まじかるカナン

 プレイヤーは、魔法世界からやってきた那津樹という少年になり、彼がパートナーとして選んだ少女・ちはやとともに、魔法世界から放たれた“種”によって獣人化した人たちを救い、その“種”を放った人物の陰謀を暴くというのいわゆる「えっちなバトルヒロインもの」のアドベンチャーです。でも、メインシナリオの後半は割りかし骨太な展開(まるで『りりか』な『ボーグマン』(笑))で、この辺の作り込み具合もポイントが高いところッス。
 売りは、ちはやが那津樹の力を得て魔法戦士カーマインに変身する際、キスによって伝達するということと、変身の解除には那津樹とセックスしなくてはいけない、という「いかにもえっちゲーム(笑)」な設定ですね。また獣人化した人間も、淫乱なセックスアニマルに変貌してしまうという設定なので、ストーリーの随所にえっちシーンがちりばめられております。
 そんな具合なので、結構CGは多く、またストーリーは同じでも選択肢でCGのバージョンが変化もするので、いわゆる「回収系」の要素も強いですね。
 各キャラごとのストーリー自体は、それほど長いものではなく、サクサクと展開もするし、えっちシーンも多いしで、攻略可能なトータルのキャラがたった4人であるにもかかわらず満足度は高いと思います。ただ、最初にメインシナリオを攻略しないと他のキャラへのシナリオ分岐が起こらないということと、そうした構造を元にしているため、メインシナリオを攻略しても、作品の全体像が見えてこない(カーマインのライバルであるセルリアンブルーの正体すら分からない!)のが難点といえば難点かも。まぁ逆に言えば、それが各キャラ攻略へのモチベーションにもなるので、単純に「欠点」とは言い切れないのですが……。
 ちなみに、いま「たった4人」と書きましたが、個人的にはちょうどイイ感じの人数でした──だいたいそれくらい攻略すると、僕は飽きてしまう傾向が強いので(苦笑)──。というワケで、はじめてプレイしたWindows用ゲームというだけでなく、CGの回収も含めてすべてのエンディングを攻略した、はじめてのギャルゲーでもあります。
 最後に、BGMのゲインが大きすぎて、セリフを聴くためにはBGMをカットしてプレイしなくてはならないという欠点があることは書いておかないと、ですね。
 メーカーのテリオスは、この『まじかるカナン』が最初のWindowsゲームなのですが、結構スマッシュヒットな出来映えなので、以降は良くも悪くもこれが比較対照になってしまうでしょう。

いちおしキャラ:柊ちはや──珍しく(笑)メインヒロインですね〜。かなり喜怒哀楽がしっかりしているところが、やっぱ好みッス!(外見が一番ロリなのもあるけど……) でも、ストーリー的にはせつなさサクレツの鈴原美由利・編だね!
ただ、美由利を攻略するには、徹底的にちはやをつれなくしなくてはいけない(って、美由利に限らず、他の娘を攻略するためには、ちはやをつれなくせざるを得ないんだけど)ので、プレイしていてなんともフクザツな心境になってしまいました(苦笑)

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