仏像彫刻 盧舎那仏 天神像　薬師三尊像など佳作賞

テーマ　癒しの表情　佳作賞

受賞作品発表展２０１０年９／７～９／１２（船橋スクエア２１）

佳作賞 毘盧舎那仏 佐藤　嶽夫作（師範科） この仏像彫刻作品は実は穴空き大仏です。粗彫り段階で内ぐりのため像の底から電動ドリルで数個の穴を開けたのですが少々力みすぎたようで小作り段階に進んだとき左胸の一番目立つところに穴が貫通。仕方なく木工ボンドつきの丸棒を打ち込んだので、よく見るとその場所がわかりもったいないことをしました。　工夫したところは、台座の端に竹籤性の手すりをつけてみました。これは毘盧舎那仏大仏の大きさを表現するためです。奈良時代に聖武天皇の発願により造られた東大寺の大仏は、「華厳経」の世界をこの世に実現しようと、日本の国を蓮華蔵世界にたとえ盧舎那仏を本尊とし、各国に国分寺を建てたもの。　東大寺の大仏は蓮華座に結跏趺坐し、法衣の付け方には両肩をおおう通肩（つうけん）である。 仏像事典　毘盧舎那仏 佳作賞 天神（菅原道真公）像 (中級科）高木　穆 コメント 　天神像に初めて挑戦しました。仏像事典によれば「神像は仏像のような儀軌がなく、人体をモデルにして老若男女の姿を肖像的に表現するのが一般的で表情に重点を置き犯しがたい神意を表すものが多い」とある。 　気持ちだけは道真公の学者、政治家としての人格を表現したかった。が、技量が伴わず難しかった。 　造形的には左右対称の美しさに留意した。また、台座には最初に仏像彫刻教室で習った文様を彫った。 天神（菅原道真公）像 佳作賞      弘法大師像 中級科　梶原典夫 　＜コメント＞ 　松久宗琳氏著「新しい仏像彫刻」の弘法大師像を模刻させていただきました。人物の彫刻であることから、より写実的に彫ることに心がけたつもりです。特に、お顔の表情と、法衣と袈裟の衣文のリアルさの表現に苦労しました。 お　顔の表情をはっきりさせたくて眼球を彫り出すことを試みましたが、眼全体が少し小さくて、彫り込みが深くなってしまいました。 仏像事典　弘法大師像 佳作賞      地蔵菩薩微笑仏（六地蔵菩薩から） 中級科　芳尾　富士子 　この微笑仏は前回の展示会で松田先生が出されていた六地蔵菩薩を見て挑戦してみました。簡単そうに見えて 実際彫り始めると、寸法が決まっていない分、刀を入れる位置や分量など分からない点が多く四苦八苦しました。 　それでも彫ってる最中や、完成して眺めていると自然と顔がほころんでくるかわいらしい仏様です。 佳作賞     薬師三尊 中級科　高岡　勝夫 　奈良薬師寺の薬師三尊を拝観した。かつて黄金色に輝いていたのだろうが今は鍍金がはがれ金属の肌が黒光りして重々しく感じられた。 　今回、この薬師三尊を彫るのにあたり均整の取れた体型と川の流れのような美しい衣紋のひだが難しかった。また、脇侍として日光菩薩と月光菩薩の腰を捻った姿を表すのも今の自分には難しかった。 何とか彫り上げたがさらに精進を重ねなくてはと未熟さを再認識した。 仏像事典　薬師三尊像  佳作賞    恵比寿大黒 渡辺　幸子 　仏像彫刻教室に通い始めて恵比寿大黒を出展できるようになるまでに２年が経ちました。角材から徐々に形になっていき、彫る人にとって個性が出て表情が違うのがとても楽しいです。いつか、自分らしい仏像が彫れたら良いなと思っています。 仏像事典　恵比寿大黒

関連サイト  仏像彫刻ワールド 仏師、瑞雲の東京千葉仏像彫刻教室案内、門下との最近の仏像彫刻展受賞作品展示などあります。 仏像ドットコム 仏師、松田瑞雲の手作り仏像作品を解説販売しています。仏像質問回答、仕上げ方解説、仏像の知識など多彩なサイトです。 東京千葉仏像彫刻教室 東京千葉の仏像彫刻教室は最も大切な基礎（小刀の使い方）に始まり、仏足、仏手、お顔、仏頭、全身像 という具合に進みます。地蔵、観音、如来、不動明王像など短期間に彫れようになります。

たくさん用意しています。

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