アジサイ(紫陽花) Hydrangea
野生種のガクアジサイを母種として、古い時代に日本で生まれた園芸種。ユキノシタ科の落葉低木。花はガクアジサイの両性花がすべて装飾花にかわったもので、6〜7月に多数、球状にあつまってさく。花の色は青紫色が基本だが、ピンクや白色の品種もある。果実はほとんどできない。
西洋アジサイは、日本産のアジサイが中国をへて1789年にイギリスにわたり、ヨーロッパ各国で改良され、昭和初期にハイドランジャーの名で日本へ逆輸入されたもの。花が大形で色も豊富なことから、第2次世界大戦後にたいへんなブームとなった。
ヨーロッパでは、ベルギー、オランダ、フランス、ドイツなどが栽培の中心となっている。日本の原種ガクアジサイは、房総半島から伊豆半島、伊豆諸島、和歌山県神島、足摺岬などの海岸沿いに自生するほか、庭などにも植えられている。高さ1〜2m。花序の中心に両性花、周りに装飾花をつける。色はうすい紫色やピンクなど。
分類:ユキノシタ科、アジサイ属。
ガクアジサイの学名はHydrangea macrophylla f. normalis。
Microsoft(R) Encarta(R) 97 Encyclopedia. より
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