平成21年9月1日
妙心寺教会
守護神(持国天王)
老尼のお話の部屋


【守護神とは、一般には国家や地域社会、個人を守る神・諸尊等を言います。】

 「持国天」は「帝釈天」に仕える四天王の一人で、東方を守護する方です。
国を治める力を持ち、「国家安泰」「家内安全」の神と言われます。

 法華経の「陀羅尼品」に於いては、天上界で音楽を奏でる「乾闥婆」に囲まれて佛前に進み、 
「世尊、私も『陀羅尼神呪』を以て、法華経を信じ持つ者をお守りいたします。」
と申し上げ、呪文を唱えました。
 「いやしくも生命有る者は、皆、法華経に帰依すべきである。しかし、実際にはそのようにいかない。
それは人々の中に
『正定聚(しょうじょうじゅ:人間として正しい生き方をする人)』
『邪定聚(じゃじょうじゅ:人間として正しい生き方が出来ない人)』
『不定聚(ふじょうじゅ:これら二つの中間にあり、コウモリのように勢いの強い方に傾く人)』

四天王(あらすじで読む日本の仏像より)

仏の根本の教えをしっかりと捉え、その心に
随順して教えを述べる事が大事なのです。これらの事をいつも心に念じ、行じていけば、法華経は必ず弘まるのです。自分たちも陰ながら力を添えて守ります。」
と、誓われました。
続けて
「この神呪は四十二億という多くの仏の説かれたものです。もし、この修行者を悩まし、害を加える者は、四十二億の仏を侮辱したと同じ罪に当たるのです。」
と言って、法華経受持の人の守護神となられたのです。

の三種類がいるからです。」
そして
 「正定聚は、僅かの人たちであるが
法華経を信じて弘めなければならない。
そして、極悪と言われる人も見捨てる事
なく、正しい教えを知らせる心を持たなく
てはならない。
自分の行いが正しければ、自然に周囲の
人は感化されるのです。
仏の教えは、夜空に光る星のように優れ
ています。
悪い者が間違った考えを捨てて、正しい教
えにつくように祈ることです。