東洋医学のお話

小児はり
本日(4/25)小児はりの講習会に参加。
10時開演。
午前中は座学。
なんとか流と言う感じの流派治療なので、流派の歴史と褒めちぎりから始まる。
もちろん、あやしい治療ではない。昔からある小児はりを創始者が工夫して
オリジナルを作ったのだろう。
使う鍼はこの流派オリジナルだ。
一本2千円なり。
その他、子供との接し方や親御さんとの話し方など、僕の知らない世界を垣間見る。
で、午後から実技のお時間。
最初は公開治療のデモンストレーション。
子供のやる前やった後の表情が少し違った。
一見治療をしているようには見えないのが面白い。
あやしながら治療をしていると言った感じでしょうか??
小児はりと言うのは基本的に刺す事はない。
接触させるのだ。
ローラーを転がしたり、銀杏の葉ようなものでさすったりするのだ。
で、ここのやり方は見た目普通の鍼、なんだけど、異様に太いのだ。
この太い鍼でさする。
自分にやってもらったけど、とっても微妙な気持ちいい刺激。
この鍼のメリットはハリが術者の手に収まり子供にハリが見えないのだ。
デメリットは術者に技術がいること。
ホント、自分でやるのと先生にやってもらうのとではえらい差があるのだ。
普通にハリを刺すより難しいと思った。
練習すればいい問題なので、デメリットとは言い切れないのですが。。。
さて、なんで僕がこの講習を高い金を払ってまで受けたかと言うと。。。
小児科医になりたがる医学生が減っていますからね。
つまり、スキマってやつだ。
重篤な疾患は医者に任せて、ある軽度の日常の体調不良ならハリでいける。と思う。
そして、治療時間が短い。一人3分〜5分。
少しのお金で、数をこなせば薄利多売の商売の鉄則があてはまる。
そして、その子が大人になったとき鍼に対する先入観がなく、また来てくれるであろうと言う先行投資。
そして、またその子の子供が小児ハリを受ける。
それの繰り返し。。。
面白いのでこの先の講習会にも参加してみようかと思っている。
ちなみに小児ハリの適応疾患は
かんのむし(小児神経症)
夜泣き/不機嫌/奇声/夜驚/食欲不振/風邪/扁桃炎
気管支喘息/仮性近視/眼精疲労/下痢/便秘/消化不良
など。。。
です。
あと、おねしょを早く切り上げた時なんかは時間はかかるかもしれないけど、
なにもしないよりは早いと思います。
日常的に子供の肌をさすってあげるのは良いと思いますよ。
家庭で充分できる範囲です。治療的な意味合いは分らなくても、
子供とのふれあいは大切です。
ちなみに、動物実験で、親から引き離された子供はストレスにさらされるようです。
そこで、比較観察。成長の度合いと、ストレスの物質を調べる。
なにもしない。これが最悪なけっか。
お腹をさする。これが親のいるの子供と大きな差はない事がわかっています。
もちろん、親のいる群が基準となります。
と言うわけで、子供の肌をやさしくさすることは良いことなので、おすすめです。
って言うか、普通に接していれば問題ないです。プラスアルファを意識してやる事が大事だと思います。
歯ブラシなんかで、やさしくさすってあげると、家庭レベルでは充分だと思います。
この場合、病気になってからでなく、予防的、成長を助ける意味合いが多いと思ってください。




為になったと思ったら投票をお願いします。
トップへ
戻る
前へ
次へ