
東洋医学のお話
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今日2005年1月10日の朝日新聞の一面にこんな見出しがあった。
「はり・灸・マッサージ治療」
「ツボの位置日中韓で差」
だそうな。
教科書的なツボの数は360個くらいなんですが、そのうちの92箇所が違うんだそうです。
ツボを探すのにまず知らなくてはいけないのが「骨度法」と言う尺度。
例えば、手首から肘のしわの長さを1尺と決めそこからツボを探すと言う訳。
手首から3cmにしてしまうと、体格の差が誤差になる。
どんな人でもその長さを1尺にすれば体格差は出ないと言う訳。
で、この手首から肘の長さ日本と韓国は1尺にしているんですが、
中国は1尺2寸5分としているので、ここに部位の差がでる。
同じ表現でツボと取るんです。
例えば「内間」というツボ手首から上2寸と日本も中国もなっている。
が、骨度法の基準が違うから少し差が出るのだ。
まぁ、ツボなんて反応点ですから、多少の差はたいしたことでは無い。
大体近くあるツボの使い方と効能はほぼ同じ。
しかし、読むと結構位置に差があるツボもあるようで、ちょっと効果にも差が出そう。。。
どうなのよ??実際??
しかも、「要穴」と言われる臨床上良く使われるツボに差がある。。。
うーん。僕はどちらかと言うとツボは意識しない派(解剖派)なので、たいして重要でないけど、経絡治療
などツボの位置を重要視する会派はこの先どうするのだろう?
日本で中国流で活動している方々は中国流のツボの取り方をするようです。
ツボの差はお互いの国で試行錯誤しながら位置が変わっていったのでしょう。
日記にも書いたけど、スポーツ選手に鍼灸のファンが多くて、それが世界に広がっているようで、欧米で
も鍼灸の研究がされているのです。
日本より積極的に研究しているくらいです。
なんせ、日本は鍼灸は職業訓練の色の濃い「専門学校」で学びますからね。
他国は大学ですから、研究で遅れをとるのは当然と言えば当然。
この夏までに統一するそうです。
そしてWHOに認定してもらい、世界的な共通言語としてツボの名前が使われる事になる訳だそうです。
いくつか覚えなおさないといけない事になるかもしれませんね!
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