とある科学の超電磁砲(5) 特装版トリビュート小説について

(重大なネタバレがありますので、本編を読み終わってからお読み頂ければ幸いです)

 どうも、『とある自販機の存在証明』を書かせて頂きました成田良悟です。

 「あとがきとかのページは無いので、何かあればネットなどでお願いします」と言われましたので、こちらにあとがきと謝礼を書かせて頂きます。

 最初にお話を頂いた時、本当に私が書かせて貰ってもいいんだろうかと緊張しながらも、心中では(しめしめ、木原一族の新キャラとかで木原数多に負けない超外道キャラを暴れさせよう)と思いつつ鎌池さんに話しかけました。

私「ヘイ鎌池さん、今度のトリビュート小説、木原一族出していいですか?」

すると鎌池さんは、1秒と経たずに口を開かれました。

鎌池さん「金髪ツインテールロリならいいですよ」

私「なッ……!?」

 私「(流石に同世代女子ならともかく、ランドセル背負った金髪ツインテールロリを美琴がフルボッコにする図は色々と怒られそうな気がする)……じゃあ、削板出していいっすか?」

 そんな感じであれよあれよと話が進み、気付けば電撃文庫換算で150ページぐらい書いてしまったので泣く泣くカット。最初は内臓潰しの横須賀の出番が多かったり初春も出ていたりしたのですが、結果として冗長にならずに良かったかもと思います。

 「はて? アニメと漫画と小説の設定ってどこまで同一なんだろう? 時系列とか」という疑問があったので、アニメの某木原女史は名前だけ出して実際その事件がどういう時系列で起きたのか(あるいは起きなかったのか)はどちらとも取れるようにボカさせて頂きました。というか削り作業している間に例の木原女史が正体を明かして「ちょ、この人も木原なのかよ!」と思ったり、再校の最中に最終回を見て「ちょ! 那由他と設定かぶってる!」と慌てて幻生爺さんの台詞を修正したり、幻生爺さんのプロフィール画面で一時停止して学校名とかチェックしたり、そんな感じでドタバタした執筆作業でしたが、大変楽しませて頂きました……!

 その後、鎌池さんや担当さんから木原家やサイボーグについての学園都市での位置づけや削板の能力についての考察など色々と御助言を頂きまして更に修正し、今回の作品の完成と相成りまして……とにもかくにも、超電磁砲や禁書の裏話を聞けて非常にワクワクさせて頂きました! そのワクワクの一部でも読者の皆さんに共有して頂ければ幸いです。

 鎌池さんに冬川さん、小説担当の三木さんに漫画担当の荻野さん、そして素敵なイラストを描いて下さったたくみなむちさんに、4コマでオチを付けて下さった犬江しんすけさん、原稿の中継をして下さった和田さんに、その他多くの皆様、そして特装版を手にとってその中から拙作をお読み下さった皆さん、本当にありがとうございました……!