平成23年11月1日
妙心寺教会
仏教とは(10)  各宗派
老尼のお話の部屋
 日本の仏教は様々な宗派に分かれています。その中の主な宗教について簡単に記してきました。他には下記の
ような宗派があります。
宗名 開祖 創立年
法相宗 道昭  660年
華厳宗 審祥  740年
律宗 鑑真  759年
普化宗 虚無僧 1200年代
時宗 一遍 1276年
黄檗宗 隠元 1654年
【日本の仏教の本尊】
 「本尊」とは本堂の中央に置き、礼拝の対象とする尊像です。
 宗派によって「本尊」が異なるのは基となる御経が違うからです。例えば法華経を基にしている宗派は釈迦牟
尼仏を本尊とし、浄土三部経を基にしている宗派は阿弥陀仏を本尊にします。
 また、教義の規範となるものを表しているのが「印相」です。
【華厳宗:東大寺】
【法相宗:薬師寺】
近頃は、様々な名称の仏教が弘められています。詳しいことは菩提寺様等にお聞き下さい。
釈迦牟尼仏 施無畏印(右手):不安を取り除く。与願印(左手):願いを聞く。
       ※日蓮宗、曹洞宗、臨済宗、天台宗など
阿弥陀仏 妙観察智定印(九品来迎印):極楽往生の最上級を表す。
        ※浄土真宗、浄土宗、真宗など
大日如来 智拳印:一切の無明煩悩を滅して仏の智を得る。
        ※真言宗など
薬師如来 施無畏印と与願印で、左手に薬壺を持つ。
        ※法相宗(薬師寺)など
「仏教とは」は、これでひとまず終わりです。
 来月からは、「仏具」についてのお話をする予定です。 
  【釈迦牟尼仏】
【薬師如来】
【大日如来】
【阿弥陀仏】