はじめにワン
ドッグトレーニング


ワンポイントアドバイス

 ●第11回(2006/12/27) 「脱、放し飼い」のスヽメ

 
 ●当ホームページでは、幾度も「室内での放し飼いはお奨めしない」「ハウスがしつけの基本」とご説明しています。

 ●しかし、日々お困り相談のお話をうかがっていると、残念ながら、まだまだ「室内にフリーに放して飼っている」「ハウスやサークルはあるが、使っていない」という飼い主さんが多いようです。

  ここで、なぜ放し飼いがお勧めできないのか、順を追って改めてご説明したいと思います。


 
 (1)まず、いわゆる犬の問題行動といえば、どういうものでしょうか?

  ・吠える
  ・家具や物をかじる
  ・マーキングをする
  ・飛びつく
  ・引っぱる
  ・噛む・うなる
  ・拾い食いする 

 ・・・・・とまあ、皆様お困りの内容というと、だいたいこんなところです。

  よく考えてみてください。これらは全て、犬たちが本能に基づいてとっている行動です。
  早い話、犬ですから、(ほっとけば)吠えもすれば噛みもする、興奮すれば走ったり飛んだりするし、手の届くところに物があれば口に入れてみるのが、むしろ当たり前です。


 (2)では次に、放し飼いにすることで、犬たちにどういう影響があるのでしょうか?
   一言で言えば、室内にフリーで放して飼うという行為は、犬に「野生に帰れ」と指導していることに他なりません。

   ・行動範囲は飼い主と全く同じ
   ・飼い主の監視も、指導も、行動規範もない(少なくともそういう時間や場合がある)
   
   ・・・・・つまり、「やろうと思えば何でもできる」「自分で考えて行動できる」、野生に近い状態に犬を置くことになります。

   こうなれば、犬たちは自分の本能に基づいて行動規範を決め、「やりたいことをやりたい時にやる」ようになります
   やりたいこと、といっても犬のすることですから、べつに読書をするわけでも、映画鑑賞をするわけでもありません。犬の本能的な行動、つまり吠えたり噛んだりマーキングしたりが始まる、ということです

     
 (3)飼い主はここに至って初めて、「吠えるのは困る」「マーキングを止めさせよう」などと考えるようになります。が、とき既に遅し、です。

   さんざんやりたいことをやらせておいて、「それだけは止めなさい」と言っても、犬に理解できようはずがありません。
 


 (4)また、放し飼いされてる犬たちの話を聞けば聞くほど、「飼い主と犬が気持ちを通じ合わせていない」時間が、一日のほとんどを占めていることが分かります。
   つまり、「人は人で何かをやっていて、犬は犬で飼い主を全く意識せず、歩き回ったり、一人で遊んだり、寝たいところで寝たりしている」ような状態です。

   「犬が飼い主を意識していない時間が大半を占める」・・・日々このような生活を送りながら、いざ何か困ったときだけ、犬が飼い主の制止や指導に従うはずがあるでしょうか?
       

  

 ●「なぜ放し飼いが良くないのか」、ここまでお読みいただいた方ならば、もうご理解いただけると思います。
 
  「やりたい放題やっていいよ。」「それはやってはイケナイよ」・・・全く持って矛盾していますよね。

   ですから、まずはご自分の愛犬に、「お前はやりたい放題やっていい立場ではないんだよ」と教えること、つまり「ハウス」のしつけが第一歩となるのです。


 (※ハウスのしつけなどについて詳細は「ワンポイントアドバイス」のコーナーの過去の項目をご覧ください。)
   
 

 ●第1回(2005/9/4)   「ハウス」について
 ●第2回(2005/9/5)   本当に「オスワリ」わかってますか?
 ●第3回(2005/9/8)   可愛がりすぎていませんか?
 ●第4回(2005/9/17)  その犬、本当に飼えますか?
 ●第5回(2005/9/29)  「犬はつないで飼いましょう」について・・・
 ●第6回(2005/10/25)  犬を叱るのはかわいそう?
 ●第7回(2005/11/5)   犬を褒めること
 ●第8回(2006/1/12)  ご主人様は「ウンチ拾い係」?
 ●第9回(2006/1/21)  訓練とは、犬に自由を与えるためのもの
 ●第10回(2006/3/1)   耳年増にならないで
 ●第11回(2006/12/27) 「脱、放し飼い」のスヽメ
 ●第12回(2007/4/24)  かわいい我が子なれば・・・問題意識を持って!