皆さんは、どのような動機で、田舎暮らしを始めたいのでしょうか? 

 管理人の場合は、フォーラムの最初に書いたとおり、某OA機器メーカーに勤めです。色々の理由でサラリーマン生活に疑問を持ち、大事な人を支えもっと人間らしい暮らしをするために、田舎に移住する事を考えています。今の暮らしと比較したのは、北海道は、鶴居村の某民宿の親父さんの所の暮らし方でした。(詳しくはこちらへ
 道東の時間と空気は、私達を癒すのに最適です。いつかは、そこで、ドサンコを飼いながら暮らすのが夢です。

 ここでは、管理人が研究している、田舎への移住について考えて行きます。

 1.田舎暮らしを始めたい動機のパターン

 田舎暮らしを始める動機は色々有りますよね。大雑把に言えば、

   @土地が気に入った
   A陶芸や木工加工等の最適地へ
   Bとにかく、都会を離れたい
   C田舎の跡継ぎ
 
 @は、管理人と同じパターンです。ここが気に入ったから移住したいです。すでに住みたい地域は決まっていますから、そこで暮らすために、住む所と仕事を手当てすれば移住できます。とはいえ、移住するには、かなりのハードルがありますので、『気に入った土地に絶対移住するぞ!』という、強い動機付けが必要です。本HPでは、同じような目的をお持ちの皆さんを応援していきます。まあ、住む所を手にするには、それなりの注意点がありますので、宅地建物地建物に関するコラムを参照してください。仕事については、次のコーナーで考えていましょう。

 Aも、すでに移住したい地域が決まっているか、住みたい条件がありますよね。かなり強い動機がありますから、実現は近いと思います。すでに、陶芸や木工の技能をお持ちなら、住む所さえ手当てすれば良いわけですから、比較的ハードルは低いと思います。

 Bの場合は、ちょっと動機として弱い様な気がします。『なぜ都会を離れたいのか?』もう一度、動機を確認してください。移住するとなるとかなりハードな現実が待っています。動機が弱いと、挫けてしまいます。

 Cの場合は、住む所はすでにあります。職業も一応準備させていますよね。一番ある意味では、羨ましい環境かもれません。

 2.田舎暮らしの基盤を考える

 都会だろうと田舎だろうと、生きていくには、何らかの収入源が無いと駄目ですよね。また、生活基盤を支える仕事は、都会だろうが田舎だろうがそんなに大きく変わることは有りません。それぞれの職業について、考えて見ましょう。

    @農業・酪農を始める
    Aペンション経営
    B自営業
    Cサラリーマン
    D公務員
    E専門職

 @いきなり農業・酪農を始める事は実際問題として不可能だといえるでしょう。しかし、やる気と強い意志さえあれば夢は実現できます。大正時代、ある知識階層の方が北海道は道東の鶴居村に入植しています。この方は、いきなり入植せず北見で小作の仕事をして経験をつみました。また、海外の最新情報も常に入手して、当時東京でも口にする事の無かった玉ねぎやアスパラの自家用栽培と、入植地に最適な酪農経営をしています。昭和初期の釧路湿原の淵で、自給自足で文化的生活をし、家族を養って来たのです。有る意味、宮沢賢治以上の人物です。詳しくは、伊藤重行著『釧路湿原の聖人・長谷川光二』(学文社 刊)をご参照ください。
 先人の知恵を見ても、事前準備を十分する必要があります。これにうってつけのものがあります。各地では、定住人口を増やそうと、各種講習会や研修生を募集しています。それらの受講生であるなら、かなり有利な条件で土地の賃貸や融資を受ける事ができます。昔の農家は、家族だけでの経営でしたが、今は、農業法人と言って、法人組織でその社員として働くケースも出てきました。これは会社勤めと同じで、職種が農業というパターンです。いずれも、住みたい地域の役場や農協へお問い合わせください。
※はじめから100%農家でなく、半農その他業種で生計を目指す方がいいでしょう。
※家庭菜園だろうと、農業体験することをお勧めします。管理人も実験農園を行っています(業務日誌参照)。頭で知っているだけより、実感として「知っている方が大事です。

 A旅行先のペンションオーナーを見ていると、自然の中でのんびりしていて羨ましいな。自分も田舎でペンション経営することを夢見る人も多いと思います。しかし、ペンションだろうと会社だろうと、経営となると生半可な気持ちでは成り立ちません。出来ては消えるペンションを見ているといかにこの業界が厳しいか分かります。
 そもそも、どれだけの集客があれば経営が成り立つのか?その為には、その土地の魅力は?ペンションの立地条件は?四季を通したお客の動向は?ターゲットとする客層は?自分がサービス業者としてやっていけるのか等、リサーチすべきことは多いです。成功者の事例では、ホテルとかで接客のイロハを学んだ上で、オーナーとして独立した方が成功しているようです。
 実際の経営を始めるには、『調理師免許』と『旅館業の許可』(ペンション・民宿は条件が緩やか)が必要です。

 B自営業というと、広範囲ですが、都会でも自由業をなさっていた場合は、田舎に引っ越しただけの状態ともいえます。作家にしても、ソフトのプログラマーにしても、インターネットのブロードウエー環境さえあれば、住む所の制約は以前より少なくなっています。カメラマンや野外インストラクターの方は、地元に根ざした活動が出来るので、有利ともいえます。陶芸・木工業の場合も、農家のケースのような研修制度がある場合があります。今までと全然畑違いだったとしても、やる気さえあれば、道はおのずから開けます。住みたい地域の役場や職業訓練校等へお問い合わせください。

 C田舎でも、地方都市といわれるところなら、それなりの企業があります。もっとも、ある程度年齢が上だと、再就職は厳しいのは、都会も田舎も同じですが、企業数が少ないのでさらに厳しいのが現実です。

ここでは、田舎暮らしを始める動機と、その実現方法を考えて見ましょう。少しづつ書き増していきます。ご期待ください。

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 D公務員といっても役場勤めだけでは有りません。自然公園のレインジャーと言われる方も、(準)公務員といえます。もっとも募集人員自体が少なく、採用されるのも至難の業ですが、なんとか採用されれば、自分の好きな環境で生活できます。

 Eここで言う専門職は、医者・弁護士・看護師etcの資格職です。この場合は、地方では、圧倒的に人手不足なので、普通のサラリーマンより再就職や独立は有利でしょう。ただ、今までの人脈とかなくなるので、困難はありますよね。

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ご期待ください。