【バレーボール合宿】
【創立当時の妙心教会】
 来たる4月29日には、「妙心教会護持会総会」と「第四十五回涌唱会発会記念日」を迎えます。
 昭和50年1月に、中野家の一間を借りて妙心教会が設立されました。
 そして、昭和56年9月に本堂を新築して、現在の場所に移転しました。

 この本堂が出来た頃、副担任は教員を務めながら小学生の
「ミニバレーボール」の監督をしていました。本堂が出来たので
多人数の宿泊が可能になり、副担任が以前から温めていた「社会体育の一環として『お寺体験』を行ってみよう」という計画が持ち上がったのです。
 「皆で同じ体験をし、同じ釜の飯を食べて絆を深めよう」というのが主旨ですが、私から一つお願いを加えました。それは「食事の時に食法を唱えよう」という事です。
 しかし、経本に載っている食法は長文で難しいのです。そこで
「皆が覚えやすい食法を作ってみよう。」
と考え、次のような文を作りました。

「食法」
我等今、安んじてこの飯食を受く。皆これ本仏の慈悲なり。願わくば、これによって心身を養い、信行を成就し、仏恩、国恩、同朋の恩に報ぜん。南無妙法蓮華経。いただきます。


 この食法は信徒の方々にも伝え、行事等の食事の時には
合掌して唱えました。現在では、団体参拝や行事・行脚等の折りには、皆さんが自然に合掌してこの食法を唱えています。
 また、合宿に参加した保護者の方から
「子供と一緒に食法を覚え、今でも家で唱えています。」
というお話も伺いました。

 小学生のバレーボール合宿から、もう30年以上が経ちました。
これからも、この食法が広まり唱え続けられる事を心から願っています。




平成31年4月1日
妙心寺教会
老尼のお話の部屋
【亡夫と建築前の土地で】
食法
【本堂と客殿が完成】