平成25年8月1日
妙心寺教会
老尼のお話の部屋
仏教とは(31) 葬儀の後で

(1)僧侶には
 昔は葬儀終了後に改めて寺へ出向き、お礼と共に御布施をお渡ししていました。現在では法要後に僧侶の控え
室で御布施を渡すようになりました。
 戒名と読経への御礼は、白無地の封筒で表に「御布施」や「御礼」と墨書きします。
僧侶が多人数の場合は導師の住職に一括して渡し、「まとめてありますのでよろしく」とお願いします。
(3)埋葬の日を決める(納骨)
 精進落としが済むと、親族だけが残る場合が多いと思います。
 この時に、七七忌(四十九日忌)や納骨の日取り、連絡をする方々の範囲などを相
談しておくと良いです。
 現在では、火葬場からすぐに埋葬なさる方、散骨、樹木葬等々、納骨についての考
え方が様々に変わってきています。
 しかし、その後の仏事は、遺族が心の傷を故人とともに癒す意味も含めて行いたい
ものです。

(4)忌日について
 中国の唐の時代に、沙門「蔵川」によって「仏説預修十王生七経」、略して「十王経
」が創作され、日本に伝わりました。
 同経によると、死者が冥土に行くにあたって

(2)世話人について
 精進落としが終わったら、受付の世話役から事務の引き継ぎをします。
 「芳名帳」、「香典(現金と封筒)」、「供物帳」、「弔電」、「弔辞」、「出納帳」、「領収書」、「請求書」などを受け取り
ます。現金はその場で照合を済ませます。
 また細かい物などを世話人が立て替えている場合もありますので、それも忘れずに聞くことも大事です。
 世話人の御礼、その他の方々への御礼については、隣り組のある場合には御礼の金額が決まっている場合があ
ります。また、地方によっては親戚の人たちがその金額に足して御礼をしたり、エプロンなどを御礼として差し上げた
りする場合もあります。
 世話人の方と相談して、それに従うと良いでしょう。


「初七日 秦廣王」、「二七日 初江王」、「三七日 宗帝王」、「四七日 五官王」、
「五七日 閻魔王」、「六七日 変成王」、「七七日 泰山王」、「百ヶ日 平等王」、
「一周忌 都弔王」、「三周忌 五道輪転王」
の所を過ぎ、その裁断を受けて未来の生処が定められるとされています。
 この経は日本の国民性に相応し、故人の追善供養が定着して、現在でも忌日に仏事を営むようになりました。
 要は、その仏事を営む事によって死者の追善を行うとともに、遺族も日常の生活を振り返り、仏事の大切さを知る
機会となるために、この七七忌や年回忌が行われているのです。

忌日について、詳しくは「老尼のお話の部屋」20年6月〜21年4月を御覧下さい。
http://www2.tba.t-com.ne.jp/myoushin-ji/newpage13.htm