仏像彫刻展 八部衆 吉祥天像 不動明王像など三賞
特別賞(テーマ賞) | 稲葉 進作(中級科) |
摩ご羅伽王 | 難陀竜王 |
八部衆8体まずはじめに、二十八部衆を見て何かを彫ってみたいと興味がわきました。阿修羅王を彫り、龍の彫り物に挑戦したいと難陀竜王を選び、次に2体では寂しいので乾闥婆王と3体制作しました。難陀竜王は、龍をいかにうまく持たせるかに苦戦。阿修羅王と乾闥婆王は、手のバランスに注意しました。その後、八部衆の存在を知り仏師 瑞雲先生からの助言もあって挑戦することにしました。残り5体の内、楽神で鳴り物を持つ摩ご羅伽王、迦楼羅王、緊那羅王。刀を交差して持つ五部浄、そしてバランスの難しい畢婆迦羅王。いずれも表情がリアルで魅力のある仏像でしたが、彫刻には苦労しました。摩ご羅伽王は五つ目で持ち物の琵琶を持たせるのに苦戦、緊那羅王と畢婆迦羅王はお顔の表情とバランスに注意しました。五部浄は手を交差しているところ、迦楼羅王は笛と手の位置など苦心の連続でした。 7体とも1ッ7分ですので、小さく細かいので気を遣いましたが、完成してみれば達成感があり満足しています。今、八部衆の真ん中に置く千手観音像挑戦し苦労して完成させたところです。毎日仏像彫刻作品を眺め、癒しを存分に味わっています。 仏像事典 八部衆(二十八部衆) 仏師 瑞尚(師範科・仏師推薦) |
技能賞 | |||
吉祥天梶原 典夫作(中級科) 浄瑠璃寺の美しい吉祥天を彫ってみたかったのですが、詳しい仏像彫刻資料が見つからなかったので宝冠と瓔珞を模写してオリジナルの形で彫りました。女神を彫った経験が少ないので女性らしさを表現するのに苦労しました。 特にお顔は難しく、まだ表情が硬い気がします。宝冠や瓔珞は写真で分かる範囲でできるだけ忠実に彫ったつもりです。” 仏像事典 吉祥天像 |
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芸術賞 | |||
3体の不動明王(師範科) 佐藤 嶽夫コメント 今年は、3体の不動明王に、各々、脇侍の二大童子を付けて計9体を彫ってみました。お不動様にも色々なタイプがあるのを強調したくて、 (1)運慶作の伊豆・願成就院(火炎光背をデフォルメ) (2)京都・浄瑠璃寺(思いっきり小型化) (3)円空作の日光・清瀧寺(なた彫りの作品自体がユニーク) を選びました。仕上げが荒いなどまだまだ未熟な私ですが、私の不動明王が瑞雲先生より「芸術賞」をいただくことになりました。仏像彫刻教室で毎回、懇切にご指導いただいている瑞鳳先生に感謝しつつ、居間に飾って、毎日楽しんでいます。今後とも精進していきます。 有難うございました。 仏像事典 不動明王像 |
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たくさん用意しています。
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