ポピー . ヒナゲシ

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ケシ Poppy

ケシ科はおもに北半球の温帯に分布する双子葉植物離弁花類の一年草、または多年草。ケシ科には約23属210種がふくまれる。多くが観賞用としてもちいられるが、このうちケシ1種が、アヘンの原料となる。ケシ属には約50種がふくまれる。

オニゲシは観賞用としてひろく栽培されており、さまざまな色のものが開発されている。茎や葉にかたい毛が多いので、この名がある。その他、観賞用のケシ類には、黄色い花がさき、茎や葉にするどいとげがあるアザミゲシ、ヨーロッパの野原を赤くいろどるヒナゲシ、やさしい印象でも寒さに強いアイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)などがある
。代表種といえるケシのかわいた果実(刮ハ)のひとつひとつに膨大な数の微細な種子がつくられ、パン焼きにつかわれたり、貴重な乾性油を採取したりする。

アヘンは、まだわかいうちに刮ハからとった乳液を乾燥させたものである。これにはモルヒネやコデインなど、医薬に利用される多くのアルカロイドがふくまれる。しかし、アヘンを連用すると中毒をおこし、廃人同様となって、悲惨な結末をむかえる。現在、日本の法律では、一般の者が栽培したり、とりあつかうことをきびしく禁止している。ヘロインは、アヘン中のアルカロイドの複雑な混合物を精製したモルヒネから合成される)。

分類:ケシ科ケシ属。ケシの学名はPapaver somniferum。
オニゲシはP.orientale。ヒナゲシはP.rhoeas。アイスランドポピーはP.nudicaule。

Microsoft(R) Encarta(R) 97 Encyclopedia. より