従来の老人福祉施設では、“医療現場”と同じ視点で考えられた設備・仕様が、多く採用されていました。“医療現場”の視点とは、患者さんを
「より看やすく」
管理したいという視点。そこには看られる患者さんが「
生活する」
という視点が不足していたように思われます。しかし、これからの老人福祉施設では要介護者を
「患者」
ではなく
「生活者」
ととらえ、
「自立しやすく」
という視点を持ち、高齢者が自ら動きやすい環境を創っていくことが大切です。