緩和治療は、その日が来るまでの間、患者さんを支援する事が目的です。
その具体例としては。
(1)痛みの緩和
具体的には、頓服薬(一般的にはモルヒネ)の服用(飲み薬)を行います。
(りょうの場合)
リン酸コデイン(麻薬の一種)。頓服薬は、症状の進行(痛みの頻度)と共に使用量が増加して行きます。
一般的には、副作用は、色々ある様ですが、特に見られませんでした。が良く考えてみると、吐き気があった様な。
注意点
外出する際、必ず薬を携行する事。
使用する薬は、いわゆる麻薬に該当するため、出先の病院にかかっても容易に処方してもらえません。
定期健診(外来)で病院へ行った時、貧血ぎみなので、輸血をする事となりましたが、診察時間内では終了する事が不可能だったため、その病院の救急救命センターで、輸血が終了するのを待っていました。そうしている間に傷みが出てきて、(家を出てから予想外に時間がかかってしまった)、薬を処方してもらいましたが、扱う薬が麻薬に該当し、薬をもらうためには、権限を持った医師にしか、処方許可が出せないため、時間がかかり、辛い思いをさせました。
また、放射線による痛みの緩和(骨への転移の場合)も行われる事があるそうです。
骨に転移した場合、痛みが非常に大きくなるのだそうです。
”りょう”の場合は、これは行いませんでしたが。
(2)精神的支援
患者さんが大人の場合だと、最近は告知されるケースが多いと思います。
が、十歳未満の子供に告知する事は、まず無いと思います。
出来るだけ、自然に接し(甘やかすのではなく、悪い事をしたらそれなりに叱る等)、体調が悪い中でも、少しでも、本人のやりたい事を実現させるのが、唯一の支援と思います。
(りょうの場合)
とにかく学校、お友達が大好きだったので、朝体調が悪くても、薬が効きだして、小康状態になると、途中からでも、学校へ行きました。(妻が同伴でしたが)
大好きなプール授業も3回参加。
本人の意向をいかにして実現させるか?これが、最大の看病だと思います。
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