マーチン・ランドー的『スパイ大作戦』その1

What's スパイ大作戦
『スパイ大作戦』
は、最近トム・クルーズの勘違いリメイクのおかげで、再ブレイクした60年代のアメリカTVドラマです。CICから吹き替えビデオも出ているので、レンタルでご覧になった方も多いのでは? ご存じ無い方のために簡単に説明しますと、アメリカ政府が直接手を下せない内外のあらゆる事件(政治介入からマフィアの撲滅まで)を、匿名で依頼を受けて解決して行く、民間のスパイ組織IMFの活躍を描いた作品です。メンバーそれぞれが、特殊技能を持ったエキスパートという設定になっています。
 都合7シーズンもある本作を、体系的に語りはじめるとキリがないので、ここではマーチン・ランドー・ファンてしての切り口で、『スパイ大作戦』を見てみたいと思います。

 さて、そのIMFのメンバーというのは、シリーズ中に数回入れ替わっております。もっともメジャーな構成というのが、2・3シーズンでのメンバー(ジム・フェルプス、ローラン・ハンド、シナモン・カーター、バーニィ・コリア、ウイリー・アーミテージ)と言うことになります。どのくらいメジャーなのかといえば、『爆走兄弟レッツ&ゴー!! WGP』でオーストラリア・チームのメンバーの名前として使われるくらい、メジャー(ホントか??)なのです。

ランドー in スパイ大作戦・その1 
 マーチン・ランドーは、1〜3シーズンまで変装の名人、ローラン役で、当時奥さんだったバーバラ・ベイン(シナモン役)とともに『スパイ大作戦』に出演しています。その結果、それまでのヒール・イメージ(有名なところでは、『北北西に進路をとれ』での殺し屋とか)から完全に脱却を果たしました。……でも、80年代以降のランドーは、またも悪役が多いんですね。『Xファイル ザ・ムービー』にも出演してますが、きっと悪役に違いない(笑)。ところで「変装の名人」という表現をメジャーにしたのは、怪人二十面相ではなく、実はローランなんじゃないかしらん? 閑話休題。

 ローラン・ハンドは、メンバーの中核となるダンディな二枚目で、ピンチの時にはアクションも披露するという主役級の役どころです(実際に2・3シーズン目は、リーダーのジム・フェルプスを演じるピーター・グレイブスとともに「主演(Starring)」とクレジットされてます(ちなみにベイン以下のレギュラーは「共演(aiso Starring)」)。当時のランドーの精悍なマスクと相まって、ローランはハマリ役だったといえるでしょう。
 それだけでなく、『スパイ大作戦』で変装の名人といえば、イコール、ランドーというほどに、大ブレイクしたのです(ランドーの後任としてキャスト・インしたのが、あのミスター・スポック=レナード・ニモイだということを知っている人が、なんと少ないことか!)。
 製作時、ランドー自身もかなりのって作品に臨んでいたようです。1シーズン目での変装はそれほどでもありませんが、2シーズ目以降になるとローランの変装は、アラブの老人から果てはアドルフ・ヒトラーまで、明らかにエスカレートしてます。もちろんこれらはランドー自身による本当の「変装」! まさに体当たりの見事なメイクと演技なのですね(さらに自らピアノを弾いて、歌って踊るエピソードまである!)。余談ですが、東北新社には日本初放映時の宣材用として、いろいろなランドーの演奏後のスチールが、山ほど残っているそうです。


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