仏像彫刻展14 十一面観音像、仁王像など三賞
今年の仏像彫刻テーマ「親愛なる仏像との出会い」
受賞作品発表展2005年9/6~9/11(船橋スクエア21)特別賞(テーマ賞) |
雲中供養菩薩像鳥飼瑞山作(師範科) |
技能賞 |
仁王像湯浅綾子作(中級科) |
コメント 東大寺の仁王は、他の仁王にはない人間味を感じる。特徴のある目玉にもどこか暖かみがあって彫るならこれと思った。仁王の力強い筋肉を写真だけから読みとるのは難しい。ボデイビルダーの写真や自身の体を鏡に映して見たがあまり参考にならず苦労した。仏像彫刻材の楠は木目の色の濃淡や流れが面白く思わぬ効果をもたらした。 作者 仁王像 |
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芸術賞 |
十一面観音像大塚瑞光作(師範科) |
この作品は従来の瑞雲流直立聖観音像にに天平時代(奈良時代8世紀、木造 像高 191.5cm 重文) 奈良国立博物館寄託、奈良薬師寺の十一面観音像の体型を取り入れた天平時代様式の瑞雲作オリジナル十一面観音像と同じ型です。薬師寺には金堂内に安置される薬師三尊(国宝 白鳳時代)や東院内に安置される聖観音像(国宝 白鳳時代)が著名ですが、この仏像彫刻木彫像はウエストが引き締まって下半身が太い奈良時代の様式を残しています。穏やかな表情でお体の線の美しさや全体的に美術的センスが感じられる美しい観音像です。特に下半身は足が長く見え、裳が自然な開き方をしており西洋美術にも通じるのは、他のこの時代の多くの観音像と異なっています。私が最も好きな仏像の一つです。 奈良時代にはたくさんの十一面観音像が造られました。
用意しています。
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