第１回　平成１９年４月１０日
第２回　平成１９年５月２３日
第３回　平成１９年６月２０日
第４回　平成１９年９月２６日
第５回　平成１９年１０月２６．２７日
第６回　平成２０年４月４．５日
第７回　平成２０年８月６．７日第８回　平成２１年４月５．６日
第９回　平成２１年１０月２３．２４日
第１０回　平成２２年３月２９．３０日

【今日まで、そしてこれからも】
　大聖人の跡を歩けば歩く程、様々な方々がいかに大聖人をお慕いしていたか、身を以て感じる事ができました。
　そして、沢山の方々にお世話になりました。快く招き入れてくださったお上人方、奥様方。西瓜を出してくれたお蕎麦屋さん。昼食を食べ損ねた私たちのために、行きつけの店に電話をかけて店を開けてくれたお巡りさん。タクシー券をくれたおじさん方。書き尽くせない方々の手をお借りしてここまで歩いて参りました。この場を借りて改めて御礼させていただきます。
　池上まではあと少し。でも「伊豆にも行きたい」、「京都も奈良も行脚したい」と、私たちの旅はまだまだ続きそうです。

　　　　　　　　　平成２７年５月１３日　山田浄鏡

【猿の話 その２】
　平成２４年１０月３日。いつになく順調に行脚が進み、御坂峠を越えて河口湖手前の「天下茶屋」に着いたのは午後１時前でした。後は山を下りて河口湖畔の宿に行くだけです。
　この道は細い道なので、途中の案内板で再度道の確認をしてから進みましたが、通行止めになっていました。そこで、少し下って別の道に出てから河口湖へ行こうと歩き出しました。
　ところが、いくら進んでも下りの道が見つからないのです。あたりが薄暗くなってきた頃にようやく見つけたのは天上山のロープウェイ駅へと続く道でした。細い山道を歩いていくと、幅が５０センチくらいしかない崖沿いの道になりました。太鼓を叩くのを止めて慎重に歩いていると、目の前を何かが横切りました。そちらを見ると、なんと３０匹以上の野猿たちがこちらを見ているではありませんか。震える心を抑えて
「今から太鼓を叩きます。もう一人叩ける人がいたら一緒にお願いします。」
と言って太鼓を叩きました。
「南無妙ー法ー蓮華ー経」「ドーーーン」
大きな音が響き渡り、あっという間に猿の群れはいなくなりました。
「あの時猿に気がつかなかったら・・・。」
と思うと、今でもぞっとします。
　苦労して辿り着いたロープウェイの駅はもう閉まっていて入れず、真暗な山道を皆で大きな声でお題目を唱えながら河口湖駅まで歩きました。
　全員疲れ果ててしまい、次の日の行脚は午前中で終わりにしました。

※この時の詳しい話は中野先生のブログ「修行の中で」平成２４年１０月６．７．８日にあります。

【猿の話 その１】
　平成２２年１０月２２日。久遠寺を出発して東谷の山道を歩いていると、左手の藪の中から猿が一匹出てきま
した。私たちの１０メートルくらい先に座り込んで、太鼓の音に驚きもせずにずっとこちらを見ています。そばま
で行くとサッと走って、また１０メートルくらい先に座るのです。
　猿が出てきた辺りを見ると、小さな社がありました。「近づくと先で待っている」、この繰り返しが続きました。
まるで道案内をしてくれているようです。やがて薮の中に入って出て来なくなりました。しかし、ふと傍らを見る
とその猿がじっと私たちを見ているのです。一瞬目が合い、心が「ぽっ」と温かくなりました。
　日蓮大聖人をお連れした白猿の話を思い出しました。また、猿は「帝釈天のおつかい」とも言われています。
　今日から新たな旅を始めた私達を
「守っているよ。」
と励ましてくれているような気がしました。

【妙石庵】

【明神峠で拾った鹿の角】

【久遠寺から池上を目指して】
第１回　平成２２年１０月２２．２３日
第２回　平成２３年３月２９．３０日
第３回　平成２３年９月２１．２２日
第４回　平成２４年４月４．５日
第５回　平成２４年１０月３．４日
第６回　平成２５年４月３．４日
第７回　平成２５年１０月９．１０日
第８回　平成２６年１０月８．９日

【御坂峠から河口湖】