紅花 95.5.12 パステル

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ベニバナ Safflower

古くから紅色の染料をとるために栽培されているキク科の一年草または越年草。スエツムハナ(末摘花)(→ 源氏物語)、クレノアイ(呉の藍)ともいう。

高さ50〜100cmになり、葉にとげがある。6〜7月、茎の先にアザミに似た形の頭花をつける。花は管状花(筒状花)だけでできていて、こい黄色からやがて鮮やかな赤にかわる。早朝に花をつみ、陰干しで乾燥させたものを紅花(こうか)とよび、漢方では婦人病、腹痛などにもちいる。花にふくまれる赤い色素のカルタミンは、口紅、食紅、布や紙の染料につかわれた。ベニバナは7世紀初頭に朝鮮半島をへて渡来したといわれ、染料、薬用として栽培された。

江戸時代からとくに山形県で多く栽培され、特産品となっている。観賞用の切り花としては、突然変異でみいだされたとげなし品種に人気がある。ドライフラワーにもつかわれる。

分類:キク科ベニバナ属。ベニバナの学名はCarthamus tinctorius。

Microsoft(R) Encarta(R) 97 Encyclopedia.より

雛とべに花の里 かほく
「ザルに移し、灰水をかけ、紅汁をとりだす。紅汁に梅酢を加え紅を発色させる。」紅餅から紅粉(口紅)の作り方紹介など