映画 「SHINOBI」

〜はじめに〜

まず、この映画を観るきっかけになったのは、アニメ「バジリスク」にハマったからです。

時期を同じくして「SHINOBI」が映画公開されているではありませんか!!
この映画は「バジリスク」と同じ、山田風太郎原作「甲賀忍法帖」が原作と聞いて
興味を持ちました!!

興味を持ったことで、この映画に関する評論などもチラホラ目にするようになりました。
又、「甲賀忍法帖」には多くのキャラクターが登場するため、
映画ではかなり人数をしぼったキャラクター作りになっているらしい・・・
(その部分に違和感を感じた方もいらっしゃったようです)

そこで私は思い立ちました。

この映画を今すぐ観なければ!!

私は、まだまだバジリスクの世界の入り口に立っている状態で、初心者同然。
(経験値は、アニメDVD1〜2巻観たところです)

先入観のないうちに観ておいた方が、アニメとは割り切って観ることが出来るだろう!

もしも今後、今以上私が甲賀忍法帖の世界にハマったら、やはりこの映画も観ておきたい。

というわけで、頭の中を真っ白にして映画館に足を運びました〜!
〜感想〜

映画全体としては、弦之介と朧を中心に進みます。
原作では伊賀甲賀、それぞれ10名の名前が出てきますが、
映画では、その人数の心情までは描ききれないらしく、各5名の設定になっていました。

ちなみに、伊賀側の物が甲賀側になってたり・・・なんて変更もあるみたいですが、
原作もまだ読んでいない私は気がつきませんでしたー。(先入観なし万歳♪)

朧役の仲間由紀恵さんは、思った以上にステキでした。
お姫様のような気高さが備わっていて、高貴な忍者の仕上がりでした。
最初から心の強さみたいなものは出ていたと思います。
弦之介との対決でみせた心の葛藤が、女の子っぽくて可愛かったです〜。

可愛いといえば、蛍火役の沢尻エリカさんも可愛かったですvv
ここでは、朧をけなげに守り通そうとする女の子ですが、朧よりも儚げで弱々しい感じでした。
(朧はちゃんと自分で矢もよけてたし、強そうでしたが・・・?)

この映画で一番のお気に入りキャラといえば、薬師寺天善役の椎名桔平さんです!
薬師寺天善というキャラクターそのものも、おもしろいのでしょうが、
コスプレばりのメイクでヴィジュアル的にも雰囲気が出ていて、
天善という役をうまく消化されていたようです。観ていて楽しかったです♪

オダギリジョーさんは個人的には好きな俳優さんですが、この映画の弦之介に関しては
背負った運命の重さが、今ひとつ伝わってこなかったというか、(ごめんなさーいっ)
民族風衣装を着た現代風の若者に見えてしまいました。(私には)

弦之介と朧の恋もこの映画の重要ポイントのひとつですが、
その表現が(一般的なラブジーンはないので)直接的な男女の表現がない分、
観ている人に、伝わりにくいものもあると思います。

・序盤で弦之介が朧を後ろからやさしく抱きしめるシーン。
・朧が弦之介との対決時に見せた葛藤。
・刃を向ける朧をそのまま受け止める弦之介。
・ラストシーンでの朧の何かを想うような表情。

印象的だったのはそんなシーンでした。
タイトルにもある「忍」(SHINOBI)通りの忍ぶ恋・・・なのでしょうか。

それぞれの人間関係、伊賀と甲賀の因縁の深さがもっと出ていれば、
より見ごたえのあるものになっていたかもしれません。(ちょっと残念)

この映画のもうひとつの見せ場であろう、アクションシーンはマトリックスばりの美しさ!
それなりに見ごたえあるCGでしたが、ハリウッドや中国アクションまでは、いまひとつ
及んでいない感じも・・・。

観終わった感想としては、なにか物足りない感じでした。
何が足りないって・・・時間かな?


*映画で描ききれなかった部分は、HPのサイドストーリーなどで補足されているようです。
(甲賀忍法帖の世界観が広がります♪)

興味のある方は、こちらもご覧になっては如何でしょう

http://www.shinobi-movie.com/index2.html