脈を通って再び、心臓の左心房に入ります。ここから、二尖弁を経由して左心室に入り、肺動脈弁を経由して拍出されて、大動脈から全身へと送られます。
血液は常に、
左心室→大動脈→全身の動脈→全身の毛細血管→全身の静脈→大動脈→右心室→肺動脈→肺毛細血管→肺静脈→左心房→左心室
と循環しています。
また、図には記載していませんが、全身及び肺から心臓に出入りしている血管とは別に、心臓自身に血液を供給する血管があります。これを冠状動脈といい、大動脈が始まる部分から血管が分岐し、全身の血管と同様に枝分かれし、毛細血管となり、心臓に酸素や栄養を与えています。以降は、冠静脈に移り、右心房へ戻ります。
冠動脈がつまったり、血流が悪くなったのが、心筋梗塞や狭心症です。
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