妙心寺教会
謹賀新年
老尼のお話の部屋
平成23年1月1日
【一隅を照らす】

皆さん「一隅を照らす」とういう言葉を聞いたことはありませんか。
 この言葉は、伝教大師が「一隅を照らす国宝的人材を養成したい」等の悲願を込めて、「山家学生式(さんげ
がくしょうしき)」を著述して、時の国主「桓武天皇」に奏上した文の中にあります。 また、文の一節に、
「国宝とは何者ぞ、宝とは道心なり。径寸十枚、これ国宝にあらず。一隅を照らす、これ則ち国宝なり。」
 とあるそうです。
「道心」とは、仏道を求めて、お釈迦様の
教えに従って生きる人のことを言います。
 「径寸」とは、直径が1寸もある財宝
(金貨)のことです。
 「一隅」とは、私たちが今置かれている
場所のことです。
 「お金や財宝は、国の宝ではなく、家庭
や職場などの自分自身が置かれている
場所で、精一杯に努力し、明るく光り輝く
人こそが、何物にも代え難い国の財宝で
ある。」
と、説かれています。
 新しい年を迎えました。
 本年は、自らが「一隅を照らす」灯明となり、自分達が住む地域の人々に、また知人に、少しでもお釈迦様の御
心をお伝えできますように努力することを教会の目標と定めました。
 皆さんと共に手を携えて、この目標に向かって精進致したいと念願しております。

 合掌
  【任命書の授与】       【祖廟前にて法味言上】     【久遠寺にて記念撮影】

                【平成22年祖廟輪番御奉仕】