東洋医学のお話

経絡治療
経絡治療の講習会を受けてみた。
今回は学生が対象。
元々、僕は東洋医学というものをあまり重視していない。
筋肉や神経を対象としている。
経絡と言うのは、解剖学的に証明されているものではなく、思想的なものです。
気は物質である事が前提になっていて、経絡上を一日50周回るとされている。
流れる順序としては、肺の経絡に始まり、大腸、胃、脾、心、小腸、膀胱、腎、心包、三焦、胆、そして肝 の経絡で終わる。
一般の人むけに言えば、胸→手。手→頭。頭→体幹→足。足→胸の順番にツボが並んでいて、
その順序で気がクルクル巡っている。とでも言いましょうか??
昼は体の浅い部位を巡り、夜は深い所を巡る。らしい。。。
この気の流れるいわば「道路」で、この気のめぐりを重視するのが経絡治療となる。
だから、ハリの刺しかたは、非常に浅い、数ミリ。
手技も独特で補寫を重要視する。
つまり、気が弱いなぁと思ったら、補う。強いと思ったら寫す。
その判断材料が「脈」なんですね。
トウコツ動脈に人差し指、中指、薬指当て、それぞれに臓腑を割り当てて、どの経絡の病変かを調べる 訳。
で、「証」立てて治療に移る。
もちろん、簡単な問診をして、脈と一致すればシメシメ。となるが、違うとなかなかどうしたら良いのでしょ う??
僕には分からない。
確かに面白い治療法で、効果もあるからファンが多いのだろうが、
僕は「脈」っていうのはちょっとした事で変化してしまうので、治療を行う上での根拠にはならないような 気がするな。。。
中医学では、患者の訴えと病気のストーリーを重視していて、脈は参考程度にしか診ない。
虚実の判定には便利ですけど、臓腑を特定するのはどうなんだろう??
やはり、訴えとストーリーの方が重要な気がする。。。
さらに、中医学は気を送ると言う意味なのかは分からないが、深いハリを得気がでるまで、
激しい手技を加える。
経絡派は細いハリで患者側は刺されているか分からない位。。。ホントミリ単位。

鍼灸師は脈を診れた方がより「らしい」ので少し訓練してみよう。
たとえ治療スタイルが「経絡派」でなくても指標の1つになるかもしれない。。。
患者の訴えは、筋骨格だけとは限りませんからね。。。




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