アサガオ(朝顔) Morning Glory
うつくしい花をさかせるため、日本では観賞用に栽培されているつる性の一年草。野生種は大部分が熱帯産で、雑草とみなされているものが多い。ヒルガオ科には、つる、低木、わずかながら高木がふくまれる。
鑑賞用の園芸品種は大きくてりっぱな花をつけ、だいたいどんな土壌にも生育する。ふつうの花には5個のおしべがあり、めしべの先端の柱頭は1〜4個である。ほとんどの種では花びらがくっついた花筒が、外側にひらいてじょうご状をしている。
熱帯アメリカ原産のマルバアサガオは6mくらいにのび、紫、青、ピンクなどの花をつけ、葉は緑のハート形である。花は朝ひらき、ほんの数時間でしぼんでしまう。夕方おそく開花する種はヨルガオとよばれる。
つる性の多年草で葉はハート形。淡紫色の花を4月から11月ごろまでさかせる。栽培種のアサガオは奈良時代の末期に、中国または朝鮮から薬用植物として渡来した。観賞用に注目されはじめるのは安土桃山時代からで、江戸時代にはいると品種改良がすすみ、花の色や模様の美しさをきそうようになった。
明治時代になると大輪アサガオがつくりだされるいっぽう、地方ごとに特色のある仕立て方も発達した。今日では直径25cmをこえる巨大輪アサガオも出現している。有名な東京入谷(いりや)の朝顔市は、明治中期からはじまったもので、現在も夏の風物詩としてしたしまれている。
分類:ヒルガオ科アサガオ属。
近縁のサツマイモ属と同一属にあつかわれることもある。
ノアサガオの学名はIpomoea indica。
Microsoft(R) Encarta(R) 97 Encyclopedia. より
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