平成24年2月1日
仏教とは(13) 仏具・荘厳具
今月からは、寺の本堂にある種々の事物のお話をいたします。
では、御一緒に山門をくぐり、寺の本堂に入りましょう。
【礼盤(らいはん・らいばん・高座)】
扉を開けるとすぐ近くに、住職が法要の時に座る台が
あります。これを「礼盤」といいます。
「礼盤」は、導師が仏(本尊)を礼拝し供養するためにあ
ります。高くなっているので、高座とも言います。
本堂に向かって正面には、導師用の経机(導師机)が
置かれ、右脇の卓には「磬台(けいだい)」が、左脇の卓に
は「過去帳」が置かれます。
【磬台(けい)】
導師が、礼盤上で法要を行う場合に使用する法具です。また、
式衆に合図をするためにも使用されます。もともとは中国の古い
楽器でしたが、それを仏事に取り入れられたと言われます。材質
は、もとは石でしたが、現在は金属製に変わりました。打鳴らしと
違って、音の余韻が少ないのが特徴です。
【曲録】
【過去帳】
【磬台】
【曲録(きょくろく)】
法要の際に導師が
座る椅子。
【過去帳】
「霊簿」や「冥帳」とも言います。
寺院では創立の縁由、沿革、開祖、
開基の事蹟、変遷記録などを詳し
く書き記すとともに、檀家、外護者、
信徒等の法号、俗名、死亡年月日、
行年なども記載します。
当道場の礼盤 【過去帳】から右回りに、【鏧丸(かなまる)または打鳴らし】、【導師机】、【磬台】、【曲録】
また、「二畳台」と言って
畳を2枚重ねて紋縁を施し
て高くしたものを、「礼盤」と
して使われることもあります。
【導師机】
【二畳台】