中国北部からシベリア原産の大形の多年草。根を薬用にするために栽培され、しだいに観賞用の園芸草花としてしたしまれるようになった。
高さ60〜80cm。葉は光沢があり、あらく切れこむ。5〜6月に、直径20cmぐらいの大きな花がさく。花形、花色ともに多彩である。セイヨウシャクヤクはシャクヤクをフランスで改良してつくられた品種で、花がうつくしいのを愛され栽培されている。
八重咲きの変種も多く、白花の種がアメリカの庭園で人気がある。南ヨーロッパの山地の森に自生する種はアメリカでよく栽培され、紅色または濃赤色の花がさく。
山地に生える種は環境条件がよければ高さ約4mになる。アメリカでは挿し木と接ぎ木によってふやす。
分類:ボタン科ボタン属。ボタンの学名はPaeonia suffruticosa。
シャクヤクはP.lactiflora。セイヨウシャクヤクはP.lactiflora var.sinensis。
山地に生える種はP.moutan。
" Microsoft(R) Encarta(R) 97 Encyclopedia.
|