秋の朝

静かな朝でした。
久し振りに散歩に出ました。
田圃にでると甘く日向くさい懐かしい香りが
身体一杯に押し寄せてきました。
あゝ稲の匂いと分かった時
たわわに稔る稲の穂に向って
「ありがとう。豊作でよかったね」
とつぶやいていました。
たんぼ道を歩きました。
子供の頃遊んだ種々の草がありました。
何度か通って思い出に浸り、集めた写真です。

おなもみ

衣服によくつくので追いかけっこをして
投げあった。

めなもみ(くんしょうぐさ)

衣服の胸につけて遊んだ。

いぬたで(赤まんま)

穂をこいで赤飯といって・・・・(ままごと)

つゆくさ(ほたるぐさ)

花の汁で布を染めました。(ままごと)

ちからしば(栗のいが)

穂をこいでそっとまるめると栗のいが。(ままごと)

おおばこ

穂の茎を取って綱引き。切れた方が負け

めひしば

洋傘として閉じたり開いたり。(ままごと)

からすうり

実が赤くなったらままごとに
中の種は大黒様と呼んだ。

いのこずち(どろぼうぐさ)

遊んで家に帰るといっぱいついていて
取るのがたいへん。

がま

穂を取って布団にしたり
枕にしたり。(ままごと)

こごめかやつり(かやつり草)

茎を裂いて四角の形を作り
上手を競いました。

老尼のお話の部屋
妙心寺教会