さん
さい
日本の気象観測史上かつてないと言う猛暑の日が続いてをります。
又、一方では、大雨による土砂崩れ洪水等の被害により尊い生命まで失わ
れてをります。そして又例年になく早い時期に台風が発生し、その被害を甚大
にしてをります。
佛の教えの中に人の心がすさむと世の秩序が乱れ、その精気が天に昇り天
災が起きると説かれてあります。天災とは、「火災」「水災」「風災」の三を言い
ます。今、日本はその天災に見まわれてゐると私は思います。そして天罰とは
『天帝が加える罰、天のとがめ』と辞書にありますが、現在の世相を見る時、私
達の心の在り方の間違いを知らしめる為、天が警告を発してゐるのではないで
しょうか。
又、「三災」に「飢饉(ききん」「疫病(えきびょう)」「刀兵(とうびょう)」とあり、
この地球上を見る時この三災(人災)により人々は不安と憎しみの中でもがき
苦しんでゐるように思われます。
私は、この現況を見て私達の出来ることは何かと考えました。それは私達一
人一人が本当に心の浄化を願うことです。
釈尊(しゃくそん)は人心が荒れ世が乱れるであろう今の世代の為に、
「妙法蓮華経」という教えを残され、それをよく聴き、よく観、素直に実行する
ことが大切であると説かれ、日蓮聖人はその実行方法として
「南無妙法蓮華経」と唱えるという行法を残されました。私は現在、同信の法友
と共に日毎「南無妙法蓮華経」と唱え人心が浄化され真の平和の日が一日も早
く参りますよう祈ってをります。
どうぞこれを御覧になった方々私達と一緒に釈尊の教えのまゝ素直に
「南無妙法蓮華経」とお唱え下さいますよう願ってをります。 合掌
平成16年8月