平成24年4月1日
妙心寺教会
仏教とは(15) 格天井・水引・焼香炉
老尼のお話の部屋
【格天井(ごうてんじょう)】 
 天蓋(てんがい)を見る為に上を向いたら、天井も
見て下さい。
 寺院の天井は、天井板の下に格子のような枠が付いて
います。これを格天井といいます。
多くの寺院では、この格子の間に檀家の紋や四季の花
などを描いた平らな板が入っています。
 古刹の浄蓮寺の格天井は、金色の模様が打ち出された
革張りで、これは初めて拝観しました。
 また、龍などの絵が天井一杯に描かれた寺院もあります。
宮大工のT氏に「何故格子になっているの」と聞くと
「屋根の重さを支えるためと、本堂の音響を良くするた
めです」と教えていただきました。
【格天井】
【水引】
  【水引】
普通、「内陣」と「外陣」の境の手前に
「焼香台」が置かれ、一般の檀信徒の
方はここで焼香をするのです。
 正面に目を移しましょう。本堂は、「内陣」と「外陣」の二つに区切られています。本尊が祀られている高い場
所は、床も一段高くなっています。それを「内陣」と言い、今私たちが立っている場所は「外陣」と言います。
 そして、その境には天井から欄間が下がっています。その欄間に美しい布幕が掛けられています。その幕
を「水引」と言います。この「水引」は丸柱に添って垂れている場合もあります。
これらは堂内の荘厳具なのです。
【立焼香台】
【格天井】
【格天井】
【格天井】