MODELAIRCRAFT
当工房で製作したモデルや作業のご紹介です。
工作室
SUPER セブン(ケーターハム) 1/24
これも結構前にフレームを作りかけで中断していたもの
です。
 図書館で借りた『スーパーセブン』(ニ玄社刊)に詳細な図面が掲載されていたのに、触発され作り出したもののそのままになっていました 。
ケーターハムのフレーム図
『スーパーセヴン』 ニ玄社刊
@フレーム
タミヤから 1/24のLOTUS SUPER SEVENのプラモデルが
出ていたので、パーツの構成を参考にしたり、タイヤなどパ
ーツを利用するつもりでスケールは1/24にしました。
実機はパイプや角パイプの溶接で構成されていますが、モデ
ル化では、1.5mmの真鍮角線、1.5mm/1mmの真鍮線などでフレームを作成しました。
ニ玄社の書籍のイラストでは前輪のサスペンションを保持して
いる支柱が斜めのような感じでかかれていました(同じく書籍
の実機の写真では垂直のようです)ので今回は斜めで作成してしまったのでとりあえずそのまま組み立てることにしました。
ケーターハム セブン
A前輪サスペンション
前輪はダブルウイッシュボーン。
下側のサスペンションは1,0mmの真鍮線材を曲げて作成、ピヴォット
の部分は1,4mmの真鍮パイプ(内径0.8mm)を使いM1.0のねじ穴加工
してあります。キングピンの上下の受け部分は3mmの真鍮丸棒を削って、
1,3mmの穴あけ。
 キングピンは1mmの真鍮板から糸鋸で切り出し、曲げ加工。車軸の部分は4mm,3mmの真鍮パイプを組み合わせて半田付け。
 ショックアブソーバーは1,2mmの真鍮パイプと0,8mmの真鍮線材で嵌めあい構成。スプリングは2mmのキリを芯に0.3mmのリン青銅線を11巻き密巻きし、自由長7.5mmに引き伸ばしました。 ブレーキディスクは洋白板から切り出し、旋盤で成形。
 
フレーム
前輪のサスペンション構成
左からショックアブソーバー、ウイッシュボーン上側と下側、キングピン、
ブレーキディスク、ホイール(ホイールは加工途中、
フレームにサスペンションを仮付け
した感じ
前輪左側のサスペンション
図面(未完成)
キングピン(左)
Bホイール
 ホイールはタイヤをタミヤのプラモデルから流用する都合、寸法はタミヤの
パーツから採寸、形状が複雑なのでオリジナルのホイールでなくアルミホイール風にし、材料の都合で2分割構成にしました。
材料はアルミ合金の丸棒から削り出し、旋盤で中ぐり。車軸に取り付ける部分は 真鍮パイプを挿入してある。

Target

C後輪サスペンション
 後輪はトレーリングアーム
トレーリングアームは1mmの真鍮線と2mmのパイプで
構成、半田付け。
ショックアブソーバーは前輪と同様、スプリングは0.4mm
リン青銅線を12巻き巻いてさくせい。1,2mmの真鍮パイプと
0.8mmのパイプで嵌めあい構成。
車軸へのショックの取り付け用のリブは、0.6mmの洋白板を
切り出し車軸に半田付け。
可動部分は基本的にM1のネジで接合している。
頭が+なのがすこし残念(最終的に見える所は六角
ネジに変更の予定。

トレーリングアーム
ショックアブソーバー
デフ
ショックアブソーバー
後輪のサスペンション、車軸
斜め下側から
Dエンジンブロック
 エンジンブロックはタミヤのキット部品を参考にしました。
構造が複雑なので、そのままではミーリング加工など困難なので、エンジンブロック、クラッチケース、ミッションケースに分割し真鍮の厚板、丸棒、洋白板などを削りだし
作成しました。
 エンジンブロックはオイルパン、シリンダブロック、シリンダヘッドの縦7層に分割し、
ミーリング加工で成形しました。
タミヤのプラモデルを参考にしたので作例のエンジンはキャブレターの位置が左側(で
、プラグが右)になりますが、ケータハムのキャブレター右側であることに気づきました
が、とりあえずロータススパーセブンとすることになりました。

タミヤのキット部品
ほぼ組みあがったエンジンブロック
  (キャブレター、排気マニホールド
    取り付け前)
デフギアとプロペラシャフト
エンジンブロック
クラッチケース
ミッションケース
プロペラシャフトはサスペンションの可動
を考え両端でXY軸の片方づつのみ可動
としました。

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Eエンジンマウント
先にフレームを作った後で、エンジンの検討を始めたので、
エンジンのマウント方法は知恵の輪状態で苦労しました。
 エンジンはフレームにマウント用のブラケットを3箇所半田付けし、
エンジンをM1,2のネジ止めで固定します。
エンジンはフレーム下側から挿入しますが、エンジンブロックを
組んだ状態ではフレームに挿入できないので、上半分(シリンダ
ヘッド部分)はエンジンをフレームに装着した後で、結合することになりました。
エンジンとデフギアの結合のためのプロペラシャフトを若干短くする
ことになりました。
 
Fキャレターとエクゾーストパイプ
キャブレターは今回で一番の細かさの工作になりました。
エクゾーストマニホールドは3次元の曲げ加工で、ボディーをはさんで
エクゾーストパイプとの接続があるので、位置合わせに苦労しました。
キャブレターの吸気部のホーンは2mmのパイプを絞り加工でホーン部の成型をしました。
 
キャブレターと
排気マニホールド
ほぼ完成状態の
エンジンユニット
H外装パネル、その他部品
バルクヘッド、スカットルなど外装パネル関連の薄板の板金加工は型紙を作成し
フレームとのすり合わせを確認し、切り出しました。
スカットル上部パネルの固定はフレームに直に半田付けするかバルクヘッドを利用してとフレームとネジ止めするか
検討しています。

スカットル上部の外装パネルの形状をタミヤのキット部品に合わせて、フレームの形状を変更しました。
燃料タンク
冷却ファン
ラジエータと配管
Gエンジンユニットがほぼ完成したので、そろそろ外装パネルをどのように
構成するか検討しながらこの後の作業を進めることにしました。
 フレームにエンジンをマウントするので、エンジンの塗装をしました。エンジンの
塗装はタミヤのキットの指示色とネット上の実機などを参考に塗装しました
フレームもとりあえずグレーで塗装しました。

 残っているエンジンルーム周りの電装品などの作りこみは、バルクヘッドや
スカットルに関連しているので、バルクヘッド、スカットルの構成を検討しながら
進めることにしました。
 
燃料タンクは1mmの真鍮板で成型した側番に0.15mmの真鍮板を巻きつける形で曲げ加工し
製作しました。キャップの部分は洋白板の引き物
で表現しました。
フレームの取り付けの為のプレートを追加しました。
 *フレーム後部下側の角度が緩かったので修正しました。、

 ラジエターは洋白板で外枠を作り、フィンの部分は真鍮メッシュで表現しました。
冷却水の配管は1,2mmの真鍮線と引き物で構成、接続部分はゴム管を使っています。
 冷却ファンは0.8mmの真鍮板から切り出し、曲げたあとで、真鍮板のファン部分を半田
付けしました。取り付けはフレームに直に半田付けしました。
スカットル上部パネル
バルクヘッド
変更前
変更後

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バルクヘッドは、0.3mmの洋白板の曲げ加工で、フレームへは1mmの
ネジ止めです。
ブレーキやクラッチの油圧シリンダは真鍮線、パイプの曲げ加工で
表現しました。ペダル類は洋白板から切り出しです。
バッテリーは0.3mmの真鍮板で箱組みで作成しました。

スカットル上部のパネルは0.2mmの真鍮板の曲げ加工で、ボンネット
との接合部は裏打ちしてあります。
フレームとの接合は、半田付けにする予定。

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