平成26年8月1日
妙心寺教会
日蓮聖人を偲んで 私達の行脚の旅(1)
老尼のお話の部屋

【はじめに】 
「あなたたちの行脚について書きなさい。」
と中野先生から言われ、平成14年から始
めている行脚を、もう一度まとめてみること
にしました。
 現在のメンバーは7名で、全員が女性で
す。家庭や仕事の都合があるため、まだ全
員が揃って行脚した事はありません。仕事
の都合で、途中から参加出来なくなる方も
います。でも、行脚する時の心はひとつです。
 最初は佐渡を目指しました。そして、4年
間かかって平成18年には佐渡の地を踏む
事ができました。その後、鎌倉から身延ま
で歩き、現在は身延から池上を目指してい
ます。池上本門寺には全員が一緒に着き
たいと願っています。

 
【行脚の始まり】
 平成14年5月、教会の団体参拝旅行は
鎌倉でした。大聖人の佐渡への長い旅は、
この地から始まったのです。
「そうだ!佐渡まで行脚で行こう!」
と突然に思い立ちました。中野先生にこの
気持ちを話したところ
「先代(渡辺妙祥尼)も『佐渡まで行脚で行
きたかった』と言っていたよ。まずは東松山
の妙昌寺から始めてみたら。」
とアドバイスしてくださりました。
 この妙昌寺は、中野先生が若い頃に唱題修行をされたところです。そして大聖人の佐渡流罪の折に、
一緒についてきた弟子達が
「これより先は同行ならぬ。」
と帰された場所だと言われています。
まさに、私たちの行脚の出発にふさわしい場所だと思いました。
3名の方々が
「一緒に行きましょう。」
と賛同してくれました。

 「大聖人の行かれた道を歩いて、少しでも心を寄せたい」
ただこれだけの思いから、私たちの行脚の旅は始まったのです。

第一回 平成14年10月23日 東松山「妙昌寺」から東武東上線「武蔵嵐山駅」 約6km
第二回 平成14年11月27日 「武蔵嵐山駅」から関越自動車道「嵐山P」 約6km


 朝勤を終えて10時30分出発、夕方には戻ってきました。今までは3kmくらいしか歩いたことがなかった
ので、皆がかなり疲れてしまいました。
 中野先生が
「私が妙昌寺へ行ってた頃は、この辺をやはり6kmくらい行脚をしてから、その後唱題修行をしたものです。」
とおっしゃるのを聞いて、皆、
「すごーいっ!」
と思わず声をあげました。

「行脚の決まり」を作りました。
①朝の出発時刻は8時位とする。
②電車を利用し、駅から行脚を始める。
③その日に歩けるところまで進み、最寄りの駅から戻る。
④次回はその駅から始める。


こうして、拙いながらも私達の佐渡への行脚の旅が始まったのです。
砂利道が多く、地下足袋の底が薄いので、一歩進む度に足が痛かったのを覚えています。