仏像彫刻展と法話集 はじめに
釈迦如来像(お釈迦様) |
お釈迦様とお彼岸の話
今から千二百数十年前、仏教に信仰の厚かった聖武天皇が、僧の珍海にたずねました。「受けがたき人間に生を受け、仏法を信ずることが出来たのは何よりも幸いである。願わくは天下万民にも仏縁を結ばせてやりたい。しかし民百姓は仕事が忙しくて信仰をする暇もないがどうしたらよいだろう」
珍海が答えて言うには、「春の三月と秋の九月は気候もよく、百姓の忙しくないときであります。その時を選んで一週間ずつ仏道修行をさせたら、功徳は甚大でございます。」
天皇はお喜びになり、「春秋の二期必ず仏道修行をせねばならぬ」と万民に勧められたのが彼岸の始めといわれております。---(異説も有り)
今年は3月18日から24日までの一週間が春のお彼岸にあたります。お墓参りや、お仏壇にお供え物をしてご先祖に成仏を願い、釈迦如来やお釈迦様に報恩感謝する事は最高の善徳です。今日、我々があるのはお釈迦様やご先祖様のおかげ、偶然にこの世に、自分だけの力で生まれてきているのではありません。
彼岸(ひがん)とは彼の岸、この輪廻転生の世界の向こう岸、即ち「極楽浄土」・「仏の世界」のこと。仏の教えの要、因果の法則(結果には原因が有り、それぞれ関わり合って、単体で存在しないということ)に気づいて、良い行いをすることが仏道修行で有ります。そういう人が多くなれば現実のこの世界も寂光土、即ち極楽になるわけです。仏典に「釈迦如来も諸仏も、この我々が住む娑婆世界に於いてまさに修行し悟りを得たり」とあります。
ここに、特異なオリジナル微笑仏で知られる仏像作家であり伝統的仏像の仏師、松田瑞雲が仏像彫刻写真画像を取り入れて癒しの法話と門下作品を交えた仏像彫刻展のサイトを編集しました。3月11日に起きた世界災害史上未曾有の東日本大震災で、今日本は不安感や悲観が強まりましたが、このようなときこそ心を癒してくれる法話や仏像画像は必要ではないかと考えます。
仏像販売 | リピーターの多いお店です。初めて仏像を購入してお祀りされた方が、不思議にも良いことが起こるので、また仏像が欲しくなってしまうんです。 |
仏師 松田瑞雲の 仏像製作風景 |
仏像制作の始めは瑞雲師自ら用材と身を清める御衣木加持をします。霊気、神気のある作品を造るため、完成に至るまで日々の読経は欠かすことがありません。 |