平成26年7月1日
妙心寺教会
撃鼓行脚頭陀行(7) 終わりに
老尼のお話の部屋

 行脚修行の服装は、白の修行衣の上下です。得度者は黒
の法衣の場合もあります。白の手甲・脚絆、白の地下足袋を
身につけ、男性は大黒頭巾、女性は紫の頭巾で、白の頭陀
袋を首にかけます。
 団扇太鼓は、尺三寸(直径40cm)、男性は尺五寸(直径4
6cm)を持ちます。撥は木製で、手製です。
 所作は、左足から歩き出します。六歩で題目を一唱します。
長い間歩きますので、一唱おきに題目を唱えます。先導のい
る場合は、必ず先導の歩いた跡を歩きます。また、道を曲が
る時や道路を越える時、信号待ちの時の所作も定められてい
ます。
 数名で行脚する場合は、間隔は1.5~2mと定められていま
す。
 定められた通りに行えば、どんなに人数が多くても揃って行
脚ができるのです。
 これ以外の細かい事は、随時話し合って決めていきます。

 
【団体参拝 山梨 円実寺】
【団体参拝 富士山 経ヶ嶽】
【行脚修行のこれから】
 まだまだ忘れられない思い出はありますが、これが私の行脚修行の思い出です。
 私は、体調を崩して救急車で入院したのを機に、今は行脚修行をしていません。
 
 年に一度、日蓮大聖人ゆかりの寺を団体で参拝することにしています。その時に、行脚で参拝している
のです。現在では行脚修行をなさる寺院は少ないので、行脚で参拝すると、とても喜んでいただけます。

 また、弟子たちは日蓮大聖人の足跡をたどる行脚修行を、ここ十数年続けています。
 次回からは、その人たちにも話をしてもらう予定でいます。

【行脚修行の行規】