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4月19日の読売新聞の記事に、ある宗教法人が信者から修行料名目でやく800億円のお布施をだまし取ったという記事がありました。お布施は郵便為替で振り込む仕組みになっていた。幹部はこれから詐欺容疑で事情聴取を受けるらしい。信者から集めたお金は、豪華な教団施設建設と不動産関連投資に使われていました。 仏典に、お釈迦様は、わたしの弟子は家を捨て世間を捨て財を捨てなければならない。それでこそ出家とよばれるとあります。衣を着ているから出家なのではなく、経を読んでいるから出家ではなく、大きな寺院に住んでるから出家ではなく、外形が出家の形をしているだけのこと。 いつから宗教が集金業という卑しい業種になったのでしょうか。「宗教は民族のアヘン」とまで言った大政治家もおりました。 仏教では、釈迦の滅後五百年間を「正法時代」と呼び、正しい仏法(教え)が行われる。次の五百年を「像法時代」といい、正法時代には劣るがまだ正しい仏法を行おうという意欲のひともまれにはいる。その後の一万年を「末法時代」といい、もはや形だけの仏法になって、修行する人も悟る人もいなくなるとされています。日本では正法時代、末法時代をそれぞれ1000年ずつと見ていますので、ちょうど1000年位前にすでに「末法」に入っているわけです。3000年まえに、お釈迦様は現代のような、ふがいない時代が来ると予言されていたわけですね。 お釈迦様の十大弟子の一人、須菩提は「解空第一」と言われる程、「空」を理解しておりました。「空」とは般若経思想の根本で、存在するものは我(実体)がなく単体で存在しない、縁によって生じているということです。だから、一つのものにとらわれたり、絶対視してはいけないという教えでもあります。 維摩経には、欲にまみれた人が建てた立派な御殿は仏の住むところではない、月の光が漏れこむような粗末な小屋も、素直な心の人を主とすれば、仏の宿る場所となるとあります。 須菩提は徳が高く天が敬うほど、かわいい仏像に彫刻したいようなお弟子さんだったのですね。さて、薬師如来さまは、若き菩薩の頃に十二の大願を立てられ、その本願を成就して如来となられました。その本願とは |
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