妙心寺教会
守護神(稲荷大明神 2)
老尼のお話の部屋
平成22年8月1日
【守護神とは、一般には国家や地域社会、個人を守る神・諸尊等を言います。】
(3)岡山県 最上稲荷 妙経寺
 寺伝によれば、報恩大師が天平勝宝4年(752)に孝謙天皇の病気平癒の祈願の折りに、「最
上位経王菩薩を感得し祈願成就。次に桓武天皇の病気平癒の祈願も成就したので、寺院寄進
の申し出がありました。
 大師が霊地を求めていたある日、最上位経王大菩薩より、
「備中国、龍王山麓に堂宇を建立すべし」
との宣告を受け、天皇に進言して、早速に祈願所として創建されたとあります。
 平成21年7月24日に、日蓮宗に復帰しました。
 霊験あらたかとして知られ、毎年の初詣には60万人もの人が参拝に来るそうです。

【行田の最上稲荷】
 行田市宮本町に、町内の火除けの守護神として最上位稲荷が祭祀されています。
 由来は、宮本町在住のS氏が病気になり、私の母である日祥大法尼の所へ祈祷を頼みに来
ました。すると、最上位稲荷の使いが出現し
「私は明治43年の大洪水の時、此の地に流れ着いたのである。私を祭祀してくれれば、此の地
に火事を出さないように守る。」
と誓いました。
 当時、行田では「火事と言えば宮本町」と言われるほど、火事が多かったのです。早速に町内
を調べたところ、N家に御神体があることが判りました。そこで、町内で相談し、N家の一角に町
内の守護神として祭祀することになりました。
 昭和9年初午の時、蓮華寺の住職田中謙周上人により、開眼祭祀されたのです。
 それ以来、私の知る限りでは宮本町に火事は起こっていません。
 現在は、道路拡張に伴い、町内の集会所地内に移転されています。
《明治43年に流れ着いたという御神体。金属製で子狐がいます。》    《勧請板には昭和九年と書かれています。》


【初午】
 稲荷様は、農村では五穀豊饒を守る田の神、漁村では豊漁の神、それがやがて商売繁盛や
開運出世と、あらゆる方面に万能の神として崇められるようになりました。
 初午の日に、お稲荷さんのお祭りをするのは、秦氏が伏見稲荷に祭神を鎮座したのが、和銅
3年(711)の初午の日なので、この日を縁日とするようになったと言われています。