DVD-BOX 特典映像

 多分、BOXだけの特典で、BOX-Tの第七巻にプレミアムディスクが封入されています。
出演者は出て来ませんが、作品作りへ中心的に関った人たち(恩地日出男(監督)、市川森一(脚本)、清水欣也(元日本テレビプロデューサー))が作品について語り合います。
  
 そちらについてはまず置いておいて、他の特典のご紹介。
●キャラクター&プロフィール
●ペントハウス
(貼ってあるポスター、高倉健のポスターと書いてあるものの、私の印象に残っている    のは『時計じかけのオレンジ』のポスターとロートレックの絵のポスターだった気が)
●ベストセレクション
(脚本家の市川氏の選んだ3シーン。第3話「ヌードダンサーに愛の炎を」第24話「渡辺綱に小指の思い出を」第26話「祭りのあとにさすらいの日々を」より)
●作品リスト
(監督、脚本、ゲスト)
●和田誠氏の描いたショーケンの似顔絵
(当初、オープニングで使う予定だったらしいです)
●放映当時のポスター
●販売されたグッズについて

 で、作品に関っていた人たちのお話。
  冒頭、水谷豊演じる乾亨は、最初、日野正平に話しを持って行き、次に湯原昌行に持っていき、でも断られて決まらなくて、そこでショーケンが連れて来たのが水谷豊。
 さて、市川氏の語る水谷氏との出会い、面白いです。驚くほど暗かったらしいです。
 清水氏によると、番組内容が決まる以前に、亨のポマードは決まっていたそうです。
  ちなみにあとから水谷氏が語ったところでは、連れて行かれてポマードを塗ったくられて、すごく恥ずかしかったらしいです。しかもどんどんおかまになっていくし、多分、本人は最初は抵抗があったんではないだろうか、なんてことが語られます。
 カメラの人の苦労なんかも。でもだからこそ、ドラマに自然な雰囲気があるんでしょうけれど。第2話にゲスト出でた緑魔子は、ヌードシーンに本当のすっぽんぽんで現れて、なんていう話から、そのシーンのこぼれ話での水谷さんの話が可愛らしいです。
 すっぽんぽんの女性が目の前に来たら、そりゃ、同性でも目線がおかしなところにいっても仕方がない気がしますけれど、目線がいってしまったから、恥ずかしくてそのあとのフィルムの確認に出たくないと監督に言ったのだとか。
 さて、放映回数が進んでいくうちに、水谷さんがロケ地でサインを求められる数がぐんと増えて、その時点ではほとんど新人だったものの(いえでも、子役からやってる方なので、芸歴はあるんですけれど)どんどん人気が上がっていくのが分かったらしいです。
 二人が良く唄っている「たまらん節」は、萩原さんのアドリブなのだそうで。で、それを受けて市川氏は、脚本に「たまらん節」を挿入するようになったそうですが、そうすると唄わなかったのだそう。予定調和が嫌いらしいです。
 70年代の初めは、反体制の学生たちが戦いに敗れて、なんだか希望もなくなって、というのと、そのあとに来るやさしさの時代との丁度狭間で、その時代の雰囲気が上手くドラマに反映されている、というようなお話も。