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仏像法話 十一面観音の慈悲

 十一面観音像  十一面観音像
 十一面観音像(向源寺型)  十一面観音菩薩像 微笑仏像

 
大般涅槃経に「慈」とは人々に幸福と喜びを与えること、「悲」とは人々の苦しみ悲しみを除くこと、「喜」は、喜びの心で人に接すること、「捨」は分け隔てしないこと、この四つの大きな心(四無量心)をもって人々に接し、人々を癒し道を修めよと有ります。
 他人を厚くもてなして癒し、己を軽くすることはたやすいことではありませんが、実はこれが仏の教えの根本であり、成功と幸福への近道であります。 癒されて悪い気がする人はいません。やがて、良い友人となり、その友人も同じように人に接し、清らかな関係は社会へと広がって、それこそ仏陀の理想である慈悲の世界である娑婆即寂光の極楽が誕生するでしょう。
 十一面観音はそのような願を持たれた観音様であり、十種の勝利(病気をしない、衣食住に不自由しない、怨敵を破る、火難、水難、王難を逃れる等)と四種の果報(臨終の時諸仏を見られる、地獄に堕ちない、極楽に行ける等)のご利益があると説かれています。聖観音の次に奈良時代頃非常にはやった仏像です。
 清らかな心の持ち主には清らかな守護神がついているものです。人から好かれることは人の守護神から好かれることになり、結局多くの守護神を持つことになります。大事業をなす人には、何百の守護神がついて、この人を守っているということです。反対に人を軽んじ、中傷したりすることは守護神を侮ることになり、どの守護神からも見放されて孤独な境遇をもたらしましょう。仏の慈悲を求めるなら守護仏像として十一面観音微笑仏像は最もおすすめの仏像です。
 小中、高生のいじめの問題、学級崩壊と今や日本だけに限らずアメリカ、フランスなどでも国会に取り上げられるほど社会問題になっております。経済重視の物質文化は結局、心をを軽んずることになり、良い守護神を遠ざけ、煩悩の悪神達を招くことになります。
 小生、ネットサ-フィンをはじめてそろそろ三ヶ月になり、気がついてみたらいっぱいのリンクが出来て、嬉しいやら、たまには挨拶に行かなければと思ったりしています。目上の人は正しい道へ導いてくれる良き守護神、たとへ、目下の人でも心の垢や迷いを取り除いてやれば良い人です。

関連サイト
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現代の円空、仏師瑞雲の微笑仏像
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